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意外と足が早い!表示がない『もやし』の賞味期限はどれくらい?

オリーブオイルをひとまわし

意外と足が早い!表示がない『もやし』の賞味期限はどれくらい?

足が早い野菜の一つとして知られている「もやし」。しかし、もやしのパッケージには消費期限や賞味期限が書かれていないことが多い。また、もやし生産者協会の「もやし生産にかかる表示ガイドライン」にも、消費期限・賞味期限に関する規定は設けられていないようだ(※1)。そこで今回はもやしの消費期限・賞味期限について詳しく解説する。

1. もやしの消費期限は2~3日程度

もやしのパッケージに消費期限・賞味期限の記載があればそのとおりに従うべきだが、一般的にもやしの消費期限は2~3日程度とされている。ただし、これは製造年月日から2~3日程度であり、スーパーや八百屋などに並んでから2~3日程度ではない。店頭に並んでいる期間が長い場合には、その日に消費期限を迎えることもある。あくまで目安として「消費期限は2~3日程度」と覚えておこう。

2. もやしに消費期限の記載がない理由

食品の期限表示に必要性については、行政によって明確に決められている。また、もやし生産者協会でも独自にガイドラインを設けているが、賞味期限(消費期限)に関する項目は設定されていない。そこで行政上の期限表示のルールについて確認しよう。

生鮮食品の表示義務に関するルール

厚生労働省・農林水産省で定めた「加工食品の表示に関する共通Q&A」によれば、生鮮食品は「賞味期限を必ず表示するもの(義務表示)」「省略してもよいもの(省略可)」「表示義務がないもの(表示義務なし)」の3つに分類されている(※2)。このうち、もやしは「上記以外の生鮮食品」に含まれるため、ルール上は消費期限を表示する必要はない。食肉・生カキ・生食用の鮮魚介類・鶏卵:表示義務
果実のうちかんきつ類とバナナ:省略可
上記以外の生鮮食品:表示義務なし

もやしに必要な表示は名称と原産地のみ

もやし生産者協会では「もやし生産にかかる表示ガイドライン」を策定し、消費者が安心してもやしを食べられるようにしている。しかし、本ガイドラインにある「必要な表示」「推奨する表示」「自粛する表示」のいずれにも、消費期限・賞味期限の表示に関する項目は設けられていない。必要な表示:名称、原産地
推奨する表示:種子の種類、生産者、調理方法(加熱調理用など)、保存方法
自粛する表示:無漂白・無添加の表示、種子の原産地表示

3. 中には消費期限が記載されているものもある

もやしには必ずしも消費期限を記載する必要はないが、中にはパッケージ内に「製造年月日」や「消費期限」を記載しているものもある。もやし生産者協会によれば、自主的にもやしのパッケージに消費期限などを記載している理由には以下のようなことが関係しているそうだ。

理由1.カット野菜には表示義務があるから

もやしはカット野菜などと同じ陳列棚に並ぶことが多く、これがもやしの消費期限表示と関係している。さまざまな野菜が混ざったカット野菜は加工食品であり(※3)、名称・内容量・原材料名・原料原産地名・消費期限・保存方法・製造業者の氏名などの表示が義務付けられている(※4)。このことから同じ陳列棚に並ぶもやしにも、自主的に消費期限などの表示内容を記載しているのだ。

理由2.もやし栽培農業に区分されたから

総務省が定める「日本標準産業分類」によれば、もやし生産者は2002年まで「もやし製造業」に分類されていた。そのため、製造業であるため生産者としての認識が弱かったが、2002年の改定で「もやし栽培農業」になり、農業であることが強く意識されるようになった(※5)。それに伴いもやし生産者が自主的に消費者の健康に心がけるようになっているという。

4. もやしの消費期限を延ばすコツ

もやしをパッケージのまま冷蔵保存する場合、一般的には保存期間は2~3日程度となっている。しかし、工夫して冷蔵保存をしたり、冷凍保存したりすれば、普段よりも長期保存が可能になる。そんなもやしの消費期限を延ばすコツを確認しておこう。

コツ1.水を張った容器で冷蔵保存する

もやしの消費期限を延ばしたいなら、水を張った保存容器に移し替えて、毎日水の交換を続けるのがおすすめだ。このように冷蔵保存をすれば、足が早いもやしも1週間程度は美味しく食べられる。やや手間は大変になってしまうが、消費期限を延ばすときのアイデアとして覚えておこう。

コツ2.保存袋に入れて冷凍保存する

もやしを冷凍保存するというのも一つの手段だ。冷凍保存をすれば2週間~1か月程度の保存が可能になる。冷凍保存する際は一度水洗いしてから、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存しよう。なお、冷凍したもやしは、解凍せずに、そのまま炒め物や汁物などに入れて使うのがおすすめだ。

5. もやしの劣化のサイン・見極め方

消費期限を過ぎた直後のもやしは「水が出る」「ハリがなくなる」などの変化が見られる。さらに通常の消費期限を過ぎて劣化すると以下のような変化が見られる。なお、明らかな異臭や変色がある場合は、もやしが傷んでいる可能性が高いため、食べずに破棄しよう。

もやしの劣化のサイン・見極め方

酸っぱい臭いなどの異臭がする
もやしにヌメリ気が見られる
黄ばみなどの変色が見られる
パッケージに水分が溜まっている

結論

もやしは、そもそも期限表示の必要性がない食材である。そのため、もやしの消費期限はパッケージに記載されていることが多いが、中には記載されていないものもあるようだ。もし記載されていなかったら、製造年月日から2~3日程度であることを思い出そう。また、消費期限を延ばすコツもあるので、上手に取り入れながら食品ロスを減らすようにしよう。【参考文献】
■※1:もやし生産者協会「もやし生産にかかる表示ガイドライン」

■※2:厚生労働省・農林水産省「加工食品の表示に関する共通Q&A」

■※3:消費者庁「食品表示基準Q&A」

■※4:農林水産省「加工食品品質表示基準」

■※5:総務省「大分類A-農業,林業」

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部
監修者:管理栄養士 中山沙折

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