ファストフード店に『赤』が多い驚きの理由|色彩効果で回転率と消費行動を操る仕組み
リーズナブルなファストフード店は赤などの暖色系カラーが使われる理由とは
「色彩効果」は消費行動にどんな変化をもたらすのか?
前項で、「BPM」がもたらす消費行動の変化について解説しましたが、人の心理や行動に影響を及ぼすのは、「聴覚刺激」だけに限りません。「視覚刺激」によっても、人は大きな影響を受けます。次のような色彩効果はよく知られています。
★赤色…興奮・情熱 ★青色…鎮静・清潔
★黄色…注意・注目 ★緑色…自然・安息
★黒色…厳格・重厚 ★白色…純真・潔白
こうした色を身近な空間に取り入れることで、私たちは無意識のうちにその効果を体感します。
たとえば、赤色でエネルギッシュなパワーを表現したり、緑色で安心・安全をアピールする、白色で軽快感を醸かもすといった具合です。統一されたユニフォームに取り入れられたり、公園の設備や道具類に使われたり、体操服や運動靴などに用いられているのは、ごくごくお馴染みの光景なのです。
警察官やガードマンのユニフォームには、厳格さや威厳を感じさせる黒系統の色が使われていますし、医師や看護師には白色や青色の医療用ウェアが定番になっています。
もしも、これらの服装がバラバラの色であったならば、きっと私たちは相当な違和感を覚え、そうした職業への信頼感すら、ぐらつかせてしまうことでしょう。こうした定番の色彩効果は、すでに歴史的にも定着した表現であることが窺えます。
色彩効果の面白さは、飲食店の空間カラーにも表れています。高級店ほど重厚感のある色彩空間ですし、リーズナブルなファストフード店などは、赤系や茶系、濃いクリーム系などの暖色系の色使いでの演出が多くなっています。暖色系カラーは、お客さんに、長く滞在している錯覚を覚えさせ、客席の回転率向上にも寄与するからなのです。
出典:眠れなくなるほど面白い 図解 経済とお金の話