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浮き上がりで食わす!フローティングミノーで攻略する本流トラウト【北海道】

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浮き上がりで食わす!フローティングミノーで攻略する本流トラウト【北海道】

低活性の本流トラウトに、どう口を使わせるか……。カギは的確なレンジを攻略するフローティングミノーにあった。ティムコ・フィールドスタッフの渡部真吾さんが、実釣取材を通じ、シビアな季節における釣りの組み立て方を示す

写真と文◎North Angler’s編集部

北海道での釣りをメインに、北海道の自然を体感するキャンプの情報や、フィールドを守るための環境問題にも光を当て、多角的な視点からアウトドアライフを提案している「North Angler’s」の編集部。

低活性な本流トラウトを攻略!春待つ川のフローティングミノー戦術

ティムコ・フィールドスタッフの渡部真吾さんと、2月中旬の本流を訪れた。主なターゲットはブラウントラウトとアメマス。例年この川でよい思いをしている渡部さんだが、「決して簡単な時季ではないです。チャンスは1日に数回あるかどうか……」と話す。それでも価値の大きい一尾を求め、懲りずに通ってしまうそう。

「シュマリ95F」を多用する理由

メインルアーは『シュマリ』シリーズ。とりわけ「95F」の使用頻度が高い。その理由について、「フローティングミノーを選ぶのは、アクションレスポンスがいいから。泳ぎの立ち上がりがスムーズで、巻き始めからしっかり誘えます」と渡部さんは言う。

ちなみにシュマリは、ローリング主体のウォブンロールアクションが特徴。派手な動きを嫌う活性の低いトラウトにも、違和感なく口を使わせる。また、ゆっくり巻いても持ち味が損なわれないため、スローな展開になりがちな冬~春先の釣りに最適といえる。

「110Fも使いますが、ここではよりレンジの入る95Fを投げる場面が多いかもしれません。というのも、ねらうポイントの水深が1mくらいなので、潜行深度約50cmの95F(110Fは同約40cm)がちょうどいいと考えています」

そう説明する渡部さんは、シュマリを用いた有効テクニックの一つを教えてくれた。

「キャスト後、何度かジャーキングで潜らせてからストップ。これを繰り返していると、ルアーが浮き上がってくるときに当たるケースが多いです。先週もこのパターンで50cm台後半のブラウンが釣れました」

取材の前週に渡部さんが釣りあげた50cm台後半のブラウントラウト。ジャーク&ストップを繰り返し、ルアーが浮き上がってくるときにバイトしたというシュマリ95F

泳ぎを最優先に設計し、障害物が点在する複雑で強い流れのなかでもリトリーブやトゥイッチで動きが破綻せず、大型トラウトを誘う。あえて固定重心を採用し、アクション時や大型魚がバイトしたときにもバランスを崩しにくく、水面から飛び出すトラブルを抑制。安定的な飛距離も確保している。レンジはシャローとミディアムディープの中間(約50cm)をカバー。
・サイズ:95mm8g

シュマリ110F

110mmボディーの高い遠投性能で大型トラウトを射程に収めるフローティングミノー。充分な水噛みを備え、流れのなかでも安定して泳ぎ切る。後方固定重心とショートリップ、楕円断面ボディーの組み合わせにより、太く速い本流でも泳ぐ姿勢を崩しにくい。タイトなウオブンロールは力強く、それでいて破綻しない。広い流れを探るための専用設計だ。潜行深度は約40cm。
・サイズ:110mm10.5g

濁りに強い新色ルアーと、北海道の釣りに適したニューロッド

釣りを開始して、わずか3投目だった。支川と本川の流れがぶつかり合って形成された、左岸際のちょっとした深みでヒット。その正体はブラウントラウト。サイズは40cm弱といえども、精悍な顔つきが印象に残った。

「食ってきたレンジは表層に近かったと思います。流れに乗せながら連続トゥイッチ。シュマリは直ダウンで引いてきても飛び出さないので扱いやすいですね」

少なからずルアーカラー、新色の「LHフォレストグリーンゴールド」も奏功しただろう。ブルーグリーンとイエローの組み合わせによって水馴染みがよく、ややササ濁りの川にマッチしていたと思われる。

ヒットルアーは『シュマリ95F』新色の「LHフォレストグリーンゴールド」。ブルーグリーンとイエローの組み合わせによって水馴染みがよく、万能性の高いカラーだ

バラしを防ぐ安定感。「パスプルーバー PRV73SML-2」の導入

渡部さんが今回の釣行で初めて導入したロッド、『パスプルーバー PRV73SML-2 “Clever Shooter”』も安定感抜群だったようだ。

「ティップ~ベリーはしなやかなのに充分なバットパワーがあり、バラしにくくて強い流れにも負けません。それとガイドが適度に大きく、北海道における低水温期の釣りにも向いている印象です。先日は同じパスプルーバーの6.7フィート(PRV67SL-2 “Sweet Setter”)を使いましたが、穂先はこちら(7.3フィート)のほうが入りやすいのかな? 私のようにフローティングミノーのトゥイッチを多用する方は気に入るはずです」

渡部さんが今回の釣行で初めて導入した『パスプルーバーPRV73SML-2“Clever Shooter”』は、しなやかなティップ~ベリーとパワフルなバットを併せ持つロッド。バラしにくく、強い流れにも力負けしない

難攻不落の本流フィッシング

出だし好調ではあったものの、やはり予想していたとおり難攻不落の本流フィッシング。朝イチのブラウンを最後に、魚からのコンタクトはぱったりと止まってしまう。シュマリを主軸としつつ、ストラクチャーが絡むピンスポットにはファストシンキングミノーの『スウェイズ 80FS』を通して丁寧に探ってみたが、無情にも時間だけが過ぎていく。

昼前に釣り場変更を決断。良型の実績がある別の川へ舞台を移し、新たな気持ちでサオを振ることに。とはいえ、渡部さんの足取りは早い。

「この先に高確率で大ものが付いているポイントがあります。今日は水量が少なくいつもよりクリアなので無駄撃ちせずに、もはやその場所だけしかねらわないつもりです。むしろそこで勝負が決まらないなら、きっぱりと諦められます(笑)」

渡部さんは対岸のレイダウンめがけてシュマリ95Fをキャストする。一見すると水深がありそうなポイントだが、実際は腰くらいまでの深さらしい。つまるところ、「潜行深度約50cmの95Fがちょうどいい」のである。あとはビッグトラウトが食ってくるのを待つのみ……。しかし、何度ルアーを流しても反応は得られなかった。

「お留守のようですね」

宣言どおり、潔く納竿する渡部さん。春待つ川の釣りはあまくない。それを切実に理解しているのだろう。

シュマリは川の流れが速くても水面から飛び出しにくいため、ダウンでの攻略にも向く

翌週に良型アメマスをキャッチ!

取材の翌週、一通のLINEを受け取った。渡部さんからだ。「先日のポイントでまずまずのアメマスが釣れました!」

添付された写真の良型アメマスがくわえていたのは、シュマリ95Fの新色「LHフリッカーピンク」。こちらもまたLHフォレストグリーンゴールド同様、春先の雪代で濁った川を攻略する際に有効なカラーだ。一方で、これ(ピンクのシュマリ)を見て記者は、至極単純に「サクラの季節(春)が待ち遠しい」と感じたのであった。

後日、渡部さんがキャッチした良型のアメマス。雪代による濁りの中、ピンクカラーが火を噴いた

※このページは『North Angler’s 2026年春号』に掲載した記事を再編集したものです。

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