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目黒『NOON』で味わう自由で新しいアジアンフード。定食スタイルのランチが人気

さんたつ

2020年12月にオープンした『NOON(ヌーン)』。昼は定食、夜はアラカルトに合わせてワインやナチュラルマッコリなどを楽しむ店として人気だ。コンセプトは、New Asian Standardというが、どのあたりが“New“なのだろう。

アイスクリーム店を営む兄弟がアジアの旅で感じた感覚を店に

『NOON』がオープンしたのは、2020年12月のこと。経営するのは吉田健太郎さん・康太郎さん兄弟。『NOON』は2人にとって2つ目の店舗だ。最初に開いたのは『BIG BABY ICECREAM(ビッグベイビーアイスクリーム)』という神奈川県・新丸子にあるアイスクリームショップだ。

店舗のデザインは、もともと建築デザインの仕事をしていた兄・健太郎さんによる。カウンター席もあるのでおひとりさまも気軽に。

『NOON』はオープン当初、夜はアジアの料理とお酒がメイン、昼間はカフェとして営業していた。しかしコロナ禍でアルコールが出せない厳しい時期が長引き、ディナーのメニューをアレンジして定食スタイルでランチを提供することに。すると人気に火がつき、今や土日のランチは整理券を配るほど。カフェは同じ場所の2階で営業していて、こちらも女性客が絶えない。

壁にはソウルの地図。床はきれいすぎない方がアジア人好みなので、わざと塗装が剥げてくるようにしたそう。

『NOON』のコンセプトはNew Asian Standard(ニュー アジアン スタンダード)。ランチのメインだけを見ても、ヤンニョムチキン、魯肉飯(ルーローハン)、グリーンカレー、水餃子などから選べる。アジアの料理であることは共通しているが、国がバラバラなのはなぜなのか。

新しい店を始めることになったとき、吉田さん兄弟は自分たちが楽しいと感じたことを店にしてしまえと考えた。その楽しいことというのが、アジアを中心とした旅の記憶だ。

コロナ禍前、ソウルや台湾を定期的に訪れていた。一緒に食事をする現地の友人たちは自国の食べ物以上にイタリア料理も食べるし、ワインだって飲む。楽しく過ごすうちに、他のアジア諸国の若者たちも、アジアの食べ物ばかり食べている訳ではないことを実感した。だったら、アジアの料理自体がもっと自由でいいはず。

それまでは、アイスクリームという枠でメニューを組み立てていた2人が、枠を取り払った料理と雰囲気におもしろさを見出だしたというわけだ。その辺りが“New” Asian Standardなのだ。

複数の国の料理がひとつの定食に

定食1870円。飲み物はコーン茶。

ランチは定食として複数小皿が並ぶワクワクを意識。メインにヤンニョムチキンと水餃子を選ぶとご飯は蓋付きの器入り。こういうところ異国感あり。この日のスープは、山椒の風味がついていた。デザートもこの日は抹茶プリンだが、どこか中国風。どこの国の要素がどんな風にアレンジされているのか、口に運びながら考えるのもおもしろい。

ヤンニョムチキンは、予想以上に柔らか。「僕がカリカリしすぎで口の中が痛くなるようなのが苦手なので、柔らかくしました」と兄の健太郎さん。肉質がジューシーな大山鶏を選び、ソースはケチャップではなくイタリアントマトのピュレを使用。甘くなくスッキリした辛さに仕上がっていて、これはビールやワインが欲しくなる。『NOON』のランチでは、少しお得な特別価格アルコールも楽しめる。ビールならプラス400円。そそる価格ではありませんか!

右が吉田健太郎さん。スタッフの柔軟な発想がNew Asian Standardを押し広げていく。

24歳と22歳で起業した吉田さん兄弟もまだ20代。ホテルで修行したメンバーばかりだというスタッフも20代だ。シェフは中華出身だが、柔軟な一捻りを利かせた料理を考えている。

夏の間にはジェノベーゼソースを使った冷麺が提供される。パスタやアメリカで食べられるような中華や韓国の料理も、と構想中だ。

アジアの今っぽさを料理と雰囲気で感じられるような『NOON』。日本で町中華やラーメンが発展したように、今後さらに自由度が高まっていきそうだ。

NOON(ヌーン)
住所:東京都品川区上大崎4丁目3-7目黒駅前ビル1F /営業時間:11:00~14:30LO・17:00~21:00LO/定休日:無/アクセス:JR・私鉄・地下鉄目黒駅から徒歩2分

取材・撮影・文=野崎さおり

野崎さおり
ライター
2016 年よりライターとしての活動を開始し、複数のweb媒体で食べ物やお出かけネタを中心に執筆。おいしいものはもちろん、作る人とその背景に興味あり。都内をバスか徒歩で移動するのが好き。

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