小野路和牛の地産地消を 地元で周知活動スタート〈町田市〉
小野路の畜産場で育つ黒毛和牛を広めようとする取り組みが進んでいる。町田市内での販路拡大を目指し、食育をテーマにした催しを開くなど、活動が進められている。
取り組みを開始したのは、里山の魅力を広める小野路里山活用プロジェクト実行委員会のひとりとして活動する平山健一さん。町田市で唯一、黒毛和牛を育てる小野路・萩生田牧場の黒毛和牛が出荷数の少なさやコスト面から、独自のブランドとして販売できない状況にあることを知り、牧場を運営する萩生田和也さんに声をかけ、周知活動に乗り出したという。
まず、始めたのが萩生田牧場の黒毛和牛を使い、食育について考えるイベントの開催。畜産の仕事を学ぶ内容とし、昨年テストケースとして開くと動物に関わる仕事を目指す子どもたちなどが参加。にぎわいをみせ、当初は牛のにおいを嫌っていた子が催しが終わるころには学んだことを得意げに話すようになるなど、「興味をもってくれるようになった。たくさん質問してくれるのがうれしかった」と萩生田さんは振り返る。
一方、平山さんはこの食育をテーマにする催しを「周知活動の一環としていく」考えと話し、「世話をすると、食材の見え方が変わる。日頃食べているものが、どのような流れでつくられているのか学んでもらえれば。本格的に開催していきたい」と話す。
そして、「いずれ、小野路の黒毛和牛が町田市から地元の名産品として登録してもらえるようになれば。市内飲食店への販路を拡大していきたい思いがある」と力を込める。
4月にも
この萩生田牧場で行う食育イベントは4月7日(土)・28日(日)、6月2日(日)にも開催予定。牛に触れることができるブラッシング体験のほか、座学では食卓へ行くまでの流れを学ぶことができるという。当日、萩生田牧場の肉も含まれる「東京ビーフ」を使用したハンバーグの試食(有料)もある。参加費・申込は上記二次元コードから。