【福山市立動物園】シマウマにも種類がある!国内に数頭しかいない「ハートマンヤマシマウマ」|地球派宣言
みなさんは、シマウマにいろいろな種類がいることを知っていますか?
8カ所の動物園の年間パスポートを持ち、年間170回訪れる動物園マスター野崎浩貴(のざき ひろたか)さんに、その中でもめずらしいシマウマについて教えてもらいます。
舞台は、1978年に開園した福山市立動物園。
約500頭の動物たちを飼育する動物園です。
今回野崎さんに教えてもらうめずらしいシマウマは、「ヤマシマウマ」という種類の亜種の1つである「ハートマンヤマシマウマ」。
「ハートマンヤマシマウマ」という名前は、19世紀の地理学者 ジョージ・ハートマンが発見したことから名づけられたと言われています。
あまり聞きなじみのないシマウマですが、そもそもシマウマは大まかに分けると先ほど紹介した「ヤマシマウマ」、そして、「サバンナシマウマ」と「グレビーシマウマ」の3種類に分類されるのだそう。
ヤマシマウマの特徴は、栄養をためておく肉垂(にくすい)があることと、お尻のはしご状の縞模様が長いことの2つ。
ほかの種類と見比べてみると、その違いがはっきり分かります。
同じアフリカ大陸に住むシマウマでも、いろいろな違いがあるんです。
福山市立動物園で飼育しているハートマンヤマシマウマは、オスのエイタくんとメスのオリーブちゃん。
実は、雌雄ペアで飼育しているのは、日本では福山市立動物園だけなんです。
貴重なシマウマたちを飼育する飼育員の世良(せら)さんにディープな情報を教えてもらいました。
野性下では、自分の身を守るため、気性が荒くなるというシマウマですが、エイタくんもオリーブちゃんも、とても穏やかな性格なのだそう。
そして、オリーブちゃんは食べることが大好きで元気いっぱい。
ですが、太りやすい体質で、標準体重のエイタくんよりもかなり大きいので世良さんは少し困っているといいます。
それでもこれからはベストな体型を維持し、ずっと元気でいてもらえるよう努力すると意気込む世良さん。
動物園はハートマンヤマシマウマのように貴重な動物をはじめ、すべての動物がより長生きできるよう愛と責任をもって命をつないでいるんです。
広島ホームテレビ『ピタニュー』
地球派宣言コーナー(2024年7月31日放送)