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磯でのカゴ釣りでヒラマサをキャッチ【長崎・上阿値賀島】47cmのクロも顔出し

TSURINEWS

長崎の沖磯で釣れたヒラマサ(提供:TSURINEWSライター・山口義宏)

11月になっても真夏の様な日々で、今年の秋はどうなるのかと思っていましたが、今月中旬過ぎから、やっと秋らしい気温になり、久し振りに釣行致しました。毎回単独での釣りでしたが、今回は兄と一緒の釣りです。狙いはヒラマサ、あと釣れる物は何でも、ハプニング有の釣りでしたが、釣行の模様をレポートします。

ヒラマサ狙いの沖磯釣行

20日の午後1時過ぎに浜本釣りセンターのエスペランザに乗船。月曜日と言う事で我々の他には2名しか釣り客がおらず、乗船後、船は軽快に波を切って島に向かいました。

浜本釣りセンターのエスペランザ(提供:TSURINEWSライター・山口義宏)

いつもながら期待が膨らむ時。船着き場から約20分で目的の上阿値賀島付近に到着しました。

兄と二人で釣行(提供:TSURINEWSライター・山口義宏)

見れば島のあちこちで釣りをしてる人がいます。他の瀬渡し船も来てる模様。船長が上がれる瀬を探しつつ、当日の風向きを考慮し北の鼻に行きました。北の鼻には先客が2名いたものの、間もなく納竿ということで瀬に上がりました。

釣行日:11月20日〜21日(瀬泊まり)
場所:長崎県平戸市 上阿値賀島
利用瀬渡し:浜本釣りセンター

上磯して釣り開始(提供:TSURINEWSライター・山口義宏)

他の釣り人に釣果を聞いてみる

北の鼻に上磯後、早速、釣果を聞きました。「こんにちは!釣れましたか?」と聞くと「はい。2人でヒラマサで8匹です。それから型の良いイサキです。」とのこと。

クーラーボックスを開けて、中を見せてもらうと、立派な釣果。よし今日は釣れる!私たちも頑張ろうと思いました。

釣り場の解説

簡単にこの北の鼻を説明すると、位置は上阿値賀島の北東端にあり、瀬は東向きになっています。また極めて潮の流れが良い所で、船長の話しではクロやヒラマサの好ポイントとのこと。ただ足場は悪く、フラットな磯ではないため、十分注意しなければいけません。

当日のコンディション(提供:TSURINEWSライター・山口義宏)

なお、本日の潮は小潮で、昼の2時が満潮、夜の8時が干潮。日中の時間は下げの状態で、先客は上げ潮でも下げ潮でもアタリがあると言っていました。

その後、前の人も帰り、磯には私と兄の2人に。早速、荷物の整理、釣座の確認、寝る場所のチェックをして、ヒラマサ釣りの準備を開始しました。

磯場は1年振りなので足場の確認をしっかり行いながらのスタート(この1年間はボート釣りや、カヤック釣りで磯釣りはご無沙汰)。先客から釣れたポイントや潮の流れをしっかり聞いたので、後は仕掛けを投げるだけです。

カゴ釣りのタックル

竿:5号磯竿
リール:遠投スピニング14000番
道糸:ナイロン14号
ハリス:フロロカーボン12号
針:ヒラマサ12号 

上記のタックルセッティングで反転かごの大をセットしました。

エサ

撒き餌用ボイルを4角と、付けエサ餌用ボイル1角で対応。人によってはさらに撒き餌ボイルをプラス3角ぐらい持って行くアングラーもいますが、あとは自分の体力次第。個人的に、目安は2時間で1角から1角半です。

イサキ&クロをキャッチ

13:30頃からかなり期待を持って第一投を投げます。投げる度にカモメが撒き餌のボイルを拾って食べています。撒き餌がどの辺に拡散しているか確認。その後数投目に軽いアタリが来ました。遠投スピニングリールを慎重に巻き上げると25cm程のイサキ。この時期のエサ取りはイサキだったみたいです。取り敢えずキープ。

その後30cm程のクロと再度25cm程のイサキが釣れました。隣の兄も順調にイサキとクロを釣り上げていました。軽快な滑りだしであり、後はヒラスのヒットを待つだけです。

しかしながら、その後2人共、全くアタリが無くなりました。休憩も入れ時間も午後3時半過ぎとなり、集中力もかなり低下。見れば隣の兄は仕掛けのお祭りが発生している模様です。

私も14号道糸が不意な高切れを起こしました。これらが集中力低下に拍車を掛けている感じです。よし気合い気合い気合い、なんとか現状の雰囲気を打破しなければと考えていました。

本命のヒラマサをキャッチ

我慢の釣りがしばらく続いた後に、隣の兄が突然「来たぞーーー!」と叫びました。兄の竿が大きくしなっています。早速タモの準備をして魚の姿を待ちます。

竿が大きく曲がる(提供:TSURINEWSライター・山口義宏)

数回竿がのされましたが、やっと白い影が見えてきました。ヒラマサです。タモ網を魚に差し出すと、えーー? 網に魚が入りません。しまった!今日は小さいタモ網を間違ってセットしてきていたのでした。

兄が早く早くと言っていて、2人共かなりの緊張感。直ぐに兄のタモに持ち替え、無事ヒラマサを御用。兄は久し振りの磯釣りでヒラマサを釣り上げ、やったやったと満面の笑みを浮かべていました。もう今日は終わりでいいやと、ぶつぶつ独り言も言っているようです。

兄が仕留めたヒラマサ(提供:TSURINEWSライター・山口義宏)

大物がヒットするもバラシ

私も頑張って竿を振るが、さっぱり。我慢我慢と投げたウキとのにらめっこです。その後、再度兄に強烈な引きが。最初のより引きが強いようでしたが、私が頑張れと言った瞬間、痛恨のバラシ。兄はかなりガックリ表情でした。

それから時刻も午後5時近くなり、もうすぐ暗くなるので2人共ヒラマサ釣りは終わりとし、夜釣りのフカセ釣りと真鯛釣りの準備に取りかかりました。

夜釣りのタックル

竿リールともヒラマサ釣りと同じ。道糸は10号ナイロン、ハリスはフロロカーボン10号、これに天秤と真鯛かごをセットし、夜釣りの用のルミコに、針は真鯛針12号で臨みます。

フカセ釣りは2号竿に3000番のスピニングリール、道糸ナイロン3号、ハリスはフロロカーボン5号、針はグレ針8号です。

エサは、タイ釣りが、撒きエサと付けエサともヒラマサ釣りと同じ。フカセ釣りは、クロ釣り用集魚剤一袋にオキアミ半角。付けエサは撒き餌用のボイルを使います。

なお、今回はヒラマサ釣りがメインなので、夜釣りのフカセ釣りは短時間対応とし、撒きエサは少量としました。

夜釣りスタート

それぞれ夕食を済ませ、午後6時前からの開始。私はフカセ釣りを約3時間計画し、その後タイ釣りを午前0時付近まで行う予定。兄は少々疲れた模様で少し早目に止めると言っていました。

その日は一昨日まで冬型の気圧配置。風は収まったものの、うねりがかなり残っており、ウキ釣りには不向きなコンデションでした。フカセ釣りをスタートしたものの、アタリは全くなく、餌も毎度残っている状態。

そのため、タナを少しずつ深くし、超遠投も行い瀬際からあらゆるポイントを探るものの、何も釣れず。もうここに来て7時間経過し集中力はゼロに近く、あるのは釣りたいという気持ちだけでした。

午前0時に就寝

予定の午後9時になりマダイ釣りに変更。見れば兄は既に寝袋に横になっています。フカセ釣りは不発でしたが、気持ちを入れ替えて、遠投竿を何回も何回も投げつづけ、真っ暗闇でケミ蛍との睨み合い。しかしウキが沈む事はありませんでした。

時間も午前0時。今日はおしまいということで、寝酒を少し飲み、岩場にマットと寝袋を広げ、午前0時過ぎに寝ました。

2日目スタート

朝の5時半過ぎに目が覚め、身支度を整え釣りの準備に取り掛かりました。しばらくして兄も起きてきました。おはようと互いに挨拶。今日の潮は、昨日同様小潮で、午前9時頃が干潮。その後夕方付近まで上げ潮で、昨日程うねりもなく風も全くありませんでした。

絶好のコンデションでしたが、ただ風がないと蚊が飛んできます。案の定、日が上り始めて蚊の襲来。10匹ぐらい身体の周りにいて、蚊が容赦なく手や顔を刺してきます。虫よけスプレーをしたがまったく効き目がありません。

そこで防虫ネットを頭から被り、手は指ありグローブで蚊から刺されないように対策。取り敢えず蚊は飛んでいるが大丈夫に。隣の兄もネットを被りました。

ヒラマサ釣り開始

午前7時前ぐらいからヒラマサ狙いのカゴ釣りを再開。潮はゆっくりと流れており、ところどころに潮目があるのが確認できます。その付近に撒き餌が集まるように仕掛けを集中。軽い当たりでイサキが2匹釣れました。しかしその後はアタリがありません。

徐々に気温も上昇し、防寒着を脱ぎ軽装で釣りを続けます。船長から今日の納竿時間は、昼の12時と言われていたので、11時20分ぐらいには片付けなければなりません。

9時頃に隣の瀬に2名のアングラーが他の瀬渡し船で上磯。ここの磯とは繋がっており、一人が我々の状況を聞きにきました。その後その人もヒラマサ釣りを開始。何か声がした?見ると竿がかなり曲がっていて、間違いなく大物のヒットです。

しばらくするとメーター級のヒラマサが上がりました。直後に連続ヒット、またもやメーター級のヒラスを仕留めていました。なんでやねん!

しかし我々には何も起こらず、時間も10時30分ぐらいになり、兄は既に後片付けを始めました。

最後の時合で47cmクロ浮上

餌もわずかになり、時間は11時。ひたすら仕掛けを投げてウキに集中します。もうそろそろ納竿準備かな思った時に、反転かごのウキがすっぱっと沈みました。久し振りの強いアタリです。

ドキドキしながら、体重を後ろにかけてスピニングリールをゆっくりゆっくり巻き上げます。3度ほど竿をのされましたが、獲物の姿が見えてきました。タモ入れも無事に終わり計測すると47cmのクロ。

良型のクロをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・山口義宏)

ヒラスは釣れなかったものの、小さいイサキの入ったクーラーボックスに、ドカンとこの大物を入れると満足感が湧き上がってきました。その後急いで納竿準備に取りかかりました。

47cmクロがクーラーボックスで目立つ(提供:TSURINEWSライター・山口義宏)

納竿

12時にエスペランザが迎えに来てくれました。午後12時30分頃に桟橋につき、おかみさんに瀬渡し料を払い船着き場を後にしました。

今回は自分以外の人が狙いの獲物をゲットしましたが、年内はヒラスを狙えそうです。家でのクロの刺身は絶品でした。

帰宅後にクロを捌いて調理(提供:TSURINEWSライター・山口義宏)

<山口義宏/TSURINEWSライター>

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