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牛丼シャブ漬け講座炎上!成功はセミナーでは得られず!?

SEVENTIE

4月16日、吉野家の伊東正明常務取締役企画本部長が「田舎から出て来た右も左も分からない若い女性を無垢・生娘なうちにシャブ漬けにするように牛丼中毒にする」と、早稲田大学の社会人向けの講座「デジタル時代のマーケティング総合講座」で発言したのが発覚し大問題になった。この講座からはおろされ、吉野家もクビ、契約しているアクセンチュアとの業務契約も解消という「三重苦」に沈んでしまった。どうやって牛丼漬けにするのかそのノウハウを是非聞いてみたかったとは思うが、恐らく大した仕掛けではないはずだ。このセミナーは年間29回の講義で38万5000円の料金で定員は約40人。講師の伊東氏は慶應大学商学部卒業後にP&Gに入社してファブリーズのグローバルチームのマーケティング責任者などで成功を重ね、2017年に吉野家に転職していた。

この手のセミナーは、競馬馬券必読必勝法や株投資必勝法なども加えると世の中で花盛りである。例えば、競馬の馬券必勝法や株投資必勝法などは、ちょっと考えてみれば、その必勝法を確立しているなら、他人に教えるなんてことをせず、秘密裡にその理論で馬券を当て続けるなり、株投資で大儲けすれば良いのだから、なぜそれを他人に教えるのか。すでにそこが矛盾しているのだから、信用してはならない。

また、今回の伊東氏がやっているような啓発型ビジネスセミナーだが、マニュアルセミナーには、受講価値があると思うが、成功体験披歴型のセミナーというのは、そこから自分の仕事にプラスになるエキスを吸い上げるのはかなり至難のワザだ。当然、講師は話を面白くするために「話を盛ったり」「キワドイ(刺激的)表現」を使って、受講者のハートを掴まえに来る。「社会経験の少ない若い女性に対しては積極的なマーケティングで自社商品に対する良好なイメージを初期から植え付けることが大切です」と言えばいいところを、「田舎から出て来た無垢な生娘をシャブ漬け」などという表現が口から出てくることになる。この初回の講座を聞いた人物が、この発言をSNSにアップしたのが今回の事件の発端だ。伊東氏のセミナーは、P&G、吉野家での自身の成功体験を29回に分けて話す予定だったのだろうが、出鼻をくじかれた。と言うか、なんとなく受講してもタメになるようなことは聞けなかったような気がする。

この社会人向け講座の主催者である早稲田大学は、希望者には38万5000円の受講料を返金するという。当然だろう。

伊東氏は3つの契約を打ち切られて悲嘆に暮れているのだろうか。案外持ち前のガッツで「私はこうして3つの職を失いました」というセミナーを企画しているかもしれない。

いずれにしても、セミナーで学んだノウハウで大成功したなどという奇跡は滅多に起こらないということを肝に命じるべきだろう。

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