セイコーグループが最終利益を125億円に上方修正 年間配当は95円に増額
セイコーグループが好調だ。2月12日に発表した2025年3月期の第3四半期決算(累計)は、売上高は2325億1400万円(前年同期比13.1%増)、営業利益は207億9800万円(同47.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は129億3500万円(同21.5%増)と大幅な増収増益だった。
セイコーグループの日本国内での売上高は1245億円(前年同期比17.6%増)、海外での売上高は1079億円(同8.2%増)で、国内外で好調を維持した。「グランドセイコー(Grand Seiko)」などの時計や銀座の「和光」などを展開するエモーショナルバリューソリューション事業は、売上高は前年同期比11.3%増の1586億円、営業利益は同34.8%増の215億円だった。
精密部品やセンサーなどを手掛けるデバイスソリューション事業は、売上高は455億円(前年同期比7.8%増)、営業利益は18億円(同96.1%増)だった。増収増益ではあったが、収益力が低下した事業における事業用資産について、減損損失14億円を計上した。情報ネットワークシステムやデータサービスなどを手掛けるシステムソリューション事業は、売上高は354億円(同23.8%増)、営業利益は36億円(同5.1%増)だった。
セイコーグループは同日、2025年3月期の通期業績予想の修正を発表した。売上高に修正はなく3060億円(前年比10.5%増)、営業利益は200億円(修正前は180億円、前年比35.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は125億円(同115億円、同24.4%増)に修正した。また、2025年3月期の年間配当を従来計画の90円から95円に増額すると発表した。前期から15円の増額となる見通しだ。