『とりのほね加古川店』で実食!エンジニア系店主が考案した鶏白湯×二郎系ラーメン 加古川市
加古川市の西神吉町岸にあるラーメン屋『とりのほね加古川店』を訪れ、老若男女問わず、広く地域の人々に支持されている“人気の秘密”を取材してきました。
『とりのほね』は2018年に姫路市田寺東に1号店が誕生。鶏ガラ・骨付き鶏肉をじっくり煮込んで作る特製スープに魚介出汁を合わせた「中華そば」をはじめ、二郎系など多彩なメニューを提供しています。
加古川店はフランチャイズ店舗として2021年にオープン。
隣にはリーズナブルな焼肉ランチを提供する『焼肉INDOOR』があり、どちらもオーナーの高橋さんが切り盛りされています。
店内はカウンターと4人掛けテーブルが合わせて32席。広々としているので、ベビーカーや車椅子でも利用しやすいです。
セルフサービスの飲み物は、お冷だけでなくお茶やコーヒーも用意。
「折り紙」や「お菓子」など、家族連れには嬉しい“子ども向けの無料サービス”も充実しています。
冒頭でお伝えした通り、中華そばを中心に多種多様なラーメンを取りそろえ。
注文は各席に設けられたタッチパネルで行います。
本日のお目当ては、高橋さんがゼロから開発した“鶏ベースの二郎系ラーメン”「鶏 Jiro」。
二郎系ラーメンといえば豚骨スープがベースですが、『とりのほね』では中華そばの鶏スープをドロドロの“白湯スープ”になるまで炊き上げることで、豚骨顔負けの濃厚さを実現しています。
トッピングのチャーシューは、“手のひらサイズ”の炙りチャーシューと厚切りチャーシューの2種類。背脂・にんにくもマシマシで、着丼した瞬間、脳内の「二郎スイッチ」がオンになるのを感じました。
さっそくモヤシの大群の攻略にかかると、ここでひとつ衝撃が走ります。味覚にガツンと響くパンチの効いた味付けはまさしく二郎系ですが、口の中に残る余韻が一般的な二郎系と比べて明らかに軽い…!
鶏白湯スープならではの「あっさりとした味わい」が、こんな形で活きてくるとは驚きです。
麺は平打ちの極太麺。「麺がしっかり美味しいことが大事」という思いから、小麦の上品な風味が味わえる一番粉を使用されています。
ボリュームだけでなく味の満足感も意識した仕上がり。女性で注文する方が多いというのも納得です。
冬季限定メニューの「鶏白湯味噌ラーメン」も試食させてもらいました。
「鶏 Jiro」と同じ鶏白湯スープに、味噌・合い挽き肉・玉ねぎを炒めて作った特製の味噌ペーストを合わせており、まろやかでコク深い味わい。ひき肉のうま味もしっかり溶け込んだ、飲み干したくなる一杯です。
大きめにカットしたチャーシューがゴロゴロ入ったサイドメニューの「炒飯」。実はある秘密があり…。
なんと「炒飯マシーン」で調理されています。
火加減や材料を入れるタイミングなど、あらゆる条件を高橋さん自ら試行錯誤し、誰でも同じ味を再現できるレシピを完成させたそうです。
ちなみに同店のサイドメニューは品数の豊富さが飛び抜けており、“居酒屋”として利用することもできます。
ラーメン店で「やきとり」が食べられるなんて驚き。
こちらも再現性を高めるため、餃子のように“蒸し焼き”にする独自の調理法を考案されたそうで、ふっくらジューシーな仕上がりにも驚かされました。
11月からは「おでん」の提供もスタート。居酒屋利用がますます捗ります。
夜の24時(週末は25時)閉店と営業時間も長いので、ゆっくり過ごすことができますよ。
かつては電機メーカーで商品の研究・開発を行っていた高橋さん。
料理=ものづくりと捉え、味の追求や品質の維持、調理の効率化・簡素化を常に考え、“改善”に取り組み続ける姿勢が印象的でした。その改善の成果は、味・価格・サービスという形でお客さんに還元されます。
同店が地域に愛されている理由はそこにある。そう記者は確信しました。
場所
とりのほね加古川店
(加古川市西神吉町岸284)
営業時間
月曜~木曜日
11:00〜14:30、17:00〜24:00
金曜~日曜日
11:00〜14:30、17:00〜25:00
定休日
不定休
駐車場
16台