北九州下関フェニックス 序盤の大量失点が響き5-8で連敗 関本慎太郎がプロ初アーチ(2025年5月25日)
2025年5月27日(火)、北九州下関フェニックスは北九州市民球場で火の国サラマンダーズと対戦し、5対8で敗れた。序盤に大量失点を喫したことが最後まで響く形となったが、終盤には関本慎太郎のプロ初アーチが飛び出すなど見どころも多く、収穫の多い一戦となった。
初回からフェニックスは苦しい展開を強いられた。先発のジョアン・タバーレスは制球に苦しみ、初回、二回で計7四球。3つの押し出し四球を含め5失点と精彩を欠いた。
それでもフェニックスは3回裏に反撃を開始。中田航大が左今季第4号のソロ本塁打をレストスタンドに放り込むと、相手バッテリーの暴投や失策も重なり、さらに2点を追加。3対5と2点差まで詰め寄り、反撃のムードが高まった。
しかし5回表、この日が復帰登板となったフェニックスの3番手・西垣彰太が流れを断ち切れなかった。二死から連続タイムりリーを浴び、スコアは3対8に。再び5点差と突き放される展開となった。
しかし打撃戦に定評のあるフェニックスは粘りを見せる。8回裏、平間隼人がこの日3安打目となる二塁打を放ちチャンスを作ると、続く関本慎太郎がカウント1ボール1ストライクから振り抜いた打球は、左翼スタンドに飛び込む今季第1号ツーラン。四国から観戦に訪れた家族の前で放ったプロ入り初アーチで、試合は5対8と再び3点差に迫った。
迎えた9回裏、フェニックスは代打に宮原滉希を送り込むなど最後まで勝利を目指して粘ったが、惜しくも三者凡退で試合終了。序盤の大量失点が最後まで響く結果となったが、高井亮介の2試合連続の好投や関本の記念すべきプロ初アーチなど、今後に期待が持てる内容も随所に見られた。
火の国 320030000 │8
北九州 003000020 │5
【火の国】 荒西祐大、丹翔也 、吉村大佑、福田翔大ー有田光輝
【北九州下関】 ジョアン・タバーレス、高井亮介、西垣彰太、伊藤秀樹、木戸敬士、中村総一郎、上田優太 – 松田政大
[本塁打]中田 航大(北)、関本 慎太郎(北)
[二塁打]池内 匠生(火)、藤原 大夢(火)、平間 隼人(北)、中田 航大(北)、平間 隼人(北)
●平間隼人選手兼任監督 コメント
ーー試合を振り返っていかがでしょうか。
前半にピッチャーが崩れて点を取られると、なかなか持ち直すのが難しかったなと。
ーー今日はマリーク選手が「3番・ライト」で先発でした。どのあたりに期待していましたか?
ずっと途中出場ばっかりだったんですが、結果を残し続けてバッティングの状態も良かったんです。足も守備力もあるんでベンチに残しておきたかったんですが、今日はスタメンで行こうかと3番で起用しました。
ーー高井投手は今日も難しい場面での登板でした。
高井はシーズン当初から、ああいう場面で投げる役割にしているので、役割をしっかりと果たしてくれたと思います。
ーー関本選手に本塁打が飛び出しました。
ここのところずっと打てていないのですが、そろそろ1本出してくれるかなって期待と、あとは今日お母さんが観戦に来ていたので、親孝行の期待を込めて起用しました。
●高井亮介投手 試合後コメント
ーー一昨日、今日と難しい場面での登板でした。
自分が任せてもらった仕事をしっかりやりきろうという気持ちでマウンドに上がりました。
ーーともにピンチを断つ好投でした。
自分の中ではゼロに抑えることが全てだと思っています。
ーー高井投手の持ち味をお聞かせください。
持ち味はストレートです。綺麗なまっすぐを持たないピッチャーとして、自分の中で確立してやってるんで、北九州の皆さんに覚えてもらうとしたら、まっすぐを持たないピッチャーとして覚えてもらいたいです。
ーー今後の意気込みをお願いします。
今後も状況的にはイニング途中から出てくることが多くなると思うんですが、そこでチームのために0で抑えて、優勝できるように頑張っていきたいと思います。
●関本慎太郎選手 試合後コメント
ーー(ホームランは)ナイスバッティングでした。
ここ最近あまり調子がよくなくて、打った瞬間も行ったと思わなくて一生懸命走っていました。
ーープロ第1号となりました。
バッティングが自分の武器で、それを追い求めていたので、今日1本出てすごくホッとしています。
ーーフェニックスのホームで地元ファンにアピールできたんじゃないでしょうか?
今日は親が観戦に来ていたので、打てて良かったです。
ーー今後の意気込みをお願いします。
今回2連敗したんですが、これからの試合で勝ちを続けて優勝できるように頑張っていきたいと思います、