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一度は行ってみたい 映える巨大砂丘「鳥取砂丘」、砂の美術館 にもぜひ寄りたい! 鳥取砂丘周辺の観光スポットなどをご紹介 (鳥取県)

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鳥取砂丘

全国的に有名な「鳥取砂丘」がある鳥取県

砂を歩く人が豆粒に見えるほど広い「鳥取砂丘」

鳥取県は、中国地方内の北側で日本海に面し、人口が約54万人と47都道府県の中で一番少ない県です(2024年1月時点)。南北方向が場所により約20~50kmに対し、東西方向が約120kmと、東西方向に細長い形をしています。

鳥取県の地図 (鳥取県観光連盟Webより)

県の東部には人口18万人の鳥取市、西部に人口14万人の米子市が位置し、米子市の東には中国地方最高峰の大山(だいせん、1709m)があり、隣県も含めた周辺地域が国立公園にも指定されています。今回は、そんな鳥取県の東側、鳥取市周辺の観光スポットを紹介します。

是非行ってみたい有名スポット「鳥取砂丘」

鳥取市周辺で最も有名な場所といえば、何といっても「鳥取砂丘」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
鳥取砂丘は、中国山地の花崗岩などが長年かけて川から日本海へと砂となって流れ出た後、海底に堆積した砂が波や沿岸流で岸へ打ち上げられ、その細かい砂が強い北西の風によって内陸側へ運ばれるという流れが数万年という長い年月繰り返されて作られました。(広義の鳥取砂丘としては)東西約16km、南北約2kmの砂地となっており、山陰海岸国立公園の特別保護地区にも指定されています。

ビジターセンター付近から鳥取砂丘へ入ります

今回は、鳥取砂丘ビジターセンターの横から砂丘へ向かいます。

鳥取砂丘の観光エリアはこのような感じです

砂が一面に広がっている場所ということで「砂漠」を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、砂漠は年間降雨量が250mm以下、または降雨量より蒸発量のほうが多い地域で、砂や礫、岩石の多い土地のことをいうそうです。鳥取砂丘は、年間降雨量が約2000mmと雨がたくさん降る地域ですので、砂漠とは呼べず、砂の表面が乾いていても掘るとすぐに湿った砂が出てきます。
駐車場から階段を上り砂丘に入ります。

ビジターセンター横から砂丘に入ると、海まで最短で約550m程度

海の方向へ向かってみると、最初はなだらかに下っていく地形になっており、少し行くと砂に囲まれた世界になります。

視界一面に砂地が広がります

更に進むと、目の前の丘が徐々に近づいてきます。
鳥取砂丘には「砂丘列」と呼ばれる砂でできた丘が3つあるようで、目の前に見えているのが、「第二砂丘列(馬の背)」という丘のようです。

海との間に大きな砂の丘が見えてきます

最初は遠くて丘の大きさがわかりませんでしたが、近づいて行くにつれ、大きさがわかってきます。
この第二砂丘列(馬の背)は、標高が約47mで、15-16階建てのマンションほどの高さがあるそうです。

砂の斜面は、なかなかの急坂ですまわりにいる人たちも、砂に埋まりながら、何とか斜面を登っていきます。
そしてようやく丘の頂上へたどり着くと、皆座って休憩をしています。

馬の背の上からは日本海が一望できます

ここから100m強ほどで日本海です。目の前に広がる海から、風が感じられます。

馬の背の丘の上から、一気に海に落ち込んでいます

西の方角を見ると、草や木が生えてきているのがわかります。
実は近年、鳥取砂丘では、「緑化」「草原化」が問題となっており、緑地化した場所が平成3年には国の天然記念物指定を受けているエリアの4割まで拡大してしまったそうです。
この要因は、主に外来種の植物のようで、戦後に整備された防砂林により砂が移動しなくなったことで、それらの植物が定着してしまっているのが原因だといわれています。現在は、市民などの人力によるボランティア除草などの対策が、定期的に行われているそうです。

西の方には緑が見られます。

振り返ってビジターセンター方向を見ると、向かい側にも小高い丘があるのが分かります。
戻るにはもう一度、急な砂坂を下りてから、また長い坂を上っていくことになります。

海を背にして、ビジターセンターの方向(南)を向いています

帰りも坂を下ります。下写真に見える水場はオアシスと呼ばれています。このアオアシスの奥も、緑化が進んでいるのが見えますね。

帰り道は、馬の背を登っていく人とすれ違います

この鳥取砂丘、日本一の砂丘といわれることが多いのですが、実は面積が日本一という訳ではないようです。(面積は青森県下北半島の東通村にある猿ヶ森砂丘が大きいそうですが、防衛省の試験場の敷地があるために、一般人の立ち入りが制限されているそうです。)
鳥取砂丘は、砂丘本来の姿を残し風と共に砂が動く自然の姿が維持・保全されていることや、砂丘としては珍しく砂の間に火山灰層を挟んでいるため砂丘の形成過程が分かるということ、そして非常に起伏の大きい砂丘地特有の地形などを理由として、日本一の砂丘と呼ばれることが多いようです。

確かに、鳥取砂丘が起伏が激しいため、見える限り一面に砂地が広がっている景色には、見る者を圧倒する雄大さがありますよね。

さて、砂丘に入った付近まで戻りました。鳥取砂丘の周辺施設を少しご紹介します。

鳥取砂丘 砂丘センター 見晴らしの丘

砂丘にあるリフトの乗降場 「砂丘センター 見晴らしの丘」まで繋がっています

砂丘からリフトで繋がる先にあるのが「砂丘センター 見晴らしの丘」です。高台から砂丘を眺められるような建物で、レストランや売店があります。
ここには無料駐車場もありますので、砂丘に入る前に駐車をして、こちらから行くのも良いと思います。リフトでの空中散歩が楽しめますので、お子様にとってはうれしいかもしれませんね。

見晴らしの丘からの眺め リフトが砂丘まで続きます

リフトに乗っての空中散歩!
利用料金:大人は往復400円 片道 300円、小人は往復300円 片道200円(小人は4歳以上小学生以下)
営業時間: 9:30 ~16:00

山陰海岸国立公園 鳥取砂丘ビジターセンター

鳥取砂丘ビジターセンターは、鳥取砂丘の展示や映像がたくさんあり、観光案内にも対応するほか、砂丘をよく知るガイドが常駐している施設です。
自然の造形としての砂丘の美しさやそこに生きるものの生命力を伝えるゾーンや、映像ミニシアターで砂丘の魅力を臨場感豊かに伝えていくコーナー、そして、鳥取砂丘のなりたちや特徴を、そこに生きる植物や動物、砂丘と人々の営みを学べるゾーンがあり、これらゾーンを巡ることで、鳥取砂丘への関心と理解を深め、砂丘を歩く時間=フィールドツアーへの期待感を高めていただくことができるという施設になっています。
こちらは、鳥取砂丘駐車場(約300台)の利用となります(1日普通車500円、二輪車200円、大型バス2000円)。

鳥取砂丘ビジターセンターは2018年10月に開館

鳥取砂丘のガイドツアー
このビジターセンターを出発して砂丘散策するガイドツアーも、行われていますので、昼の時間帯は60分~120分で4コースの設定があります。
料金は、5名未満参加は大人ひとり1000円、高校生以下無料、5名以上のグループで5000円(参加者20名程度まで)です。
また4月25日~9月30日は夜開催の 夜の砂丘「ミステリーナイトウォーク」 というガイドツアーもあり、こちらは高校生以上はひとり4000円(税込)~になります。

その他、鳥取砂丘ビジターセンターの館内では、砂丘をよく知るガイドさんが案内・解説を行う「室内で楽しむガイドツアー」が行われています。
鳥取砂丘がどうやって出来たのか、植物は何種類あるのかなどを教えてくれる、30分~60分の3コースがあり、予約制で無料のツアーになっております。

予約などは https://www.sakyu-vc.com/jp/tour/ を参照ください

鳥取砂丘 砂の美術館

こちらは、砂でできた巨大な彫刻(砂像)を展示する美術館です。

地域の宝である鳥取砂丘を背景に、砂の彫刻「砂像」によって、この地を多くの方に訪れていただき楽しんでいただきたい。そんな思いが現実となり、2006年11月18日に砂像を展示するプロジェクト「砂の美術館」がスタート。2006年の野外展示に始まり、大型テント内の展示を経て、2012年に世界初の砂像専門屋内展示施設が誕生し、現在に至るそうです。
砂像は、水だけで固めた砂のブロックを彫刻して造形されたもので、鳥取砂丘の古砂丘から採掘した様々な粒の大きさの砂を使用して作られているようです。

鳥取砂丘 砂の美術館

砂像彫刻家兼プロデューサーとして国内外で活躍している茶圓勝彦氏が総合プロデュースを務め、海外各国から砂像彫刻家を招き、「砂で世界旅行」をコンセプトとして、2006年以降定期的にテーマを変えて展示を行なってきているそうです。

鳥取砂丘 砂の美術館 (写真:コンチ / PIXTA)

上記写真は、第7期 砂で世界旅行・ロシア編 ~大国の歴史と芸術の都を訪ねて~の際の、エカテリーナⅡ世とロマノフ王朝の像です。
2024年4月19日~2025年1月5日までは、第15期展示として「砂で世界旅行・フランス編」を開催中です。
砂像は、限られた期間しか存在することができない貴重な作品ですので、もし鳥取砂丘周辺に行く機会があれば、是非ご自身の目でご覧になるのをお勧めします。

らくだ乗りやセグウェイツアーなど、その他のアクティビティー

その他、鳥取砂丘の周辺には、食事をするところやお土産屋さん、他にも様々なアクティビティなどが体験できますのでいくつかご紹介します。

鳥取砂丘でらくだ乗り体験
鳥取砂漠では、日本でも珍しい、ホンモノの生きているらくだにまたがって周辺を歩く体験が出来ます。海外観光地の砂漠ではよくある風景ですが、日本では貴重ならくだ乗りをお楽しみください。

砂丘でらくだ乗り体験 (写真:ohagi reiko/PIXTA)

らくだや 観光らくだ体験料金
らくだにまたがって撮影 おひとり様650円、 らくだに乗って散歩(1人乗り)1600円、 らくだに乗って散歩(2人乗り)2600円(大人は一人ずつとなります)、他

鳥取砂丘セグウェイ アドベンチャーツアー

セグウェイ乗車もできます

車両の進入が禁止されている鳥取砂丘で、許諾を得て営業をしている、オフロード用のセグウェイでのツアーです。広大な鳥取砂丘の美しい景観の中、心地よい速度で移動、流れる景色、その先でしか見られない景観などを楽しみながら、全長約6.5キロのコースを爽快に周遊できるツアーです。(事前予約もしくは当日空きがあれば申し込み可能です)

鳥取砂丘サンドボードスクール
サンドボードとは、スノーボードの砂上バージョンです。砂漠が多い西オーストラリアで生まれたスポーツで、砂の上でボードを走らせるものです。鳥取砂丘では、斜度30度の急勾配をすべり降りるため、爽快感がありそうですね。
サンドボード:¥4500(別途保険料 ¥500)、サンドスライダー/シングル:¥3500(別途保険料 ¥500)など

他にも、「フォトガイドツアー」や「砂丘ヨガ」、「パラグライダー」、「ファットバイク」などのアクティビティがありますので、詳しくはWebで調べてみてください。
(鳥取砂丘ビジターセンター アクティビティ紹介ページ) ​https://www.sakyu-vc.com/jp/activity/

鳥取砂丘の目の前にある隈研吾氏デザインのカフェ
鳥取砂丘の駐車場の向かい側には、目を引くこんな建物が建っています。

変わった外観の鳥取砂丘会館タカハマカフェ

これ実は、有名な建築家の隈研吾氏が設計をした建物で、タカハマカフェというカフェです。景色と空間を存分に楽しむことができるようなカフェになっています。
建物を見るだけでも楽しめるかと思います。

鳥取砂丘コナン空港にはコナン好きにはたまらない見どころが!

鳥取空港は、2015年から鳥取県を代表する観光地「鳥取砂丘」と、北栄町出身の漫画家・青山剛昌氏の人気作品「名探偵コナン」が持つ全国的な知名度を生かして鳥取空港を全国に発信するため、愛称を「鳥取砂丘コナン空港」にしています。

建物の入り口にもコナンが

空港の中にはコナンの像や、イラストなど様々なものがありますので、色々見て回るのも楽しいと思います。

空港内にも様々なコナンが居ます
青山剛昌氏のサインもあります

今回は、鳥取県の「鳥取砂丘」を中心に観光情報をお伝えしました。是非一度は、訪れると、思った以上の迫力に驚かされるかと思いますよ。

文・写真:鎌田啓吾
(鉄道チャンネル)

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