狙うは高校新記録 四中工ウエイトリフティング部の田島宗さん 選抜大会で優勝
三重県立四日市中央工業高等学校ウエイトリフティング部3年の田島宗さんが3月に金沢市総合体育館で開催された「第40回全国高等学校ウエイトリフティング競技選抜大会」の81キロ級に出場し、優勝した。大会前に負傷したものの、「自分に何が足りないかを考える時間にしよう」と最大限できるこに取り組み、全国舞台で力を発揮した。高校最後の年、選抜大会を制し、インターハイ、国民スポーツ大会の「高校三冠」も視野に入れつつ、「狙うは高校新記録」と闘志を燃やす。
選抜大会では、2位とスナッチでは6キロ、クリーン&ジャークでは11キロ、トータルでは2位と17キロ差をつけ、ともに1位となり、総合優勝。負傷して練習が思うように出来なかった期間でもスクワットや体幹トレーニングに力を入れたことが結果につながった。
スナッチでは、1、2本目を失敗。森浩之監督は「痛めたひじの影響かと、ひやひやした。祈るしかなかったです」とその時を振り返る。
「最初は緊張していました」と田島さん。それでも「やるしかないか」と切り替え、3本目の試技を見事成功させた。得意なクリーン&ジャークでは、2位に11キロ差をつけ優勝した。
「とにかく一生懸命やる選手」と森監督。選抜大会を制したことで、8月に中国で開催される日韓中のジュニア大会に日本代表として出場することも決まった。選抜大会での優勝は、「インターハイ」「国スポ」を制しての「高校三冠」へ順調なスタートとなった。さらには得意の「クリーン&ジャーク」の高校記録更新も狙う。
田島さんは4月17日、森監督と四日市市役所を訪れ、森智広市長に優勝の報告をした。森市長は「優勝おめでとうございます。世界で活躍する選手になってほしい」と期待していた。