確証バイアスとは?正答率1割の『4枚カード問題』から学ぶ先入観を捨てる技術
先入観が否定の情報を遠ざける理由|確証バイアス
多くの人が陥る認知バイアス
自分の意見や考えに合う情報ばかり見て、それに合わない情報は見ない……という状態になったことはありませんか? これは「確証バイアス」といって、現実を客観的に捉えられなくなる認知バイアスの1つです。
たとえば、自分がリニア中央新幹線の建設に反対の考えを持っている場合、工事にともなうトラブルなどネガティブなニュースばかり見て、開通後を見据えた街づくりの情報などは読み飛ばしてしまったりします。そして、反対意見ばかり目にした結果、「大半の人はリニア中央新幹線の建設に反対している」と思ってしまうことにも。こうして先入観によって、物事を客観的に見られなくなってしまうのです。
この確証バイアスに関しては、イギリスの心理学者ピーター・ウェイソンの「4枚カード問題」が有名です。詳細は次のページの下部を参照していただきたいのですが、大学生を対象とした研究でも正答が1割程度しかなく、ほとんどの人が確証バイアスのかかった誤答を選んでしまうことが示されています。いかに確証バイアスが身近なものかよくわかると思います。
つまり、なんとなく先入観で物事を見ているとき、そこには確証バイアスが存在している可能性が高いわけです。普段から確証バイアスをつねに疑っておいたほうがよいでしょう。
自分が求める情報しか見なくなる
確証バイアス = 自分の説に合う情報にだけ注意が向きそれ以外の情報を見なくなってしまう現象
知らないうちに考え方が偏っていく危険が!
確証バイアスがよくわかる「4枚カード問題」
▼4枚のカード▼
各カードは片面に英字、もう片面に数字が書かれている【問題】「母音の裏面は必ず偶数」という仮説を確かめるために、最小限のカードを選べ【誤答】母音の「A」と偶数の「4」誤答 の裏を確かめる
「仮説が正しい」ことを確かめたくなる
※「4」の裏は母音でも子音でもよいので確かめる必要がない
→確証バイアス
【正答】母音の「A」と奇数の「7」正答 の裏を確かめる
仮説に反する例( 母音の裏が奇数)がないかを確かめる
参考文献Peter Wason, “Reasoning,”edited by Brian Foss, New Horizons in Psychology: 1, Penguin Books, 1966.内村直之/植田一博/今井むつみ/川合伸幸/嶋田総太郎/橋田浩一『はじめての認知科学』新曜社, 2016年。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 認知バイアス』監修:高橋 昌一郎