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【え、これも詐欺⁈】 “なんか怪しい”を見逃すな!日常に潜むサイバー犯罪から身を守るには⁈  #もやもや解決ゼミ

マイナビ学生の窓口

日常に潜む「お悩み・ギモン」=「もやもや」を学術的に解決するもやもや解決ゼミ。今回は、日常生活に密接に関わる危機「サイバー脅威」がテーマです。

インターネットは、大学生にとって、今や欠かせない存在です。欲しいものをすぐに購入できたり、友達との割り勘も簡単に送金できたりと、とても便利ですよね。

 

でもその一方で、危険が潜んでいるのも事実。実際に、フィッシングメール(詐欺メール)を受け取ったことがある人も多いのではないでしょうか。
詐欺と聞くと「高齢者が狙われるもの」というイメージがあるかもしれませんが、インターネットを介した詐欺では、実は若者の被害が多いそうです…! 私の周りにもフィッシング詐欺に遭った友達がいました……。

そこで今回は、インターネット上のセキュリティリスクについて、LINEヤフー株式会社 佐川 英美さんに、セキュリティリスクの現状や対処法についてお話を伺いました。

【画像】教えてくれた先生、 LINEヤフーの佐川さん

私たちの生活に潜むセキュリティリスクとは?

Q. 若者の生活に潜むセキュリティリスクはどんなものがありますか?

最も身近なものとして挙げられるのは「フィッシング詐欺」だと思います。
令和7年度上半期のフィッシング詐欺の報告件数は、なんと119万件以上という統計が出ています。

ちなみに、フィッシング詐欺とは、「送信者を詐称したメールや

SMS

を送りつけ、貼り付けたリンクをクリックさせて偽のホームページに誘導することで、クレジットカード番号やアカウント情報(ユーザ

ID

、パスワードなど)などの重要な情報を盗み出す詐欺のことです。なお、フィッシングは

phishing

という綴りで、魚釣り(

fishing

)と洗練(

sophisticated

)から作られた造語であるといわれています。」

<出展:総務省 国民のための情報セキュリティサイトより>

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/kokumin/basic/risk/04/

――上半期だけで100万件以上とは驚きですね…!皆さんも、一度は詐欺メールを受け取ったことがあるのではないでしょうか。


Q. サイバー被害に遭いやすい人はどのような人ですか?

真面目な人ほど、被害に遭いやすい傾向があるかもしれません。
怪しいメールを「これは危ない」と判断して無視できる人はいいのですが、クレジットカード会社や銀行からの連絡だと思ってしまうと、ついつい「手続きしなきゃ」「返事しなきゃ」と思ってしまう人が多いのも事実です。

ただ、日常生活では個人情報の入力が必要な場面も多く、フィッシングメールは誰にでも送られてくるものなので、インターネットを使っている人全員が対象と言えます。

――特定の人が狙われているというより、みんなが平等にリスクを抱えています。だからこそ、「すぐに対応しなきゃ」と思う前に、一度立ち止まって確認することが大切です。


Q.サイバー脅威から身を守るには、どうすればいいですか?

まずは、怪しいメールや通知にどう対応するかが重要です。
サイバーリスクが身近にあることを忘れずに、常に「(詐欺)かもしれない」という意識でいることが大切です。
例えば、メールに記載されたURLをすぐにクリックするのではなく、公式のアプリやサイトで確認する習慣をつけることが大切です。
また、詐欺メールを検知してくれるソフトウェアやサービスも多く登場しているので、そうしたツールを活用するのも有効です。

それでも、もし被害にあってしまったら、慌てずに公的機関に相談することをお勧めします。
相談を行うことで、あなたの被害が軽減されるかもしれませんし、他の人の被害を防ぐことができるかもしれません。

<被害に遭った場合の相談先>

IPA 情報セキュリティ安心相談窓口:

https://www.ipa.go.jp/security/anshin/index.html

警察庁 フィッシング対策:

https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/countermeasures/phishing.html

Q.ちなみにLINEヤフーさんでは、どのような啓発活動を行っていますか?

インターネットの安全な使い方や、身の守り方について情報発信をしています。
日本でスマートフォンを使っている方の多くが、LINEを利用しているので、LINEの安心な使い方をWebページにまとめたり、アプリを通じて情報を届けたりしています。詐欺サイトや詐欺メールにユーザーが騙されないように、それらを撲滅する対応や対策も併せて行っています。

<参考サイト>

LINEヤフー「セーフセキュリティポータル」:

https://www.lycorp-security.jp/ja/articles/


LINEの安心安全ガイド:

https://guide.line.me/ja/safety/account

LINEみんなの使い方ガイド:

https://guide.line.me/ja/

自分だけでなく、周りの人も守るために

皆さんは、幼い頃からインターネットに触れてきて、リテラシー教育も受けてきたと思います。
セキュリティもそれと同じで、インターネットを使う上で必要な基本スキルです。
ぜひより多くの人に関心を持ってほしいですね。

自分が被害者にも加害者にもならないために、端末やサービスの管理、定期的なアップデート、脆弱性への対応など、やるべきことはたくさんあります。

それが自分を守るだけでなく、周囲の人を守ることにもつながります。
また、家族や友達と集まったときに、「最近フィッシング詐欺が危ないらしいよ。対策しなきゃね」といった話題を出してもらえると嬉しいです。

もやもやするメールには「徹底的な確認」を!

――「自分は大丈夫」と思っていると、サイバー脅威に飲み込まれてしまいます。
私自身も、怪しいメールが届いたときは必ず確認するようにしていますが、今回の取材を通して、さらに気が引き締まりました!
皆さんも、自分だけでなく、家族や友達など周りの人々を守るためにも、セキュリティ対策を徹底していきましょう!


◇教えてくれた先生

佐川英美 Sagawa Hidemi 
LINEヤフー株式会社
ガバナンスCBU 政策企画CBU 渉外安全対策ユニット 


2005

4

月ヤフー株式会社に入社。「

Yahoo!

きっず」の編集担当としてマナーコンテンツ検索サービスやリテラシー教育コンテンツ、教育機関への出張授業などを担当。

2013年より政策部門に異動し、有識者会議「子どもネット研」等を通じてネットセーフティに取り組む。2017年からはインターネット上の犯罪行為対策や官民連携を兼任。
2023年よりLINEヤフー株式会社政策企画統括本部渉外安全対策ユニットに所属し、外部団体との連携や府省庁渉外を担当。こども家庭庁・警察庁の各種委員を歴任。


取材・文:きゃみ(

ガクラボメンバー


編集:学生の窓口編集部
取材協力:LINEヤフー株式会社(URL:

https://www.lycorp.co.jp/ja/

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