大阪のニューウェーブおでん!新しいスタイルで楽しむ注目3店
冬の定番メニューといえば、外せないのが”おでん”ですよね。熱々のおでんを食べて日本酒をキュッといく超定番スタイルで楽しむのもいいのですが、今注目したいのがニューウェーブともいえる新しいスタイルのおでん! おいしいのはもちろんのこと、個性的な出汁やおでん種を提供するお店が増えているのです。今回は、大阪で見つけた注目の3店を紹介します。オリジナリティあふれるおでんの世界へゴー!
アヒージョ仕立てで食べる「アヒージョODEN」『ODD リンクス梅田店』
キタのど真ん中にありますLINKS UMEDA「オイシイもの横丁」は、昼から一杯楽しめるお店がずらりとそろう楽しいエリアです。入り口から中へ足を踏み入れますと……。
ありました! 『ODD リンクス梅田店』は、オリジナリティあふれるココだけのおでんが楽しめる人気店です。オープンスタイルで入りやすいのもいいですね。
店内には日本酒などが並ぶ冷蔵庫があり、東京で展開している「はせがわ酒店」が料理に合わせてセレクトした日本酒と、東京・新橋、大阪・堂島に店舗のある「WINE LIST」が直輸入したワインを楽しむことができます。
昼飲みに超おすすめなハッピーアワー! 写真は土日祝の時間で17時までとなっていますが、平日はなんと19時までOKです。もう昼飲みか夜飲みかわかりません、とにかくうれしい価格&時間設定ですね。
おでんに絡めるアヒージョオイル!
こちらで提供されていますのは「アヒージョODEN」。鶏出汁でじっくり煮込んだおでんに、アヒージョオイルを加えていただくという、ここだけのメニューです。仕上げに自家製のオイルと煮込むことで、香りと風味が加わり、おいしさがアップするというわけですね。
おすすめメニュー
出汁の効いた、少し甘めの出汁巻に大根おろしとイクラがトッピングされた卵好きにはたまらないメニューです。
出汁がしっかり染み込んだ大根にオリジナルレシピで漬け込んだフォアグラのテリーヌがたっぷりトッピングされています。大根がカットされており食べやすいのもうれしいですね。
こぶし大サイズの淡路島産玉ねぎを低温で6時間以上じっくりと煮込んでいます。鶏出汁と玉ねぎのマリアージュがたまりません!
取材時の日替わりの一品がこちらです。大きなトマトにブルーチーズがトッピングされた鉄板のおいしさです。トロトロのトマトは甘さもアップして、ゴルゴンゾーラとの相性が抜群です。
自家製アヒージョオイルで仕上げる「アヒージョODEN」と、レアな銘柄も登場する日本酒&ワインとのマリアージュを楽しめる『ODD リンクス梅田店』。ランチタイムにはカオソーイやスープカレーなども登場しますので、食事でも飲みでも、いつでもウェルカムですよ!
鶏白湯おでんをカジュアル&スタイリッシュな空間で『◎おでん×スタンド 三徳六味』
おでんと日本酒をカジュアルに楽しめる店として人気なのが、EST FOODHALL内にある『◎おでん×スタンド 三徳六味』です。
店内はキッチンを囲むコの字型のカウンター席がメインですが、2人用のテーブルもいくつか用意されています。
カウンターから見える位置には、常時20種ほどの日本酒がストックされています。基本90ml630円の統一価格です。一部例外の銘柄が提供される場合もあります。
アーティストの高橋信雅さんが、大阪とおでんをテーマにフリーハンドで描いた壁のイラストにもご注目ください。ほかにも店内にはタイルがあしらわれるなど、オシャレな空間に仕上げられています。
鶏ガラを長時間炊いた鶏白湯出汁
こちらのおでん出汁は、珍しい鶏白湯タイプです。毎日10kgの鶏ガラを5〜6時間炊いて仕込まれており、コクと旨味のある出汁はどんなおでん種とも相性ぴったりです!
おすすめメニュー
オープン当初から人気の高い、ネコ型のかわいいはんぺん。鶏白湯出汁がしっかり染み込んだクセになるおいしさです。
揚げたたこ焼きを鶏白湯出汁に浸して食べるのが三徳六味スタイル。ふわふわの食感で、明石焼き風のテイストが楽しめます。
36時間煮込んだ牛すじが鶏白湯出汁で炊いた豆腐にトッピングされています。これを丼ぶりにした定食がランチタイムに提供されており、そちらも大人気だそうです!
湯剥きしたトマトを鶏白湯出汁で炊き、とろけるチーズがトッピングされます。熱々トマトはジューシーで甘く、チーズや出汁とのマリアージュはクセになるおいしさですよ。
アクセス抜群のEST FOODHALL内にあるスタイリッシュでカジュアルな『◎おでん×スタンド 三徳六味』。通し営業でずっとおでん&日本酒を楽しめますので、昼飲みはもちろん、ランチにはおでんなどを使った定食も用意されており、しっかり食事もOKです。使い勝手抜群の外せないお店ですよ!
雰囲気抜群の路地裏古民家で食べる絶品おでん 『路地裏アバンギャルド』
各線福島駅からほど近い路地を入った場所にありますのが、その名も『路地裏アバンギャルド』。
築100年以上とも言われる古民家をリノベーションした店舗です。1階はオープンキッチンを囲むスタンディングスタイルのカウンターがメインで、2階には4名以上から要予約で利用可能な座敷もあります。
入り口横には古い和ダンスも……ではなく、こちらはグループ使いにぴったりの雰囲気あるテーブル席です。
島根県の「十旭日」など、おでんにぴったり合う、お燗でおいしい銘柄をメインに豊富に取りそろえられています。
カツオの効いたあっさりダシがうまい!
こちらのおでん出汁は、厚削りのカツオと昆布を使用したあっさりとした味わいが特徴です。毎日、お店でしっかりと出汁をとっておられ、おでん以外にも料理の仕込み、そばのつゆなどにも使われているそうです。
おすすめメニュー
低温調理された鴨肉はチャーシューのようなしっかりした味で、歯ごたえのある青森県産根芹との相性がぴったりです。こちらは芹がある時期だけの一品ですが、鴨肉と旬の野菜を合わせたメニューはほかにも登場するので要チェックです!
圧力鍋で炊いたハチノスを、サーブする前に出汁でもう一度炊き直し、キムチをトッピングします。驚くほど柔らかなハチノスはクセなどまったくありません! 半年ほど前に登場して人気になった注目の一品です。
ぷりっぷりの牡蠣と春菊をおでん出汁で炊いた、冬だけのメニューです。こんなんおいしいに決まってる! と思いましたが、思った以上においしかったです。3月ごろまでの提供ですので、食べたい人は急いでくださいね!
昆布茶や粉カツオなどを使ったオリジナルのキーマカレーに、おでん出汁をかけていただくシメのおすすめメニューです。出汁が小さなやかんで提供されますので、まずはカレーだけ、そのあと茶漬けのようにして、2つの味が楽しめますよ。
人気エリア・福島にありながら、大通りから少し入った立地と古民家を改装したその雰囲気で、ゆったりと落ち着ける『路地裏アバンギャルド』。こだわり出汁を使ったおでん以外にも和メインのアラカルトが豊富にそろっています。ふらりと立ち寄れる、お気に入りの隠れ家としてぜひチェックしてください。
※表記価格は、すべて税込みです。
この記事の担当ガイド:グルスク2号(モトクニ・ケイ)