【マーベル】ホラー苦手でも新作『ドクター・ストレンジ』は観れる?【徹底検証&映画レビュー】
制作時より「ホラー要素あり」とアナウンスされていた『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を、ホラーが大の苦手な、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)ファンの筆者が鑑賞。
どのぐらい怖い? MCUファンであれば行けるレベル?など、ホラー苦手な人にもお勧めできる理由を、作品の魅力と共に解説します!
どの程度、ホラーが苦手?
まず、筆者がどれくらいホラーが苦手か、ご説明しましょう。
小学校の図書室にあるような、小学生向けの怪談の本ですら、もう怖い。
レンタルビデオ店の、ホラー作品のパッケージがチラッと目に入っただけで、丸1ヶ月は電気をつけっぱなしにしないと、怖くて寝られません
東京ディズニーランドの人気アトラクション、ホーンテッドマンションは、あまりにビビり過ぎて、中学生になるまで乗れませんでした。(今では大好きなアトラクションですよ! )
加えて、本作のレビューをチラッと読めば「もうこれは、サム・ライミ監督による『死霊のはらわた』最新作だ! 」なんて書かれている始末。
大画面&大音量の映画館で、怖いシーンに遭遇してしまうと、もう逃げ場ないじゃないですか。
正直、観る前は結構ビビりながら、不安な気持ちで劇場に向かいました。
で、ホラーが苦手でも観れる?
結論から言うと「観れます! 」
その理由を3つに分けて、紹介していきますね。
1.描かれているのが、既存キャラであるスカーレット・ウィッチだから
誰でも、得体の知れないものって怖いじゃないですか。
本作で、ちょっと怖めに描かれているのって、ほとんどがスカーレット・ウィッチ=ワンダ・マキシモフ登場シーンなんです。
そう、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』初登場後より、何作にもわたってMCUに登場してきた、あのワンダ。
初登場の怖いおじさんや、怪物が出てきたら怖いですが、もうさんざん知っているキャラクターなので、びっくりはするけど安心感があるんですよね。
観といてよかった『ワンダヴィジョン』
ドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』では、本作に登場する彼女の前日譚が、しっかり描かれていました。
本作での彼女の行動1つ1つに、ちゃんと理由やバックグラウンドがあるのも、観ているこっちは、もうわかってるわけです。
なので、わけもわからず暴れ回る怪物を観ているわけではないですし、ちょっとびっくりするシーンがあっても、なんか納得したまま観れるんですよね。
あとはまあ、シンプルに筆者がワンダ推しだから、というのもあると思います。
『ワンダヴィジョン』を全話観る暇がない…という人でも、Disney+(ディズニープラス)で配信中の『マーベル・スタジオ 知られざる秘密』の、スカーレット・ウィッチ回(約7分)をサラッと観るだけでも、充分理解が深まります。
この機会に、ワンダ・マキシモフというキャラクターを深く掘り下げるのも、超超おすすめですよ!
2.フリがしっかりしてるので、心の準備が可能
筆者のように、「ホラー映画は普段観ないけど、MCU映画は全部観て来てる」人って、結構いると思うんです。
本作はそんなファン向けに、びっくりシーンも丁寧にわかりやすくやってくれてるな、と言う印象でした。
「あ、なんかこの後、大きい音と一緒にびっくりする怖いシーン来そう」というのが、非常にわかりやすいので、心の準備が出来るんです。
急に静かになって、登場人物の顔のアップが続いて…と、「この後なんか来る」シーンはちゃんと長めに溜めというか、前フリがあるので、最悪目をつぶったりする時間の余裕も充分にありました。
初心者向けに、丁寧な前フリをありがとう、サム・ライミ監督。
3.なんせストーリーのテンポが良く、なにより面白い
まぁ、結局はこれです。
ド頭からずっとストーリーのテンポが良く勢いもあり、エンドロールの最後の最後まで、ずっと胸熱な最高にワクワクするシーンが続くので、合間にちょこっとだけ入って来る、ホラー風味なシーンが、さほど気にならないんですよね。
待ち望んでいたワンダとストレンジ先生の魔術合戦も最高だったし、小難しいマルチバースを、とてもわかりやすくエンタメに仕上げていたその手法は、流石の一言。
ファンが喜ぶイースターエッグもたっぷりで、MCUのドラマシリーズを頑張って全部追いかけていた2021年が丸ごと報われるような、本当に素晴らしい作品でした。
ちらっとホラー風味でちょうど良いドキドキ感も得られつつ、こんなにも最高の作品に出会わせてくれたサム・ライミ監督には、感謝しかありません。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』大ヒット公開中
(ディズニー特集 -ウレぴあ総研/いの)