乳が水鉄砲のように…自分の体とは思えない、乳腺炎の話。
妊娠・出産・育児のリアルな経験談が集まる匿名座談会。今回のテーマは「乳腺炎」。
乳が水鉄砲のように…
いちこ:以前、私の5歳上の姉が、乳腺炎で40度の熱を出してたのを見て。乳腺炎の知識はありました。私の場合、おっぱいはスムーズに飲んでくれてトラブルはなかったんですが、あるとき夜中の2時ぐらいに、いつもは吸ってくれたら張りが消えてフワフワになるおっぱいが、固いし痛い。放置るすと乳腺炎になるやつだ!ってことで、近所の助産院に電話して、当日施術を受けました。めちゃくちゃゴリゴリされたし、お灸を据えてもらいました。
川島 :どこにお灸を据えるんですか?
いちご:固くなってるところですね。ここが詰まってるねって指で触って、 そこを中心に2、3個お灸を当てて、あったかい蒸しタオルをして。マッサージしてもらいつつ、おしゃべりしながらですね、私の妊娠体験談とか家庭の状況とか、色々ガス抜きもしながら、助産師さんがマッサージしてくれて。30分くらいしたらピューピュー水鉄砲のように出ました。出てる時めちゃくちゃ痛くて、初乳を取る時も激痛だったんですけど、あれよりも痛かったですね。
川島 :どんな痛みなんですかね?
いちご:マンモグラフィーって潰すじゃないですか。あれが集中してくる感じですよね。自分から出た乳がピューって水鉄砲のように空に飛んでって、そのまま自分の頭に。乳を浴びました。
川島 :噴水みたいな感じで!(笑)
いちご:この前、別の助産師さんに聞いたら、「疲れて免疫が落ちてる時に乳腺炎になっちゃうから、この春先、保育園に預けてからのママの駆け込みって毎年多い」って。詰まるだけで発症するというよりは、詰まるプラス自分の免疫が落ちてるから、熱持っちゃって、ひどいと発熱しちゃうんだろうなって思いました。
赤ちゃんは乳腺を選んで飲んでいる!
あんず:私はまず、産後1か月経たないくらいで1回目。産後2か月半くらいで2回目。計2回なりました。1回目は、まず夜間授乳の時に吸ってもらったのに出きってないと言いますか、しこりみたいなのがある。でも眠いんで寝て、朝起きたらもうガチガチで。吸ってもらっても出てない。肌が赤くなってる。
川島 :色が変わってる。
あんず:その日は日曜で空いていなくて、月曜に駆け込んで、助産師さんに施術してもらいました。そこで詰まりが取れたって感じでしたね。その時言われたのが「ここの乳腺を多分その赤ちゃんは選んで飲んでないよ」と。
川島 :どういうことですか。
あんず:赤ちゃんって、乳腺によって母乳の味が違うことをわかってるらしいんですよ。ここの腺から出るのは美味しくないって時は、ストローを潰すみたいにして、そこだけ飲まないようにするらしいんです。
川島 :確かに、よく見ると乳輪に、何か所か母乳が出るところありますよね。それを選んでる?赤ちゃんが口の形とか角度とか変えて?
あんず:変えてるらしいですね。2回目が本格的な乳腺炎になっちゃって、2か月半くらいの時。上の子の風邪をもらってしまったタイミングだっていうのが1番の原因でした。1回目と同じところが詰まって40度に発熱して。助産師さんが言ってたのは、まだ軽い方ですよって。10分くらいのマッサージで出るのはまだ軽い方。1時間かけて、出てくる母乳も白じゃなくて、なんか膿みたいな緑がかってるパターンもあるとか。
川島 :色が変わるんですね。それぐらい詰まってるし、早く出さないと体にももちろん良くないよっていう…。
吹き出るタイプなのに乳腺炎に
みかん:私はタイミングじゃなくて、ずっと乳腺炎でした。ものすごい出が良かったんですよ。最初からめちゃめちゃ出てたんですけど、赤ちゃんうまく吸えないので乳首が切れて、そこから菌が入って乳腺炎に。
川島 :そうか菌が入ってからの乳腺炎っていうのもあるんですよね。
みかん:40度くらい出たけど、最初はみんなこういうものなんだと思ってたんですよ。
川島 :そっか!
みかん:私、吹き出るタイプだったんで、朝起きたら布団が母乳でビシャビシャになってて。
川島 :よくおっぱいパッドみたいなのあるじゃないですか。
みかん:それじゃ全然間に合わなくて、おむつ当ててたんです。出てたので、詰まってるっていう感覚がなく。高熱出して、さすがにしんどいぞと思って近所の助産院に駆け込んだら、乳腺炎で、もうちょっといくと乳首切開ですって言われて。ずっとおっぱいはガッチガチ。もう楳図かずおの漫画みたいに、赤黒い、私の体とは思えない化け物が2つ。
川島 :スイカが2個みたいなのが当たり前だったんだ!
みかん:で、マッサージしてもらったんです。桶谷式ってよく聞きますよね。私が行ったところは堤式っていうとこだったんですよ。堤式はめちゃくちゃ優しいマッサージ。マッサージ中に痛み1個も感じない。私は常に顔にタオルを全面にかけられていて、終わる頃にそのタオルがビシャビシャ。1時間マッサージしてもらって、ずっと出続けて、かかるのが冷たいんですよ、冷たい母乳。
川島 :おっぱいってあったかいイメージが…
みかん:古い母乳が冷たくなってるんですよ、体内で。それを全部出してもらう1時間。だから、帰り道フラフラで歩けないくらいカロリー消費してて、やってもらった日だけは柔らかくなるんですけど。断乳するまで毎週通い続け…。
一同 :えええええ!
みかん:よく、ミルクはお金かかる。母乳はタダ!っていうけど、私はめちゃくちゃお金かかりました(笑)
川島 :いやー、そんなパターンが。
みかん:自分でコントロールできないぐらい母乳が出てて。電動の搾乳機を2つ買って、ずっと牛の乳絞りみたいな。テレビを見ながらやって、捨てて。
川島 :そうか、飲むためというよりは、出さないと。
みかん:少しでも刺激すると出るし、あと、子供の写真見ると!
川島 :赤ちゃんの声とかも…。
みかん:スンってきて、やめてくれやめてくれ!!今は違うぞ!!っていう。
川島 :ご自身の子どもの写真じゃなくても反応はあるんですか?
みかん:結構可愛いなって思ったりするだけで、外でゴゴゴゴゴってきて、違う違う違う違う違う違う違う!!うちの子じゃないって!(笑)
(「ベビーのいる生活~迷える子育て応援Podcast~」より抜粋)