休日増や大幅なベースアップに表彰を重ねる 物流企業の従業員エンゲージメントを高める取り組み
総合物流事業を手掛けるギオン(神奈川県相模原市)は5月20日、2025年度に新設した社内表彰制度「チーム改善賞」と「バリュー賞」の初の表彰式を開催したと発表した。
物流業界が直面する人手不足などを背景に、同社は「待遇の充実」と「称賛し合う文化の醸成」を推進。社員のエンゲージメントを高め、長期的な人材定着をはかる人事制度改革の取り組みを進めている。
サーベイ結果と社員の投票に基づく2つの新たな表彰制度
同社は2025年度の人事制度改定において、自社のミッション・ビジョン・バリューに基づいた行動を評価する仕組みを新設した。その一環として導入されたのが2つの表彰制度だ。
「チーム改善賞」は、6月に実施するエンゲージメントサーベイの結果から課題を選定して改善策を実施し、翌3月のスコアの変化と施策の両面から成果を出した部署を役員審査で表彰する仕組みとなっている。
一方「バリュー賞」は、同社が定める6つの行動指針を最も体現した社員を、2000人を超える従業員からの投票によって選出する個人賞である。数字だけでは見えにくい価値ある行動を可視化し、互いを称え合う文化をつくる狙いがあるとしている。
スコアの改善や現場での日々の積み重ねを評価
今回の「チーム改善賞」で最優秀賞を受賞した相模原センターは、当初のサーベイ結果が厳しい状態からのスタートだったという。全体昼礼の導入を起点にコミュニケーション不足の解消に着手し、従業員同士の信頼関係が築かれた風通しの良い職場へと改善した点が評価された。
また、「バリュー賞」の最優秀賞には、新規案件の立ち上げに率先して取り組みつつ、相手への伝え方への配慮など日々のコミュニケーションを積み重ねた社員が選ばれた。
同社は本制度を通じて、役職や年齢に関係なく周囲へ良い影響を与え、組織を前向きに変えていく行動を評価することで、従業員一人ひとりが主体的に挑戦できる風土の醸成を目指すとしている。
休日増や大幅なベースアップで称賛文化の地盤を固める
同社はこうした表彰制度(ソフト面)の導入に先立ち、2025年度からハード面の待遇改善も実施している。
年間休日を従来の115日から120日へ拡充したほか、給与体系の見直しによりドライバー職で約15%、その他職種で約6%のベースアップを実施。定年後の嘱託社員に対しても「同一労働・同一賃金」の原則を徹底した。
また、労務管理システムを活用した従業員サーベイを実施し、現場の声を可視化して環境改善や離職防止の施策に活用している。同社は、待遇の充実をはじめとする環境整備に継続して取り組み、社員が誇りを持って働ける会社づくりを進めていく方針だ。
同社の発表の詳細は公式サイトより確認できる。