【鎌倉市】鎌倉商工会議所 スキマバイトサービスの「タイミー」と連携 多様な人材の架け橋に
鎌倉商工会議所(久保田陽彦会頭)と、スキマバイトサービス「タイミー」を運営する株式会社タイミー(小川嶺代表取締役)が9月9日に連携協定を結んだ。同社が商議所と連携するのは全国で21例目、県内では3例目。同商議所では、観光客の増加で深刻化する地域の人手不足を解消し、多様な働き方を推進することで、地域経済を活性化させる狙いだ。
鎌倉の2024年の入込観光客数は約1594万人で、前年比約130%と増加した。一方で、少子高齢化が進み、特に観光業や飲食業では人手不足が深刻な課題となっている。
同社は長期の雇用契約を結ばずに、都合の良い時間だけ働く「スキマバイト」という新しい働き方の概念を広めた業界大手。雇用者が「働いて欲しい時間」と被雇用者の「働きたい時間」のマッチングをシステム化して急成長を遂げている。
労働力の掘り起こしに
同商議所で行われた締結式には、久保田会頭とタイミーの地方創生グループ・グループマネージャーの葛西伸也さんが出席。久保田会頭は「必要なときに必要な人材とつながる仕組みは、小規模事業者にとって心強い。一時的な労働力確保だけでなく、将来的な正社員雇用にもつながる可能性もある」と期待を寄せた。さらに、「学生や主婦、シニアなど、多様な人材がライフスタイルに合わせて働く機会を広げる」として、潜在的な労働力の掘り起こしにも言及した。
同社は近く、同商議所の職員向けに説明会を実施する。その後、会員企業への周知を図る。
今回の協定を機に、会員企業と多様な人材との架け橋となり、誰もが安心して働き、事業を続けられる持続可能な地域づくりに取り組んでいく方針だ。