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東武 宇都宮線 南宇都宮駅、駅舎が昭和初期のイメージ色濃くリニューアル 11/20供用開始_宮原球場のバットとボールも再現

鉄道チャンネル

1932(昭和7)年に開業した木造・平屋建ての東武鉄道 宇都宮線 南宇都宮駅。その新駅舎が、きょう11月20日に完成。供用を開始する。

今回のリニューアル工事は、宇都宮市や地元の協力を得ながら、同駅開業当時からある貴重な大谷石の壁面を保存・補修したほか、新たに大谷石の壁面を増設した。

青緑色の洋風瓦は、開業当時の釉薬(ゆうやく)色を再現し、葺き替えを行い、内外装の塗装か所は、塗膜を調査・分析のうえ開業当初の色合いに塗り直した。

修復にあたり、開業当時からある縦貼り・横張りの大谷石、縦長の三連窓、出入口上部の欄間、待合室内の格天井、庇の持ち送りなどは補修により保存しつつ、新たに大谷石の壁面を増設し、全体のデザインを統一。

青緑色の洋風瓦は、釉薬の調合と試し焼きを繰り返し、同駅新築時の色合いを再現しながら、待合室内装などの塗装面は塗膜を調査・分析し、開業当初の塗装色に塗り直している。

また特徴的な破風板は、宇都宮市宮原球場の最寄駅であることに由来するバットとボールを模した開業当初のデザインに修復。

同駅待合室には、宇都宮市や東武博物館の協力を得て、大谷石の文化や魅力の発信を目的としたパネルを設置した。

大谷石は地元の宇都宮市大谷町で産出される石材で、古くから外壁や塀などの建材として使用されてきた。

大谷石を多く使用した南宇都宮駅舎は、駅開業以来、90年にわたり、地域のシンボルとして親しまれてきた素材。

近年、大谷石を取り巻く環境は歴史・文化的にも評価され、2018年5月には文化庁が認定する日本遺産に「地下迷宮の秘密を探る旅 〜大谷石文化が息づくまち宇都宮〜」として選定され、この南宇都宮駅は構成文化財として大谷石文化の一端を担っている。

また、実用面も更新。トイレのリニューアル工事をはじめ、耐震性の向上、券売機カウンターのバリアフリー化も実施し、快適性・安全性を向上させた。

今回の南宇都宮駅リニューアル工事の設計は、オー・エヌ・オー大野設計、施工は東武建設。

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