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ボードゲームの塾「遊びながら学べる」難しそうなクマ対策もじぶんごとのきっかけに

Sitakke

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「ボドゲ塾」とは?

いま、教育などさまざまな分野でボードゲームが活用されています。
午後3時すぎの北海道美幌町では11月、マチの中心部に小中学生を対象にした塾が開講しました。
ボードゲームの遊び方を教えてくれる、その名も「ボドゲ塾」です!

小学2年の塾生は「いろいろなボードゲームがあるところが楽しい」と話します。
小学4年の塾生によると「なんだか、知れないことを知られる」とのこと。

塾生の母親にも話を聞いてみると。

「子どもがゲームが好きだけど、付き合ってあげられない現実があって。ゲームをしたいから、計算はどんどんするようになるし、戦略的に先を考えるところがあるので、もったいないなと思っていたが、こういう塾ができたので、早速通わせた」

ボドゲ塾では、オリジナルのボードゲームをはじめ、『カタン』など大人でも少し難しいと感じるゲームにも挑戦!
講師を務める「ボドゲぷれいす つなぐぼ」の堀井さんは、複数人で遊ぶボードゲームには、「多くの学びがある」と言います。

「遊ぶにあたってルールを覚えたり、マナーを守れるなど、コミュニケーションのツールにもなりますし、社会性を育むことも。遊びながら学べるというのを売りにしてやっていきたい」と話します。

いまは5人の塾生が週に2回、ボードゲームで遊びながら学んでいます。

拡大するボードゲーム市場

ボードゲームを中心としたテーブルゲームの国内の市場規模は年間70億円を超え、コロナ禍での縮小から回復し、拡大傾向にあります。

札幌市の家電量販店では2年前からボードゲームなどの売り場を徐々に拡大。ボードゲームを中心に売り上げは、2024年の1.2倍以上に増えました。

ビックカメラ札幌店の井内将輝さんによると「商品は約150種類ほどあり、プレーをして実際におもしろかった商品を選定してラインナップに入れている」とのこと。

「最近の傾向としては、すぐに遊べて、みんなで笑えるような、楽しめる商品が人気になっております」

売り場には「あなたにぴったりのボードゲームをお探しします!」というポップが。

自身も大のボードゲーム好きという井内さんに、おすすめのゲームを選んでもらいました!

テーマは、
・4人くらいで遊べる
・すぐに勝負がつく
・ワイワイ盛り上がれる です。

ゆらゆらペンギン(ゲームデザイン:ヤブウチリョウコ) 2780円

「こちらの『ゆらゆらペンギン』というゲームをおすすめします。ジェンガのようなバランスゲームになっていて、紙でできた山を上に積み上げていき、崩さないようにするというゲームです。紙製なので持ち運びやすく、崩れた時の音も大きくなく、子どもから大人まで一緒に遊べるいいゲームになっております」## 動物園が開発したカードゲームも

2025年9月には、札幌市が地元企業が開発したボードゲームをふるさと納税の返礼品に採用するなど、関心が高まっています。
さらに、「社会課題」を学ぶためのツールとしてボードゲームを活用する取り組みも。

岩手県盛岡市で開かれた「クマとの共存」をテーマにした研修会です。
盛岡市動物公園zoomo(ズーモ)が製作したボードゲームを通じて、クマが人里に出没しないための対策を考えます。

ZOOMOの荒井雄大さんは「テレビのニュースや新聞などで手に入る情報だと、クマ対策で自分たちにできることはあまりないような印象を持ったり、クマについて事実と異なる生態に関する認識を持つことがあるが、ゲームを通じてクマと環境とのつながりや自分たちの暮らしとクマの暮らしの関わりというところに気づいてもらえる」といいます。

ゲームでは、プレイヤー同士が協力し、クマが暮らしやすい森を育てながら、マチを豊かに発展させます。
その過程で森からクマがいなくなってしまうと、全員が負けになってしまいます。

「クマ対策を自分ごととして考えて行動に移すというところを、このゲームを通じて伝えられるといいなと思っています」

ボードゲーム「クマと僕らの物語」

この「クマと僕らの物語」というボードゲームは、 カードを引いたり捨てたりしながら他のプレイヤーと協力してクマが暮らしやすい森を守り、マチを豊かに発展させるゲームです。

ハプニングが描かれたカードがあり、店の前にゴミを放置する「マナーの悪い商店」や、出荷できない作物を畑に置きっぱなしにする「マナーの悪い農家」などのカードが出た場合は、その対策として「清掃」のカードを使って、クマが人里に出没する原因や対策を学びます。

製作した盛岡市動物園では、ボードゲームを貸し出していて、県内外の大学の授業などでも使われているそうです。

ボードゲームの活用例

10月31日、帯広厚生病院など北海道十勝地方の42の施設が合同訓練を行い、医療従事者らがボードゲームを使って新興感染症が発生したときの対策を再確認しました。

また、住民有志らでつくる札幌市東区防災委員会は、2025年9月に、防火防災について学ぶすごろく形式のボードゲームを製作。
出前授業で訪れる東区の小学校で配布したり、札幌市のホームページから印刷して遊ぶこともできます。

これから起こり得る事態を想定してシミュレーションできるので、さまざまな分野に広がっていきそうですね。 
世代を超えて楽しめるボードゲーム、今後の広がりに注目です。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年11月19日)の情報に基づきます。

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