浜名湖の「えびすき漁体験」でクルマエビ150匹 合間に釣りも出来て最高に面白い!
浜名湖で行われる『えびすき漁体験』。これはリピート率90%以上という大人気のアクティビティだ。しかもシーバスを狙ったボートフィッシングまで楽しめるという。今回は筆者と両親の3人で挑戦してきた。
えびすき漁体験とは
浜名湖の伝統漁法で、地形が生み出す急流に乗って流れてくるエビやカニ、魚などをタモですくう漁法。メインターゲットはクルマエビだがカニや魚など様々な生き物をターゲットにできる。
6人乗り程度の和船に乗って行うのだが、浜名湖内はほとんど荒れないので揺れない。体験時間も2~3時間程度なのでボート初心者や子供も挑戦しやすいと思う。
クジを引いてポイント選び
当日は21時半集合、22時出港だったがあいにくの雨模様となってしまった。それでもえびすき漁体験中はほとんど降らなかったのがありがたい。この前日は500匹以上の漁獲があったという話で俄然気合が入る。
最初にくじ引きを行い、船を着けるポイントを決める。素人がポイントなど分からないので困ったが、船頭さんが一緒に来てよい場所を教えてくれるので安心だ。この日は土曜日とあって15グループ以上参加者が居たのだが、良いポイントに入ることができた。
船を結わえてえびすきスタート
出港し、くじ引きで決まったポイントに向かう。ポイントは全て『今切口』にある橋の橋脚で、その何番目が良いのかが季節によって違うらしい。
ポイントに到着したら船を橋に固定し、エビを見つけやすくするため水中ライトをつける。ライトが辺りを照らしすぐ上を電車が走る、実に幻想的な光景が広がる。
準備が整ったところで船べりに立ってえびすきスタート。特に難しいことは無く、流れに乗ってやってくるエビやらカニやら魚やらをひたすらタモですくうのみである。
昨日より圧倒的にエビが少ないらしいが、それでも数分おきにいくつかのエビがまとまって流れてくるので気が抜けない。水面に目を凝らしエビを探す。時折見逃してしまうのだが、それは最後尾にいる船頭さんが拾ってくれるので安心だ。
このエビが流れている光景を写真に収められなかったのが残念なのだが、本当に突然流れてくるのである。これを驚かさないようにそーっとタモですくうのが面白く、60歳を過ぎた父親たちも真剣にやっていた。
また、エビをすくっていると灯りにつられてか徐々に様々な生物が集まってくる。少し深い所に大型の魚影を見つけたり、小魚が凄い速さで横切っていったり、何かを襲って食べる魚が居たりと見ているだけでもとても楽しい。うっかりするとエビを横取りされてしまうのでウカウカしていられないのだが。生き物好きな子供が見たら大喜びしそう。
ボートフィッシングもエキサイティング
エビの切れ間にボートフィッシングも楽しむ。すくった小魚をエサに泳がせる方法や、バケ鈎のような飾りのついた鈎で狙う方法もあるようだが、筆者はオーソドックスなルアー釣りで挑戦する。
これがまた難しくも面白く
・障害物が多いのでキャスト精度が求められる
・ルアーへの反応がシビア
・サイトで魚の反応が見られるので楽しい
・すれるのが早く、一投ごとが真剣勝負
といった塩梅。船頭さんはブラックバスもやられるとのことだが「バスをやる人なら絶対にハマると思う」との事で、確かにこれは中毒性が高いだろうな、と感じた。
ミノー、ビッグベイト、メタルジグ、ワームと片っ端から試してようやく釣れたのは20gのブレードジグ。クロダイを筆頭に小型ヒラスズキ2匹を上げることができた。
この日のタックルはティップランロッドにスピニングリールの2500番、0.6号のラインにリーダー20lbという間に合わせの構成だったが十分楽しめた。因みに最もアタリを出していたのは船頭さんが使っていた『メガバス X80SW』の黒カラーだった。
当日の釣果
クルマエビが大小合わせて150匹程度。ヒラスズキが3匹、クロダイが1匹、トビウオ2匹、ドウマンガニ1匹、ワタリガニ1匹。大漁では無いが、十分満足な釣果となった。
今後の展望
例年通りであれば、これからもエビは大きくなっていきお盆くらいまですくうことができるそう。段々数が少なくなってしまうので早めの釣行がおススメである。
ボートフィッシングは入れ替わるように8月から盛り上がってくる。これからは数釣りも楽しめ、過去には3人で100匹釣ったグループもいるというから驚きである。晩秋にはランカーサイズに加えてブリが混じる事もあるというのでそちらも楽しみだ。
夏の夜遊びのえびすき漁&ボートフィッシング、いかがだろうか。お問い合わせは極漁丸まで。
<TSURINEWSライター・黒犬ちこり>