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薬膳をもっと身近に。自由が丘『ZEN ROOM』の和漢茶で美味しく健康を目指す

さんたつ

免疫力アップにも期待できると、昨今注目を集めている漢方や薬膳。薬膳料理を気軽に取り入れられる飲食店が、まだ少なかった頃から自由が丘に店を構え、その美味しさと手頃さで一躍人気を呼んだ『ZEN ROOM』を紹介する。

薬膳料理をもっと気軽に、リーズナブルに

自由が丘駅から歩くことおよそ3分。多種多様な飲食店やショップが並ぶ通りで『ZEN ROOM』は営業を行う。薬膳料理専門のレストランとして、漢方や薬膳に慣れていない人でも食べやすい、独自のアレンジを施したメニューが人気を集めている。

オーナーの吉田真介さんは、大学院で免疫学を専攻し、感染症を研究していたという異色の経歴の持ち主。その際に、病気になる手前の未病と呼ばれる状態を改善したり、健康や美容を維持したりするためには、日々の体づくり、中でも食事が最も大切だと感じたという。そこで、長い歴史と実績を持つ薬膳に注目した。自身でも、風邪のひき始めに漢方やスパイスを加えた料理を取り入れることで、症状改善などの効果を実感することが多くあったそうだ。

そんな薬膳のポテンシャルに惹かれた吉田さんは、多くの人の健康づくりに貢献するべく、薬膳料理を提供するこのレストランを2012年にオープンした。当時、薬膳料理をカジュアルに食べることができる飲食店はまだ数少なかった。しかし、吉田さんは「薬膳は、特別な日ではなく、日常的に無理なく食べ続けることが何より大切」と考え、手頃な価格で薬膳料理を提供することに力を注いだ。現在では、「場所や時間帯を問わず、より日常的に薬膳を取り入れられるように」と、高品質な和漢食材やオリジナルブレンドの和漢茶、そして独自で開発したレトルト食品の販売も、店頭やオンラインなどで行っている。

店には、販売している和漢食材やインスタント食品を美味しく食べてもらえるようにと、それぞれの調理法やおすすめの食べ方などをまとめたフライヤーも置いている。その隣には、スタッフが季節ごとに制作しているという手作りのリーフレットも。漢方薬剤師の先生が監修した健康づくりに役立つ情報や、季節に合わせて取り入れたい食材、オリジナルのインスタント食品を使った季節のアレンジレシピなどが、丁寧にまとめられていた。

親しみやすい味わいを追求して

吉田さんは提供するメニューの味にも、ひと際こだわった。薬膳料理を無理なく食べ続けるためには「食べやすさ」も大切と考え、初めて食べる人でも親しみやすい味わいを追求した。その結果、昆布や魚節などの和風だしをはじめ、さまざまな和の調味料や食材を和漢素材に加えることで、食べやすい薬膳料理に仕上げることができたという。

美的茶968円。薔薇烏龍茶にクコの実、ナツメ、ハト麦をブレンドし、美容をサポート。
湯気を見ながら待つ。

ドリンクも同様に、和漢素材を使ったブレンド茶を、飲みやすさと効能のバランスにこだわって開発。美容やデトックス、冷え解消など、さまざまな体の悩みに合わせて和漢をブレンドしている。10種類ほどある和漢茶のネーミングも、すべてオリジナルだ。和漢の効能や体の悩みを漢字で表した名前になっているという。

中でも、一番人気があるのは美容をサポートする美的茶(びてきちゃ)。女性のサイクルバランスを整える効能を持つバラの花を使った薔薇烏龍茶(バラウーロンチャ)をベースに、美肌づくりをサポートするクコの実や、水分代謝をサポートするナツメ、ハト麦などが入っている。それらのエキスが抽出されたお茶はクセもなく、とても飲みやすい。ほかの味を邪魔することもないため、どんな料理にも合うだろう。

杏仁豆腐の蜂蜜ジュレ添え363円。

スイーツとの相性もよく、一緒にいただいた杏仁豆腐にもぴったりだった。この杏仁豆腐は、アンズの種の中にある杏仁(きょうにん)と呼ばれる実をすりつぶして粉にした杏仁霜(きょうにんそう)を使用した本格派。その上に、細かく切って甘く煮詰めた白キクラゲや陳皮、金針菜(きんしんさい)などの和漢食材を加えたハチミツのジュレをのせている。杏仁霜は風邪予防にいいとされ、ジュレに加えた和漢食材は美肌づくりにいいとされる素材が多く含まれるため、乾燥が気になる冬の時期にもおすすめだという。

自身の研究活動から端を発し、多くの人の健康のために、体にいい料理を継続して取り入れられるよう尽力する吉田さん。人生100年時代と言われ、人々の健康への意識が高まるなか、このような取り組みは今後ますます必要とされるもののように感じた。

『ZEN ROOM』店舗詳細

ZEN ROOM(ゼン ルーム)
住所:東京都目黒区緑が丘2-25-17 自由が丘T-oneビル1F/営業時間:11:30~16:00(土日祝は通し営業)・17:00~22:00LO/定休日:無/アクセス:東急東横線・大井町線自由が丘駅から徒歩3分

取材・文・撮影=柿崎真英

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