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吉沢亮インタビュー「与えられた機会に感謝しながら自分のやるべきことに徹する」

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吉沢亮インタビュー「与えられた機会に感謝しながら自分のやるべきことに徹する」

Harumari TOKYO フリーペーパー 特別号の日本橋兜町特集。カバーを飾るのは、今年最も注目するべき人であろう、俳優・吉沢亮だ。渋沢栄一ゆかりの地をめぐりながら、吉沢亮の現在について、話を聞いた。

『キングダム』の秦王・嬴政役でみせた高潔さ、『半沢直樹』の敏腕プログラマー・高坂圭役でみせた知性。直近のミュージカル『プロデューサーズ』のコミカルで情熱的なステージでみせる演技力。そして27歳にして大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)の主役を務める。これらの役の重責、難易度、バリエーションをもってしても、本人にはそれほど気負いがないというからすさまじい器量だ。

「最初に(大河ドラマの)オファーを聞いた時は、どうして僕が?という思いもあったし、正直に言ってビビりました(笑)。でも、いざ始まってみれば、ひとつの現場として必死にやるだけなんで。あまりプレッシャーは感じていないんです。確かに今回は、沢山の素晴らしい役者の方々がいて、主演としてその中心に立つという意味ではすごい名誉なことです。でも自分が引っ張るというより、みなさんに支えられて、自分のやるべきことをやるだけ、という想いでいます。放送が始まったら、もっと気負いを感じるかも知れませんけど」

大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)

今回、日本橋兜町での撮影で吉沢さんに渋沢栄一の黎明期の軌跡をたどっていただいたが、ドラマの撮影の方はまだ埼玉県深谷市の血洗島を抜け出すかどうか、という段階。おそらく渋沢栄一本人にとっても、日本の経済史に残るほどの偉業を成し遂げるとは想像もつかない頃だ。今回、渋沢栄一の生涯を演じきるにあたって、フライング気味にこの兜町を訪れたわけだが、吉沢さん本人はこの街をどのように感じたのだろう。

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「渋沢さんの偉業については、僕なりにもいろいろ調べていました。今回、実際にその現場を訪問させていただいて、やっぱり彼はとんでもないことを成し遂げたんだなと。その重さというか、ここまでのストーリーを含めてとても参考になりました。いまは、こんなこと(数々の企業や東京証券取引所の設立など)をやってのけるなんて想像もつかないですけど、今回、いろんなご説明を頂けて、やっぱり彼の信念は血洗島の時代から変わらないんだな、と感じました。この街とつながる部分もあるんじゃないかなって思えたので、すごくいい経験になりました」

2021年の目標はもちろん渋沢栄一を演じきることだという吉沢さん。人の一生を一年以上かけて演じきるという貴重な体験をポジティブにとらえながら、「自分のやるべきことに徹する」という。今年もまだ、先の見えない日々が続く。誰もが日々の計画や目標がままならない状況の中で、吉沢さんのようなスタンスこそが激動の毎日を生き抜く適切な心構えのように思う。

「与えられた機会に感謝しながら、自分に何が出来るか、それをひとつひとつこなしていけば、きっと最後はいい作品になっていくと感じています。あまり先のことは考えずにやっていきたいと思います」

吉沢亮はまさに、渋沢栄一の軌跡をひとつひとつたどりながら、自分自身も一日一日を必死に生きている。その積み重ねの先に何が見えてくるのだろうか、それはまだ本人もわからない。ただ……。

「この仕事が終わったら、今より少しゆっくりしたいです。あと、カラオケに行きたいです。この間のミュージカルでだいぶ歌唱力が上がったと思うんで、試したくってうずうずしてるんです(笑)」

まだ一年は始まったばかり、どこまでも自然体の吉沢さんの活躍に期待したい。

撮影:藤田一浩 スタイリスト:荒木大輔 ヘアメイク:小林正憲(SHIMA)

【吉沢亮】

1994年東京都生まれ。主な出演作品に、「リバーズ・エッジ」、「銀魂」シリーズ、「キングダム」(いずれも映画)、連続テレビ小説「なつぞら」など。2021年、大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)で主演の渋沢栄一 役を務める。7月には映画「東京リベンジャーズ」が公開。

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