“富山の寿司屋”が本気で作ったおにぎり専門店【ASHIGARU ONIGIRI】富山米×能登土鍋×有明海苔 ワンランク上の贅沢おにぎりモーニング
富山のまちなかに、朝から贅沢な気分になれる絶品おにぎりの店がオープンしました。
手がけるのは、県内外で焼肉などの飲食店を展開するガネーシャ。「焼肉ハウス大将軍」や「SHOGUN BURGER」、「SHOGUN PIZZA」などのブランドで知られますが、新しい店は「ASHIGARU ONIGIRI」です。
SHOGUN(将軍)からASHIGARU(足軽)へ、位が下がったかと思いきや、豊臣秀吉が農民から天下人へと成り上がった物語に店を重ねているそう。そのため、ガネーシャ特有の食材へのこだわりやライブ感ある調理の演出などは健在で、“寿司屋が本気で作る「おにぎり」専門店”をコンセプトに贅沢なおにぎりを味わえます。まちなかにあるので、富山観光のモーニングやブランチにも。
ひと味違ったおにぎり体験ができそうです。
富山まちなかにオープン「ASHIGARU ONIGIRI」
「ASHIGARU ONIGIRI」がオープンしたのは、富山市のまちなか。
グランドプラザから平和通りを挟んで向かいの小路を少し入ったところ、金沢へ移転した「立ち喰い鮨 人人(じんじん)」の跡地にあります。
まちの喧騒を忘れさせてくれる隠れ家のような場所
黒い外壁でシックな佇まいの店は繁華街の喧騒を忘れさせてくれ、隠れ家のような雰囲気が漂います。
スタイリッシュな店内は、高級寿司店を思わせる設え。ハイカウンターに座ると、目の前には富山をイメージして描かれたアートワークが。
富山市出身でオーストラリア在住のKentaro・Yoshidaさんが手がけた作品で、中央には、米どころ富山を象徴する稲穂、海の幸をはぐくむ富山湾、ライチョウや鱒も描かれています。
米や海苔の食材も 炊き方や調理も
すべてが一流のおにぎり定食
アートワークにも描かれる富山の大自然とそれがもたらす食のめぐみを味わう定食は2種類。
その名も「足軽おにぎり定食」と「大名おにぎり定食」です。
おにぎり3つと豚汁のセット「足軽おにぎり定食」
「足軽おにぎり定食」は、塩おにぎり1個、具が選べるおにぎり2個、豚汁、山菜昆布〆のセット。
税込み1500円と、朝ごはんにしては値が張りますが、お米も海苔も選りすぐりのものを使っていて、一度は食べてみたいと思わせる内容です。
復興への想いも 能登の土鍋羽釜で炊いた富山米の塩おにぎり
使うお米は、契約農家から直接仕入れている富山米。
それを石川県能登の陶磁器ブランドが手がけた土鍋羽釜でじっくり炊きあげます。
「お米の甘さがいちばん引き立つのが、この土鍋でした。炊きあがった瞬間、ふわ〜っと広がる甘い香り、味わったときの米のうま味は絶品です」
そう教えてくれたのは、このおにぎりをプロデュースした料理家・河瀬璃菜さんです。
「能登半島で作られた土鍋で、同じ北陸の仲間として、被災地を応援したいという想いもあってこれに決めました。国産ヒノキを使った木蓋もいい仕事してくれています」(河瀬さん)
炊き上がりの土鍋から木蓋を開けた瞬間に立ちのぼる“甘い湯気の香り”…
元寿司店の造りをそのまま活かしているため、カウンター越しに調理の様子が見られるのはもちろん、厨房から漂う香りや板場の音なども食べる前の期待を高めてくれます。
そんな自慢の米を真っ直ぐに味わってほしいと、定食のおにぎりのうち、1つは具なしの塩おにぎりです。
見るからにふわっとしているのがわかるおにぎり。手にもってみると、崩れていきそうなほどソフトな感触です。
パリパリッとした海苔と一緒にいただくと…お米は一瞬にしてほろほろとほどけていきますが、粒感はしっかりしていて、噛めば噛むほどお米の甘みを感じられます。
「海苔は、良質な有明産のものを使っています。1901(明治34)年創業の海苔問屋『高喜商店』が厳選し、熟年の技で、1枚1枚丁寧に心を込めて焼き上げたもので、とろける口どけと甘みを楽しんでもらえたらうれしいです」(河瀬さん)
海苔は湿気を吸う木箱に炭と一緒に保存しているため、パリッとした食感も完璧です。
ふっくらと炊き上げた米を包み込んだ海苔は、パリッとした食感を楽しめるだけでなく、食べると水分を含んでほぐれていくほろほろ感、ふんわりと広がる磯の風味も順を追って楽しめます。
選べる具材には 富山湾の海の幸など豪華10種類
塩むすびを堪能したあとは、具を2つ選び、その場でにぎってもらえます。
旬の食材をラインナップするため、日によって入れ替わりはありますが、取材で訪れた日のラインナップはーー
【足軽おにぎり定食の具】・焼肉大将軍の和牛しぐれ・とり藤の鶏そぼろ味噌・病みつきバイサラ・スケソウダラ明太子・寿司屋のツナマヨ・寿司屋のさけフレーク・富山の甘えび麹漬け・癖になるすじこ納豆・煮切り漬け卵 でした。
「富山といえば魚、ということで魚系の具材に加え、全国各地で出会ったおいしい食材や夜営業の寿司屋で使用するネタを使った豪華食材とのコラボも楽しんでもらえたらと思っています」と話すのは、店長の稲村優紀さん。
魚介も富山の自慢ですが、中には「焼肉代将軍の和牛しぐれ」といったガネーシャならではのものも。
選べる具材がグレードアップ 「大名おにぎり定食」
さらにこのおにぎりの具材で、高級なものを選べるのが「大名おにぎり定食」です。
価格は1850円(税込)と、「足軽おにぎり定食」よりも350円アップ。
その分、マグロやうなぎといったとびきりの具を味わえます。
【大名おにぎり定食の具】
・本マグロトロタク
・国産 山田のうなぎ
・国産 山田のカラスミ
・自家製いくら醤油漬け(期間限定)
こちらは、鹿児島ブランド「山田のうなぎ」。
清らかな湧水で、熟練の鰻師が丁寧に育てあげた九州屈指の「山田のうなぎ」を炭火で焼き上げ、さらにバーナーで炙ることで香りを立たせているんだそう。
ごはんでふんわり包まれたうなぎはソフトな食感で、おにぎりの固さとのバランスもタレとの相性も抜群です。
栄養満点の豚汁には富山の銘酒「満寿泉」の酒粕を使用
定食の豚汁には、富山を代表する地酒「満寿泉」の酒粕を使っています。酒粕が苦手な人でも抵抗なく食べられるクセのない味噌仕立てで、具だくさん。栄養にも富んでいて、食がすすみます。
おにぎり3つというと大ボリュームのようなイメージですが、ふんわりとにぎられているため、食味は軽やか。山菜の昆布〆で箸休めしながら、ペロッと食べてしまえます。
ちなみに、おなかがいっぱいという人は、おにぎりを持って帰ることもできます。
「冷めてもおいしい、具がなくてもおいしいおにぎりです。地元の人はもちろん、旅行客やインバウンドの皆さんにも富山の絶品朝ごはんを楽しんでもらいたいと思います」(稲村店長)
夜は“お寿司が楽しめる店”として営業
「ASHIGARU ONIGIRI」は、夜には寿司店に姿を変え、「数寄やとっととやれや」として営業。2024年9月、県庁前公園のすぐそばオープンした「寿司劇場とっととやれや」の2号店で、寿司10貫、細巻き2本がついた大皿もりを4400円(税込)で楽しむことができます。
そんな営業形態もあって、朝は文字通り“寿司屋が本気で作るおにぎり”を食べられるというわけ。富山の朝と夜を贅沢に味わえる注目の店になりそうです。
【ASHIGARU ONIGIRI/数寄やとっととやれや】
住所 富山県富山市一番町3-8
営業時間 7:00~11:00(フード/ドリンクL.O. 10:30)
18:00〜23:00(フードL.O. 22:00/ドリンクL.O. 22:30)
土・祝前日〜24:00(フードL.O. 23:00/ドリンクL.O. 23:30)
定休日 水曜