芦ノ湖の半日ボートワカサギ釣りで14cm頭に本命472尾手中【神奈川】
12月2日(土)、神奈川県箱根町にある芦ノ湖へ釣行した。
芦ノ湖のボートワカサギ釣行
元箱根のボート店からローボートを借りて出舟し、ワカサギとマスを狙う。同湖は多くの魚族が生息している。
春はトラウトゲーム、夏はバスゲーム、秋はワカサギ釣り、そのほかカープゲームやヘラ釣りなど、さまざまな釣りが楽しまれている。なかでも、トラウトゲームとワカサギ釣りを中心に、私はシーズンを通して同湖に足を運んでいる。
ワカサギのサイズは小さめ
12月に入り、猛暑が続いたこれまでとは一転して朝の気温はマイナス3.5度。夜明けと同時に釣り道具をボートに積み込み、7時に湾内へと漕ぎ出す。
魚探を確認すると、湾内はワカサギと思われる反応で真っ赤。しかし、これはリサーチ済みで、3~5cmのチビワカサギだ。当日も試しに3号の仕掛けを下ろしてみたが、まったく釣れない。
1号のハリにサシのハーフカットで仕掛けを下ろすと多点掛けで上がってきた。5分で見切りをつけて、弁天の鼻沖へ。ここでは魚探に反応はあるもののまったく釣れない。これも、魚探の反応はワカサギかウグイの当歳魚と判断して見切りをつける。
寒くなるにつれて深場に落ちる
次は、山のホテル沖の水深24mのポイントへ向かう。
同湖のワカサギ釣りは、6~7月の水深10~12mから始まり、晩秋には水深24~26mの深場へとポイントが変わっていく。
初夏に生まれた当歳魚が季節の移ろいとともに深場へと移動すること、水温の低下とともに深場にいたマス類が中層から表層へと移動することで、深場にいる二歳魚の群れが大きくなり移動速度も遅くなって釣りやすくなるのだ。
同湖でワカサギ釣りをする場合、バスやマス類のフィッシュイーターの存在は、ポイントを決めるうえでも重要な要素だ。
多点掛けが増えていく
朝方はベタナギだったため、アンカリングせず流し釣りで探る。電動リールと自作穂先42cmの組み合わせで開始。金袖バリ3号7本仕掛けと白袖バリ2.5号10本仕掛けに紅白のサシカットを付けて仕掛けを下ろす。
すると、着底と同時にアタリがあり、ひと呼吸おいて仕掛けを回収すると、8cmと10cmの2点掛け。もう一方の仕掛けは7~13cmの5点掛けで上がってきた。例年なら群れによってサイズが異なるが、今年は大中小が交じって釣れてくるのが特徴だ。
良型ワカサギが釣れ始める
しかし、ここでは長続きせず、1時間半で100尾を超えたものの群れが見つからなくなってしまった。そこで、次はコベリの浜沖へ移動。
底から1mほどが真っ赤な反応を見つけてアンカーリング。水深は26mと深い。仕掛けを下ろすと同時に強烈なアタリで14cmの立派なワカサギ。当日は、この13cm超の特大ワカサギが20尾ほど交じった。
472尾釣れて納竿
その後は今年の傾向の通り、5cmと12cmのワカサギが同じ仕掛けで釣れる。群れが魚探に写らない時間帯でも、1尾ずつていねいに釣れば、釣果が途切れることはない。
11時半まで釣りをして納竿。釣果は4時間半で4~14cmを472尾。極小もいれば、特大も交じる釣果で、サイズはバラバラ。それでも、今年のワカサギの釣果としては上々。一日釣れば、600~700尾は釣れただろう。
トラウトゲームに転向するも激渋
その後は、トラウトゲームに転向。三ツ石、トリカブト、平岩、大島と回ったが、今年の激渋と言われたシーズンを反映してか、35cm級ニジマス1尾で釣りを終えた。ここ10年でもっとも釣れないシーズンとなったが、芦ノ湖漁協ではさまざまな取り組みが行なわれている。来年期待したい。
なお、今シーズンは12月14日まで。来シーズン3月1日が解禁釣り大会、本解禁は3月2日。
<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2023年12月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。