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マツダ、最軽量のNDロードスター「990S」を2021年末に発表!新たな制御技術も搭載

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マツダ、最軽量のNDロードスター「990S」を2021年末に発表!新たな制御技術も搭載

日本各地からロードスターオーナーが集結するファンイベント「軽井沢ミーティング2021」が、2021年10月24日(日)に開催された。

2021年10月24日(日)、軽井沢プリンスホテルスキー場で、世界最大級のロードスターイベント「軽井沢ミーティング2021」が開催された。当初は、2021年5月に開催予定だったのだが、新型コロナウイルス感染拡大による影響で10月の開催へと延期されていた

今年で29回目を数える軽井沢ミーティングは、毎年開催される単一車種のイベントとしては世界最大規模を誇るという。イベント当日に、参加した車種数を軽井沢ミーティングの開催スタッフが実際に数えて確認したそうなのだが、それによるとNAが239台、NBが109台、NCが108台、NDが347台で、合計で803台にも上ったとのことだ。

軽井沢ミーティング2021で初披露された、マツダ「ロードスター」の特別仕様車「990S」。軽量なSグレードをベースに、ブレンボのブレーキキャリパーやレイズの軽量アルミホイールなどが採用されており、さらなる軽量化が施されている。また、専用のサスペンションや電動パワステのチューニングが図られているほか、新しい「車両姿勢安定化制御」技術も搭載されている

そして、今回のイベントで注目されたのが、2021年末に「ロードスター」の改良モデルが発表されることが判明したことと、新たな特別仕様車「990S」が初披露されたことだ。990Sは、軽量な車重が魅力的な「S」グレードをベースに、レイズの軽量アルミホイールやブレンボのブレーキキャリパーが採用されるなどによって、バネ下重量のさらなる軽量化が施されている。さらに、新しい車両制御技術「車両姿勢安定化制御」も搭載される。

「990S」に採用されている、レイズの軽量アルミホイールとブレンボキャリパー。ブレンボの文字が、990Sのアクセントカラーであるブルーに塗装されているのも特徴のひとつだ

レイズのアルミホイールは、純正に比べて1本で0.8kg、4本合計で3.2kg軽量化されているという。ブレーキは、フロントは鋳鉄の純正キャリパーからアルミのブレンボキャリパーへ変更されており、リアはフロントの制動力アップに合わせてブレーキローターが1インチアップされているために重くなるものの、ブレーキ全体としては差し引きで0.7kgの軽量化を達成しているという。さらに、これらの軽量化に合わせて、ダンパーやスプリング、電動パワステなどは専用にセッティングし直されている。ちなみに、スペック上は990SもSグレードも車重は同じ990kgなのだが、これは車検証の車重(空車重量)が10kg単位になることが理由。実際の車重はSグレードよりも990Sのほうが軽く、もっとも軽いNDロードスターになるとのことだ。

また、前述の車両姿勢安定化制御については、990Sだけでなく2021年末に改良予定のロードスター全モデルに適用されるとのこと。コーナーリング中にGがかかると、リアの内側のブレーキを少しだけつまむことでリアのボディを引き下げ、姿勢を安定させることで接地感のある走りを楽しむことができるという。

マツダ 商品本部 ロードスター主査の斎藤茂樹氏

マツダ 商品本部 ロードスター主査の斎藤茂樹さんは、車両姿勢安定化制御について「違和感は、まったくありません。実は、少しでも違和感が生じるようであれば(開発を)やめようと思っていたのですが、まったくありませんでした。これは、おそらく(作動していることに)気づく人はいないのではないかと思います」と、いかに自然なフィーリングであるかについて語った。

また、この技術のメリットについて斎藤さんは「今回、990Sはサスペンションチューニングによって減衰を限界まで下げています。ですので、乗るとものすごくしなやかで、足がよく動きます。ですが、このやわらかな足で山に行ったら、走りが心配になる方がおられるかもしれませんが、それを助けてくれるのが今回の制御なのです。街中では乗り心地がよく、山に行けば安定したコーナーリングを楽しむことができます」と話す。

マツダ 商品本部の山口宗則氏

また、マツダ 商品本部の山口宗則さんは、990Sについて「われわれ開発メンバーは、Sグレードを信奉しているところがあります。やはり、もっともNA(軽量な初代ロードスター)らしいといいますか、運転に腕のある人が操ると非常に気持ちよく走れるのがSグレードだと思っています。ですが、販売面ではエントリーグレードという扱いになっているからか、あまり売れていません。そこで、今回はSグレードを主役として立たせたいという思いで、990Sを作りました」と、その思いを語った。

また、山口さんは2017年に、前述の制御技術を搭載した試作車に初めて試乗したそうで、そのときの印象を「当時、『アラジン』という映画が上映されていたのですが、その映画に出てきた魔法のじゅうたんのようだと感じました。ロールしないでコーナーリングしていくといいますか、まるでコーナーがストレートになったかのように駆け抜けていく感覚です。また、車両がみずからリアを下げ、上手にコントロールしていく感覚は、リヤが生き物になったかのようにも感じました」と話した。

ちなみに、この姿勢安定化制御はDSCをオフにすることで同制御もオフにできるそうなのだが、斎藤さんいわくDSCをオフにすること自体が「危ないので、あまりやってほしくはないです」とのことだった。

イベント終了まで、多くの来場者が「990S」を見るために集まり人気を博していた

この990Sは、Sグレードと同じく日本のみで販売される特別仕様車で、限定台数は設けられていないとのことだ。また、装備についてはSグレードと同じ仕様で、価格はまだ正式には公表できないそうなのだが、「ディーラーへ行けば、教えてくれます」とのことだった。最後に、斎藤さんによると、マツダ社内で多くの社員に990Sへ乗ってもらったところ、皆さんとても高く評価してくれて、何人もの方が「買います!」と手をあげてくれたのだそう。ワインディングも街中も、軽量な車重で走りが楽しめる990S。気になる方は、マツダディーラーへ足を運んでみたほうがよさそうだ。

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