SIGNS/テデスキ・トラックス・バンド:ブルースの一言で片付けられない、ダイナミックな4作目
デレク・トラックス(g)とスーザン・テデスキ(vo g)の円満夫婦率いるバンドのスタジオ盤もこれで4作目。大体3年ごとの周期でアルバムを発表しているが、本作も3年ぶりだ。ブルースのひと言で片づけられない(むしろ伝統的ブルース色は薄め)多彩でアダルトな音楽性、ルーツ・ミュージックやジャズの匂いが漂うデレクの味わい深いソロは変わらずだが、スーザンの歌とそれを支えるアンサンブルが渋くなるどころかさらにダイナミックでキャッチーに仕上がった印象。このバンドはライヴ時にスタジオ盤以上のエンタメ性を発揮するのだが、ステージ上での華々しさがアルバムに及ぼした影響も大か?
アーティスト名:TEDESCHI TRUCKS BAND/テデスキ・トラックス・バンド
アルバム名:テデスキ・トラックス・バンド/サインズ
CD | ユニバーサル クラシック&ジャズ | 2019年2月15日発売
(この記事はヤング・ギター2019年4月号に初掲載されたものです)