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向上高書道部 県書道展で最高賞 8月の全国総分祭に出品〈伊勢原市〉

タウンニュース

教育長賞受賞作品と飛田さん

向上高校書道部の飛田和奏さん(2年)の作品が、このほど横浜市民ギャラリーで行われた県高等学校総合文化祭・第60回高等学校書道展で、約800点が出品される中、最高賞の教育長賞を受賞。8月に岐阜県内で行われる全国総合文化祭に出品する。

飛田さんの作品は、西行が描いたとされる「中務(なかつかさ)集」の中から、和歌や詞書(ことばがき)(和歌・俳句のまえがき)を臨書(手本を見ながら書き写す方法)したもの。

書道部の高橋邦夫顧問によると中務は、仮名作品としては「三大歌集」の一つに数えられるもので、多くの高校生書道部員の間でも取り組まれる手習い作品になっているという。

1年生の時に部活でどのような作品に取り組むかの方向性を決める際に、教科書で百人一首を見て心が揺さぶられた飛田さん。さらに全国大会で今回取り組んだ作品を目にしたこともあり自身も挑戦することを決めた。「作品に納得して出品したが、ほかの人たちの作品レベルが高くて驚いた。受賞は諦めていたが、教育長賞に選ばれて嬉しい」と笑顔で喜びを語った。

仕上げに1週間以上

1週間以上の時間をかけて2度書き直して作品を仕上げたという飛田さん。書き上げた作品をより見栄え良く展示するため、百人一首の札からヒントを得て、紙の色などを工夫した。「先生からアドバイスをもらって春をイメージし、桜や若葉などの淡い配色で書を飾った。特徴ある仮名の直線的な流れをできるだけ細く書くことが難しかった。まだ改善点があるので、全国までに今までで一番の作品に仕上げる」と8月に開かれる全国総合文化祭に向け意気込む。

同部は今回、同書道展団体の部でも優勝を果たした。

作品の一部

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