【藤沢 イベントレポ】Carnival SHONAN 2025 - 今年も盛況!ごみゼロを目指した湘南最大規模のエシカルイベント。次世代を思う一人ひとりの行動が社会を変える
湘南最大規模のエシカルイベント「Carnival SHONAN 2025」が、藤沢市の海岸公園サーフビレッジで開催されました。今回で第4回目となる同イベントは、ごみ箱を設置せずマイ食器やエコバッグの持参を推奨した環境配慮型イベントです。
今までとは異なる新たな取り組みも加わり、さらに盛り上がりを見せた会場の様子をお届けします!
Carnival SHONAN 2025 の新しい試み
同イベントに出店した企業・個人は120店以上!
この日は曇り空で海風が強く、各ブースでは品物や備品が宙に舞う光景も垣間見えました。
しかし会場には、お客さんや出店者さんが思い思いの時間を楽しむ陽気な雰囲気があり、ワクワクした気持ちで散策を開始。
今回のイベントでは「地域を巻き込む」というコンセプトを掲げ、より地元に根差したイベントとして「鵠沼商店街」とのコラボレーションを試みたそうです。
エシカルスタンプラリーの取り組みとの相乗効果もあり、今まで知らなかった地域のお店やサービスと出会い、地域の方々が、より地元に愛着を持つきっかけになりました。
ブースの皆さんの生き生きとした表情が印象的でした。
会場の中でもひときわ存在感を放っていたのが、専用のビーチクリーナー「Beach Pro」。ボランティアさんなど、人の力だけでは回収が難しい漂着ごみを短時間で一掃してくれる優れものです。
人の手よる活動は「人間の手で汚したものは自分たちの手で始末する」という、実感を伴う意義ある活動でもありますが、実情ビーチクリーンはまだまだ普及の余地のある運動。
人々に地球環境への意識を底上げする力強い存在として、今後の活躍に期待します!
「食」で波及させるエシカル意識
出店者さん、お客さん、運営サイド、このイベントに関わる誰しもが必要な「食べる」を楽しむエシカルフードコートコーナー。
湘南エリアの地物野菜や地魚を使ったフードをはじめ、身体への優しさをコンセプトとしたフードが多い印象です。
ヤシの木に囲まれた石畳のサークルエリアに並ぶ、キュートなデザインのフードトラック。どこか南国にいるような気分になれる楽しげな雰囲気を感じます。美味しさだけでなく、非日常的な空間ごと味わってほしいエリアでした。
マイ食器やマイカトラリーを忘れてしまった方も、循環型食器「edish(エディッシュ)」を購入すれば、エコに飲食できる仕組みがありました。
使用後の容器やカトラリーは藤沢市が回収し、食品廃棄物と一緒に堆肥化されるという好循環を生んでいます。
筆者が素敵だなと思うのは、このイベントに限らずいつでもどこでも「マイ〇〇」と供にあるライフスタイル。そんなきっかけをくれる大切な取り組みだと感じました。
ウェルネスステージで心身を循環させる
海風をダイレクトに感じられるビーチ沿いの「ウェルネスエリア」に、ジャズ風にアレンジされた「水戸黄門」テーマソングが流れてきました。
女優・歌手として活躍し続ける由美かおるさんによる「100歳まで健やかに Breathing(ブリージング)体操」のコーナーです。ステージが始まるや否や、彼女の元には自然と多くの参加者が引き寄せられていました。
強く美しいカラダづくりを促す「由美ブリージング」により、たくさんの方が心身を見つめ直す機会となったことでしょう。
Carnival SHONAN では、ヨガやビーチクリーンなど、様々な観点から体を使った体験ができる機会も、たくさん用意されています。
これからの未来をつくる次世代への思い
指や手で「自然」をテーマに描写するアーティスト yuyuさんのブースでは、子どもから大人まで楽しめるペイントコーナーが設けられていました。
「きれいな海をえがこう」と題したこのコーナーでは、子どもの創造性を刺激するような、海を模した水色の壁が広場によく映えていました。
自分の体よりも大きくてダイナミックな背景に描きたいように描ける体験は、同行した娘にとって特別な体験となったはずです。
次世代に地球のことや生き方について伝えるきっかけになる体験として、今後もキッズ参加型のブースが盛り上がれば嬉しいなと、一児の母としても感じました。
イベントを盛り上げる大切な要素である「音楽」。音響やドラム、マイクスタンドが設置されたステージでは、12アートアカデミーさんによるお客さん参加型ライブが開催されていました。
初めて持つマイクやドラム。子どもたちの緊張とワクワクが伝わってくる印象的なコーナーでした。五感で楽しませてくれる、Carnival SHONAN の様々な仕掛けや心意気に感謝です。
愛犬ものびのび!ペットフレンドリーなコト・モノに注目
イベント入場時から、ワンちゃんの参加率の高さに圧倒され、そして癒されていた筆者。ワンちゃん達にとっても、こんなにも多くの同胞たちと遊べる貴重な機会のはずです。
DEC(ドッグイベントクラブ)さん主催のタイムレース企画では、おやつやおもちゃをNGとした、飼い主さんとの絆の強さが試される感動レースが繰り広げられていました。
こちらは、エシカルマルシェの中でも特筆したいブース。STEP EQTさんは、ヒトだけでなく、身体の動きや走行に不安のある愛犬のお悩み改善に役立つプロダクトを展開しています。
イタリアで開発された特殊な素材と高度な技術のアイテムを身につけることで、姿勢の改善をはじめ、身体のバランスを整えてくれるそうです。
筆者も実際に試させていただきましたが、商品の装着前と後で、体幹の安定感がまるで違う!確かな体感に、正直かなり驚きました。
Carnival SHONAN では、ヒトや地球環境だけでなく、ペットへのウェルネスにフォーカスしたモノ・コトに今後も期待です。
エシカルマルシェ 出店者さんインタビュー
エシカルマルシェで注目の出店者さんをご紹介します。
Carnival SHONAN に初参加、エシカルアクセサリー作家の薬真寺麻美さん、そして編み物・彫金アクセサリー作家の和(やまと)さんです。
お二人は親子で出店をされており、ご自身でも横浜で地域マルシェの企画運営を精力的にされている活動家さんです。
真っ白な石の粘土に、自然素材で色づけをして作られたアクセサリー。健康にも環境にも配慮された一点ものです。
筆者は、以前購入したピアスのメンテナンスをしていただきました。驚くほど軽やかな着け心地ゆえ「素の自分」でいられるのに、素敵に見せてくれる。他にはない作品の繊細さや、コンセプトのユニークさが、私のお気に入りです。
そして何より「作品を通して真心を届けたい」「心を豊かに」という彼女自身の人生テーマや空気感に触れることで、誰がどのような思いで何を発信、提供しているのか?という視点が私にとって大切な選択基準であることを改めて感じました。
そんな視点を持ってイベントに参加することで、より素敵な時間を過ごせるはずです!
湘南地域を超えて、全国へとエシカルな風、循環を起こしゆく素敵なお二人の活躍に今後も目が離せません。
Carnival SHONAN 2025 まとめ
今年の Carnival SHONAN は「地域とのつながり」「新技術テクノロジーとの共存」「ドッグフレンドリー」がキーワードとなった、唯一無二のイベントと感じました。
エシカルスタンプラリーを通して、お客さんにも様々な還元がされたのも大きな特長。
親子で参加した筆者は、運営の方々の熱い思いや出店者さんの心意気、誇り、笑顔、そして来場者さんのワクワクを肌で感じたことで、楽しみながら地球に優しいアクションを日常に取り入れていきたい、と心から感じました!
次回はどのような Carnival SHONAN となるのでしょう。今から楽しみです。
Carnival SHONAN 2025
開催期間
2025年11月1日(土) 〜 2025年11月3日(月)
開催場所
神奈川県立湘南海岸公園サーフビレッジ
参加費
無料
主催
Surfrider Foundation Japan