Yahoo! JAPAN

チョコと一緒にもらえばうれしさ倍増! バレンタインに子どもと読みたい「あま~い絵本」3選[絵本の専門家が選出]

コクリコ

チョコと一緒にもらえばうれしさ倍増! バレンタインに子どもと読みたい「あま~い絵本」3選[絵本の専門家が選出]

バレンタインに贈りたい“チョコレートの絵本”として、『チョコちゃん』『こねこのチョコレート』『ミライチョコレート』を紹介。絵本コーディネーター・東條知美氏が厳選。連載「子どもの本のプロが選ぶギフト絵本」第10回。

▶チョコレートの絵本3選を【画像】で見る

絵本は、子どもへの贈りものに最適なアイテム。とはいえ、数ある絵本の中から年齢や好み、贈るシーンに合った1冊を選ぶのは、なかなか難しいもの。連載企画【子どもの本のプロが選ぶギフト絵本】では、絵本の専門家が、子どもにも親にも喜ばれる贈りものにふさわしい絵本をセレクト。

第10回は、絵本コーディネーターの東條知美(とうじょう・ともみ)さんが、バレンタインに贈りたい“チョコレートの絵本”を紹介します。

かわいいチョコを作ってみたくなる!

日本のイベントとして、すっかり定着したバレンタインデー。チョコレートが大好きなお子さんにとっては、誕生日、クリスマスに次いで“素敵なものがもらえる日”ですよね。

せっかくの楽しい日ですから、“チョコ食べて終わり”ではなく、手もとに残るあま~い“チョコレートの絵本”を一緒に贈ってはいかがでしょうか?

最初にご紹介するのは、手のひらサイズの絵本『チョコちゃん』(講談社)。耐久性のある厚紙を使った“ボードブック仕様”で角が丸く加工されているので、小さなお子さんへのプレゼントにも喜ばれると思います。

『チョコちゃん』(作:新井洋行/講談社)

表紙がまるで板チョコのような絵本。表紙に描かれたこの子が“チョコちゃん”なのでしょうか? さっそく開いてみましょう。

「きょうは チョコレートの おかしを つくるよ どんなのに しようかなあ」

絵本がこちらに語りかけるシーンから始まります。ロリポップチョコ、チョコドーナツ、カップチョコ……かわいくておいしそうなチョコレートのお菓子がたくさん並んでいます。

「きーめた!」

ページをめくると……あれ? まだ答えは書かれていません。一体何ができあがるのか、子どもたちはきっとワクワクするはずです。

板チョコをぱきんと割って、とろとろに溶かしたら、そーっと型の中へ。“チョコって、そのまま食べるんじゃないの?”とビックリするお子さんもいるかもしれませんね。チョコレートを溶かすと、新しい“何か”を作り出せるんだと感覚的に伝えられるシーンです。

そして、ちょんちょんちょんとトッピングをして、冷蔵庫で冷やしたら「じゃじゃーん! チョコちゃんの できあがり!」

なるほど、この子が“チョコちゃん”だったのですね。リボンをつけて、とってもかわいらしいチョコちゃん。くまチョコくんとホワイトさんもやってきて、ハッピーチョコレートセットが完成しましたよ。

「さて もんだいです チョコを だれに あげるでしょう?」
「ともくん? りっちゃん? みどりさん? のぶさん?」

さあ、絵本からのクイズです。誰だかわかるかな?正解は……読んでからのお楽しみ。

意外な答えに「ずるーい!」「なにそれー!」と、子どもたちの笑い声が聞こえてきそうですが、ぜひ親御さんや一緒に読む大人が自由に言葉を足して、お子さんとの会話を楽しんでいただきたいなと思います。

本作は、絵本作家の新井洋行さんが、ふたりの娘さんとお菓子作りをしていた経験から生まれたのだそうです。子どもが大好きなチョコレートをモチーフに、絵本をどう楽しんでもらうかを、非常によく考えてお話を展開しているなと感じます。

チョコ好きなお子さんへのプレゼントにいかがでしょうか?

プレゼントしようと思ったのに……食べちゃった!

次にご紹介するのは『こねこのチョコレート』(こぐま社)。

原作は1964年にイギリスで出版された短編集の中の一話で、2004年に日本で画家・大社玲子(おおこそ・れいこ)さんの絵と小林いづみさんの訳により絵本化されました。

『こねこのチョコレート』(作:B・K・ウィルソン、絵:大社玲子、訳:小林いづみ/こぐま社)

主人公は、4歳の女の子・ジェニー。明日3歳になる弟・クリストファーの誕生日プレゼントを買いに、お母さんと街へ出かけるところから始まります。

まずは、おもちゃ屋さんを訪れたふたり。“誕生日にこんなプレゼントをもらえたらうれしいな”と、子どもたちが目を輝かせるようなおもちゃがたくさん描かれています。

誕生日のワクワクにも想いが広がるようなシーンです。お母さんは、ヘリコプターのおもちゃを買いました。

次はジェニーの番。お菓子屋さんに向かうと、ここにも子どもを魅了するカラフルな包みやかわいいチョコがいっぱい! ジェニーは悩んだ末、8個入りのこねこのチョコレートを自分のおこづかいで買いました。

なぜ、こねこを選んだのか、注意深く見てみると絵本のあちこちにヒントが隠れていますよ。

家に帰ると、ジェニーはチョコレートの箱を自分の部屋のたんすの中に隠しました。さあ、夜です。ジェニーはベッドに入りますが、チョコレートのことが気になってなかなか眠ることができません。

「あたしが ひとつくらい たべたって、クリストファーは、気にしないとおもうな」

ベッドを抜け出し、チョコレートをひとつ口の中に放り込むと……なんておいしいんでしょう! ベッドに戻っても、チョコレートのことが頭から離れず、やっぱり眠れません。

「あたしが もうひとつだけ たべたって、クリストファーは 気にしないとおもうな」

はじめは“ひとつくらい”の気持ちだったのに、止まらなくなってしまったジェニー。チョコレートが8個入っていたはずの箱は、ついに空っぽになってしまいました。

クリストファーの誕生日はどうなっちゃうの!? と、大人もハラハラするような展開ですが、安心してください。長く読まれている素敵な物語には、スペシャルなハッピーエンドが用意されています。

ちなみに、こちらは「曜日」と「数」の感覚を楽しめる絵本でもあります。子どもは“自分が知り始めたもの”が出てくる物語が大好きなのだと、作者はよくご存知なのですね。

ハラハラドキドキの展開と子どもの大好きなものが次々に登場する一冊、ぜひ親子でじっくりと味わっていただきたいです。

1000年先も変わらない大切なこと

最後にご紹介するのは『ミライチョコレート』(白泉社)。こちらの絵本は1000年後、3024年のニッポンを舞台にした物語です。

『ミライチョコレート』(作:ザ・キャビンカンパニー/白泉社)

主人公の少女の名は、マヤ。博物館に遊びにきたマヤが、“21世紀に読まれていた本”と説明書きのついた、茶色く変色した古い本を眺めているシーンから始まります。

「これは おおむかしの「ほん」っていうもの。」

1000年後の未来では、紙の本は博物館にうやうやしく展示される遺物となっているようです(絵本好きとしてはちょっと悲しいですね……)。

古い本に描かれていたのは、チョコレート。マヤはチョコレートを知りません。家に帰ってパパやママに聞いても、やはり知りません。3024年の人類は、「エイヨウダマ」や「ヘソデンキ」という方法で栄養を摂っているため、誰もわからないのです。

おへそにホースみたいなものを繫いで、体内に何かを取り入れているマヤとママの姿。その絵のインパクトたるや……! 1000年後の世界は想像もつきませんね。

チョコレートの存在を知ってしまったマヤは、もう食べたくて食べたくて仕方ありません。手と足がついた空飛ぶ自家用機・フライごうに乗り込んで、街を飛び出し、チョコレートを探す旅に出かけます。

「チョコレートって どこに あるんだろう」

チョコレートでできた山があるのかな? それとも、何かのうんちがチョコレートだったりして。マヤは、いろいろな想像をめぐらせます。そんなときに現れたのは、古いロボットでした──。

どの時代の子どもも同じ、知らないことを知ったりあれこれ想像することは、とってもうれしくておもしろいことだと、絵本は伝えます。

ネットで調べれば、すぐに答えが見つかる時代ですが、自分の心と体を動かし、時間がかかっても自分の力でやってこそ、初めてホンモノの喜びを得られる──。

見開きいっぱいに描かれたマヤのとろけそうな表情が、そんな大切なことを教えてくれます。

本書の作者は、立体造形やアニメーション作品も手がける2人組のユニット、ザ・キャビンカンパニー。主人公のビジュアル、表紙カバーや見返しを含め、デザイン全体に作家のこだわりが感じられます。

子どもに夢と希望を与え、大人にはどこか懐かしい原風景を思い起こさせる『ミライチョコレート』。お子さんが大きくなってからも長く楽しめる、アートな一冊としてもおすすめです。

取材・文/星野早百合

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 【大江戸散歩コース】本駒込・向丘~「一富士二鷹三茄子」の寺社巡り。八百屋お七ゆかりの寺も~

    さんたつ by 散歩の達人
  2. 大阪府民限定で特別料金!「神戸須磨シーワールド」感謝月間が3月スタート

    PrettyOnline
  3. 登録者数138万人超YouTuberの初冠レギュラー『リアルピースのテレビ上陸大作戦 Season1 ~トーク番組準備番組~』3月1日(日)公開収録開催!@グランドプリンスホテル新高輪

    WWSチャンネル
  4. 【車にキズ!犯人は再婚夫の…】バツイチ同士のデキ婚でも幸せ!…のはずが?#4コマ母道場

    ママスタセレクト
  5. 猫の『分離不安症』が疑われるサイン5つ 主な原因から効果的な対処法まで

    ねこちゃんホンポ
  6. コスパ良すぎた!2通りの使い方ができるトップス5選〜2026年晩冬〜

    4MEEE
  7. 【お料理レシピ】生姜や香辛料で身体ポカポカ【担々うどん】おうちで簡単に本格的! うどんや麺料理の幅も一気に広がる担々レシピ

    nan-nan 富山の情報
  8. 見つけたら毎回買ってる。【コープ】の人気商品が食べ応え抜群のウマさ

    4yuuu
  9. 実は週5で食べてます。【カルディ】人気商品がとんでもないウマさだよ

    4yuuu
  10. 名物レモンサワーと創作中華が自慢の町中華!溢れる麻婆ホルモンがやみつきに~!|鳥取県米子市

    na-na