水道筋商店街に『Brasserie a Route』誕生!「市場100周年記念ビール」で寄り道♪ 神戸市
神戸市灘区・水道筋商店街に、5月30日オープンした『Brasserie a Route(ブラッスリー ア ルート)』。灘中央市場の100周年にリスペクトを込めて手がけた、同店ならではのクラフトビールを味わってきました。
1階には醸造所を併設し、2階は飲食スペース。金・土・日曜のみ11時30分から営業しており、昼飲みも楽しめます。
店内には、六甲山系の木材を使ったカウンターやベンチがゆったりと配置され、木のぬくもりとほのかな自然の香りが心を和ませてくれます。
一角には“おうちのダイニング”を思わせる半個室も。暖色のライトに照らされて、落ち着いた温かな雰囲気です。
同店オリジナルのクラフトビール3種に加え、国内ブルワリーのビール3種を合わせた計6種類がスタンバイ。ゲストビールには、店主が修行した北海道・鶴居村の醸造所の銘柄も登場します。
ビールの仕込み水には、摩耶山の伏流水を使用。この地域ならではの澄んだ味わいがしっかり感じられます。ラインアップは1週間から10日ほどのペースで入れ替わるため、訪れるたびに新たな一杯に出合えそう。
フードメニューには、身体にやさしい「有機スモークチーズ」のほか、市場で仕入れた肉や魚のお惣菜が並ぶことも。
さらに、水道筋周辺の商店街や市場の“個人店の調理された食べ物”なら店内への持ち込みがOK!スーパーやコンビニで購入したものはNGなど、ルールがあるので事前にチェックしてくださいね。
今回は、透き通るような色合いが美しい「灘中央市場100周年記念ビール(IPA)」をチョイス。ホップを贅沢に使っており、アルコール度数は少し高めの6.5%。
一口含めば、オレンジやパッションフルーツを思わせる華やかな香りがふわっと広がります。フルーティーでスッと飲みやすい一方、キリッとした苦みが全体を引き締めてくれる不思議な一杯。ビール好きが思わず何杯もおかわりするのも納得の味です。
おつまみには「ビールが進む北海道産(根室)の珍味3種盛り」を選択。関西ではあまり出回っていない、ご当地ならではのアテです。
まず驚いたのは「あたりめ」。一般的なものよりも格段にやわらかく、噛むほどにイカの旨みがじんわり広がります。
「貝ひも」は、ホタテならではのコクと、ほんのりした甘みが感じられ、あとを引く味わい。いずれも添加物不使用で、素材本来の味を安心して楽しめるのもうれしいポイントです。
店主の橋本さんは、もともと鉄道会社に17年間勤務。クラフトビール好きが高じて、北海道・鶴居村の醸造所で1年間の修業を積みました。ビール造りを学ぶかたわら、旅をしながら“ビールに合うおつまみ”なども探し歩いていたそうです。
店名の「a Route」には、水道筋の“道”と、鉄道会社の“道”というふたつの意味が重なっています。お客さんにとっての“寄り道”や“通り道”でもある――。訪れる人によってイメージが広がる、そんな余白のある名前も魅力ですね。
橋本さんは「周辺には水道筋商店街や100年の歴史を持つ市場があり、さらに北へ進めば掬星台(きくせいだい)も。見どころの多いエリアなので、ぜひ“ちょい旅気分”でお越しいただければ」と笑顔で話してくれました。
場所
Brasserie a Route(ブラッスリー ア ルート)
(神戸市灘区水道筋3-4-7)
営業時間
火・水・木曜日 17:30~21:00
金・土・日曜日 11:30~16:00、17:30~21:00
※閉店30分前ラストオーダー
定休日
月曜日