「食べられる鉱物」誕生 透明感までも再現した甘くて美しいアメシスト
まるでファンタジーの世界から取り出したかのような、淡く輝く紫の鉱物。しかしこれ、実はすべて食べられるスイーツなんです。
制作者は、Xユーザー「古田@トルマリン狂」さん。鉱物コレクターである古田さんが生み出した「食べられる鉱物」シリーズの第2弾とのことですが……どこからどう見ても本物の鉱物にしか見えません。
古田さんは、数ある鉱物の中でも「トルマリン」を中心にコレクションを続けており、Instagramでは「Furuta mineralcollector」の名義で、所有している鉱物標本の写真を投稿しています。
そんな活動の中で、鉱物を見ている内に「甘そうだな?」「美味しそうだな?」といった見方をするようになり、それならば「そもそも食べられる物で鉱物っぽくしちゃおう」と閃いたのが、制作のきっかけ。
美しい鉱物を見て「食べられそう」と感じるとは、まさに発想の勝利。その「もしも」を実際に具現化してしまうあたり、コレクター魂と創作意欲の融合が光ります。
■ モデルはアメシスト でも素材は寒天
今回の「食べられる鉱物」は、以前制作した第1弾からさらにクオリティが進化しています。古田さんによると、「第一弾は『鉱物っ』を意識しまして、第二弾は『食べ物としての鉱物っぽさ』みたいに意識しました!」とのこと。
見た目だけでなく、おいしさへのアプローチも加わり、「鉱物のテリや艶、透明感などを表現したかったので寒天を使用しました」と、より繊細な質感づくりにこだわったそうです。
プレート上には、まるで地層のように配置されたタルト台。そこから突き出す紫の結晶群は、幻想的でどこか神秘的。まさに地球が作った芸術を、そのまま食卓に再現したかのような仕上がりです。
■ 味はグレープ風味 見た目とのギャップも魅力
そして気になるお味はというと……「グレープジュースを混ぜたので、味の方はグレープ系ですね!クッキータルト生地と寒天の相性は良かったです」と古田さん。
見た目の鉱物らしさからは想像もつかない、優しい甘さのデザート。まさにアメシストを掘り出して食べるような不思議な感覚が楽しめそうです。
■ 鉱物愛が生んだアートと食の融合
コレクターとしての観察眼と、創作者としての遊び心が融合したこの作品。冷たく硬い鉱物を、食べられる温もりへと変えた発想は、多くの人の心を掴みました。
SNS上では「宝石をスプーンで食べるなんて贅沢すぎる」「もはや芸術」などの声が寄せられ、鉱物愛と食欲のどちらも刺激する投稿となっています。
果たして次なる第3弾ではどんな鉱物が食卓に現れるのでしょうか。新たな「鉱物スイーツ」の誕生に期待が高まります。
<記事化協力>
古田@トルマリン狂さん(@AAtractosteus)
Furuta mineralcollector(@furuta_mineral_collection)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025111402.html