激浅の小河川でのチニングで50cm級クロダイにシーバスをキャッチ【千葉】
今やブームといってもいい釣りがある。それがチニングだ。磯や防波堤からエサで釣るイメージがあるクロダイだが、時代はルアーで狙うゲームフィッシングに変わりつつある。しかも身近な河川で釣れるのだから、人気が出るのもあたりまえだ。だが、やってみると奥が深くて面白い反面、けっこう難しい。そんな面白くも難しいチニングを、近所の小河川で挑戦してみたのでお届けしたい。
夕方からのチニング釣行
7月に入り、日中は野外で活動できないような災害級の暑さが続いている。そこで、多少暑さが和らいだ17時過ぎから中流域のポイントへ入るが、この時間でもまだ30℃近く気温がある。
今回はチニングの王道でもあるカニやエビに似せたソフトワームに、専用の仕掛けを使った。丸型のオモリに針が上向きにセットしてあるので、まず根掛かりをしない。これを日中なら少しシャクって跳ねさせるアクション、夜になったら底をゆっくり引いてくる、ズル引きアクションで狙う。いずれもボトム(底)に確実に着底させることが最大のポイントだ。
水分補給をしながら小さくアクションを入れて探るが、アタリが数回あるくらいで全く釣れない。この川はクロダイやマゴチ、シーバスなどの実績が高いのだがどうやらまだクロダイやキビレは小さいようだ。
マゴチにもチャレンジ
ならばと、そのままマゴチ釣りに変更した。この仕掛けはそのままマゴチも狙えるからありがたい。砂地の浅い場所を中心に流れに乗せて、竿を上下にシャクってこちらも確実にボトムに着底させる。その繰り返しだ。
正直クロダイよりも期待感があったが、アタリすらなくまさかの空振りに終わった。
暗くなったらシーバスがヒット
場所を上流付近まで移動しているうちに辺りが暗くなってきた。ここもかなり浅く、水深と呼べるほど深さがない。数十cmくらいしかないが、複雑な地形のため、色々な魚が集まってくる。
ワームに反応が悪いので、ここで小型バイブレーション(5g)を入れてみた。これでも底に当たる感覚が伝わってくるが、かまわず引いてくると足元の少しえぐれている場所でヒット!さほど大きくないが、40cm級のシーバスだ。これはこれで嬉しい1匹だが、今日はクロダイを釣りたい。完全に暗くなってからに勝負を賭けた。
ナイトゲームで待望のクロダイ登場
いよいよ辺りが真っ暗になり、ここからが本当のチニングだ。再びワームに変え、アクションもズル引きに変えてゆっくりとただ巻きをする。
針が上向きになるので、根掛かりを本当にしない。
すると、数メートル先でモゾモゾと怪しいアタリがきた。マゴチか?と思ったが、強烈に暴れ出した。クロダイだとしたら良型だと確信、根掛かりを交わしてようやく足元まで寄ってきたのは40cmを軽く超える良型のクロダイだった。暴れてフックが口から少し外れていたが、何とか50cm級の貫禄あるクロダイをキャッチ!これを狙っていたのでかなり嬉しい1匹だ。
その後、再びアタリがあったがワームをちぎられて乗らず、潮が引いて干潟が露出してきたのでここでチニング釣行を終了した。本日はなかなか苦戦したが終わってみればシーバスとクロダイをダブルキャッチできた。
正直、この暑さでは日中の釣りは無理だ。どうしてもやるなら曇りの日をおすすめする。なので、夕方から夜の釣りがメインになるのだが、幸いクロダイもシーバスも夜の方が釣りやすい。
蚊やマダニなどの危ない虫に注意し、夕涼みがてらにクロダイやシーバスを狙ってみるのも良いかもしれない。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>