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犬が『おて』をしてくれない理由4つ 主な心理やコマンドを成功させるためにできることまで

わんちゃんホンポ

「おて」のしつけは本当に必要?

家族として迎え入れた犬に、「おて」のしつけは必要でしょうか。例えば「おすわり」や「こい」は、愛犬の身に危険が迫った場合に、飼い主さんの指示で道への飛び出しやパニックに近いような興奮を抑えられる、愛犬の身を守るコマンドです。

しかし「おて」は、トリック(芸)の一種であり、愛犬の身を守ったり公共のマナーを身につけたりさせられるコマンドではありません。

とは言っても、決して「おて」が意味のないトレーニングというわけではありません。「おて」を教えることで、下記のようなメリットを見込めます。

✔前足を上げたり体に触られたりすることに慣れさせられる
✔飼い主さんとのスキンシップを楽しめるようになる
✔「おて」→「ハイタッチ」→「バイバイ」とステップアップできる
✔トレーニングを通してより深い意思疎通が図れるようになる

犬がお手をしてくれない理由や心理

1.まだコマンドを理解できていない

「おて」ができたりできなかったりするのであれば、まだコマンドの意味をきちんと理解できていないのでしょう。褒めるタイミングがずれていたり、ご家族によって求める「おて」の仕方が異なっていると、犬は混乱して正しい「おて」の動作を覚えられません。

2.集中力が途切れている

犬の集中力は、飼い主さんが考えているほど長くはありません。個体差はありますが、集中していられる時間は、概ね5分程度だと言われています。疲れたような様子を見せたり、落ち着きがなくなってきたら、集中力が途切れたサインです。そうなる前に切り上げましょう。

3.足を握られたくない

「おて」は、持ち上げた前足を飼い主さんの掌の上に乗せ、数秒程度そのままでいられる芸です。犬の足先(肉球)にはとてもたくさんの神経が集中しているため、とても敏感です。掌の上に乗せた足先を、ぎゅっと握りしめられるのを嫌がる犬は少なくありません。

飼い主さんは「数秒間キープ」を教えるつもりで握るのかもしれませんが、それを嫌がって「おて」をしない犬もいますので、足先を握るのは避けましょう。

4.体調不良

「おて」の動作のいずれかの段階で痛みを感じると、「おて」をしてくれません。また痛みがなくても、体調がすぐれない、気持ちが悪いなどの症状がある時にも、してくれないでしょう。いつもはできるのに、急にしなくなった場合は、病気やケガの可能性が考えられます。

コマンドを成功させるためにできること

ルールの統一

まず、「おて」のコマンドで犬がとるべき行動がどういうものなのかというルールを明確に決め、それに沿って教えることが大切です。例えばご家族が複数人いる場合、ある人は「おて」で右前足を、「おかわり」で左前足を出させようとし、別の人は逆を要求すると、犬は混乱して覚えられません。あらかじめご家族間でルールを統一しておきましょう。

トレーニング方法

どの犬にも個性があるため、トレーニング方法は個々の犬に適した方法を見つけることが望ましいです。しかし、原則として下記の流れでトレーニングを行い、要所要所で愛犬の個性を生かした教え方を取り入れるようにすると良いでしょう。

「おて」のトレーニング手順
①愛犬の正面に立ち、「おすわり」させる。
②愛犬の右(左)前足を軽く持ち上げ、「おて」と言いながら飼い主さんの掌に乗せる。
③数秒ほどそのままキープさせる。
④愛犬の足を優しく下ろす。

愛犬の前足を掌に乗せた瞬間や足を下ろした瞬間に、思いっきり褒めてあげましょう。それぞれのステップが成功するたびに褒められることで、「おて」のコマンドで自分が行うべき行動を学び、「おて」をすると褒めてもらえる、おやつをもらえるといった良いことがあると学習します。

無理をさせない

愛犬の集中力の持続時間を意識しながら、短時間のトレーニングを複数回繰り返すことで覚えてもらうようにしましょう。しつこいトレーニングや、「数秒間キープさせなければ」と愛犬の足先を握りしめてしまうと、「おて」は嫌なものだと学習してしまいます。決して無理をさせずに、少しずつ時間をかけて教えることが大切です。

まとめ

「おすわり」「ふせ」「まて」「こい」などのコマンドは、いざという時に愛犬の身を守れます。また「ハウス」は愛犬が落ち着いて過ごせる環境を提供します。こういった基本のトレーニングは、どんな犬にも必要なしつけです。

それと比べ、「おて」に代表されるようなトリック(芸)は、必須のしつけではありません。しかし、トリックは1つ身につけたら次にステップアップするなど、楽しみながらでき、モチベーションを高く保てるといった要素を持っています。

こうしたトレーニングを通して、犬も飼い主さんも、それぞれが相手のことを理解しようと真剣に取り組むため、より深い意思疎通ができるようになっていきます。基本のコマンドが身に付いたら、無理せず楽しみながらお互いを見つめ合うきっかけとして、ぜひ「おて」にも挑戦してみてください。

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