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恋愛でタイミングを逃しがち。自分は独り身の運命なんでしょうか……【お悩み#55】

Sitakke

Sitakke

は〜い皆さん、ご機嫌よう!満島てる子です。

唐突ですが、読者の方々は自分の恋愛遍歴、振り返ることってあったりするかしら。
あたしといえば、それはもうしょっちゅうというか。

飲み屋さんってさ、トークのネタをスタッフが提供して、それをきっかけにみんなでワイワイ盛り上がる場所でもあるから、まぁ恋愛に限らず自分の身辺を定期的に振り返る癖、働いていると自然とついていくものなんだけれど。
とはいえあたし、自分でも「どうしてこうなの!?」って不思議に思うぐらい、ラブやらロマンスやらの話題となると、良いも悪いも超えて「ろくでもない」としか言いようのないエピソードが年々増えていくのよね。

ライター・満島てる子

一体どうなっちゃってんのかしら、あたしの人生……(涙)神様がいるなら今すぐ!!!今すぐにッ!!!
全身全霊をもってそいつを問いただしてやりたいッ!!!(逝)

とまぁ恨み言を吐きながら始まった、今回のお悩み相談コラムですが。笑 恋愛となると、いつどうアプローチするか、どんな人といつ出会うか、そんな偶然とも運命とも言えるような要素も絡んできて、自分の思うままに事が全て運ぶわけじゃないのも、頭を悩ます要因のひとつよね。

今回の相談者さんは、まさにそんなところにモヤモヤを抱えているみたい。
ご紹介しましょう。

読者のお悩み:恋愛でタイミングを逃しがち...このまま独り身の運命なんでしょうか?

あらまぁ。二度あることはなんとやらっていう、古式ゆかしい日本の呪術にガチガチに囚われちゃっている感じなのかしら。

ともあれにこだよんさん、今回はお手紙感謝ですん。
しがない北の地の女装がゆるっとぬるっと書いているこのコラム連載、ネットの広大な海の中から見つけてくださったのね。ありがとうございます……!
にしても、あたしも経験あるけれど、「さびしんぼ病」とでも呼ぶべき特有の孤独感を抱くときというか、「自分って誰かと一緒になること、ないのかな……」って涙目になりながら、ひとり寂寞の闇にこころが沈む瞬間って、身を切られるように辛かったりするよね。

しかも、にこだよんさんはそんな闇へと、あろうことか聖夜という特大の罠をきっかけに、こないだの年の瀬の間はもうどっぷりと潜水しちゃったわけでしょ?
大丈夫かしら……もう年変わってるけど、そろそろ浮上してきた?まだマリアナ海溝にいます!とかって感じじゃないでしょうね……?

にこだよんさんが、すでに新鮮な空気を吸ってくれてるといいなぁとは思いながら、続きを書いていくけれど。
そうね〜自分の運命を呪っちゃってるのかぁ。
「ズレた間の悪さもそれも君のタイミングよ!」とか、1990年のJ-POPのノリで気軽に言ってる場合じゃなさそうね。

どうなんだろう。にこだよんさんの失恋経験値、聞いててなかなかだなぁと正直思うし……。
あたしの場合はというとさぁ、冒頭でも書いた通りタイミングはもちろん、内容まで果てしなく「ろくでもない」ものばかりでね。だからもうあなたには共感しかないわけよ。

イメージ

にこだよんさんと似てる(?)エピソードでいくとさ、例えば大学時代、ふたりっきりの時に突然「キスでもする?」って聞いてきたイケボの先輩がいたの。
前から気になっていたこともあって、そこから結構しっかり意識しちゃったりして、ちょっと甘いメールのやり取りとかもやっちゃってたんだけれど、そんなときめきから何日か後の飲み会で「実は〇〇さん(研究室の後輩のかわいこちゃん)と昨日ヤッて、俺本気(マジ)になっちゃってさぁ……(云々)」と、彼から衝撃の発言が。

あたしったら、どうやらそれが相当ショックだったみたいで。
その日はすでに居酒屋でベロベロだったというのに、家帰ってからウィスキーの瓶、ストレートでまるまま1本開けたよね。
そこから見事な三日酔いに。ゼミの合間にトイレで綺麗に胃液出してたのが昨日のことのようです(微笑)。

その時の自分も、そうだったんだけれど。
にこだよんさんも自分で書いてくれているように、誰かとのすれ違いはなはだしくてあまりにアンラックな状況だと「もう自分は人を好きになってはいけないのか」って、やっぱり思っちゃうわよね。

そして、そう思っているおのれの存在を、すごく自分自身で悲しく感じちゃったりもしてさ。
しんどいループにはまっちゃうというか。辛いよねぇ。

……にこだよんさん、大丈夫?息してる?←
あなたに、勝手に強めの親近感を抱いたりしつつ。
どうしてこうも運命の女神たちは、人間の思い通りの出会いっていうのをもたらしてくれないのかしらねぇと、思わずため息をついてしまうあたしがパソコン画面の前にいたりするのでした。


あたしなりのAnswer

さて、シンパシーを抱くところはたくさんある。でも「わかるぅ〜」と言ってるだけでは、こころのモヤモヤを晴らすことって、ちょっと難しい。
てなわけでここからは、もしかしたらシビアに響くところもあるかもしれないけれど、にこだよんさんに向けてあたしなりのアドバイスを綴っていきたいと思います。

では、にこだよんさん。
いきなりはっきり言ってしまうんだけれど、恋のタイミングというか、誰かとの運命というやつは、自分ではどうしようもないものです。
これからいい人と出会うか否か、素敵なパートナーといつどう結ばれるかも含めて、それは何人にも計り知れるものではない。
だから、あなたがそうした自分の巡り合わせをどうにかいいものにしたい!という意味で「一体自分はどうしたらいいのでしょうか」と質問してくれているのだとするならば、ごめんなさい、あたしからあなたに伝えられることは何もありません。
もし何か言うとしても「うん、祈ろう」ぐらいの話になっちゃうのかしらね。

でもね。
あなたのその孤独感をなんとかする、もしくは、思う通りにいかない自分の定めをスッと受け止められるようにする、そのための方針というか指針というか、そんな働きをしてくれそうな言葉ならかけてあげられるかもしれない。
風見鶏というか、羅針盤というか。もしかしたら小学校とかで配られる簡易的なコンパス程度にしかならないかもしれないけれど。それでも大丈夫であれば、よかったら参考にしてほしいの。
これ、実際にあたしが、あたし自身に日頃言い聞かせていることでもあるんだけれどね。

イメージ

……あのね、にこだよんさん。
あなたが運命を感じていた、いままでの人達。
そして、これから出会うかもしれない、恋のお相手さん。
そうした人達のこと、その誰かとのロマンスに「結ばれる」という実りがなかったとしても、その後も人としてきっちり愛し、向き合い、その方々と一緒に人生を歩み続けてみてほしいんです

あたし思うんだけどね。
タイミングが合わずに、こころやからだがすれ違ってしまったとしても。
「結局箸にも棒にも引っ掛かってなかったんだ……」と、いろんな事実を知って悲しくなってしまったとしても。
そこで「この人は運命の相手じゃない」ってそのつながりを手放してしまうのって本当にもったいないし、それこそ寂しいことなんじゃないかしら。


にこだよんさんは「諦めてコンカフェに」とも書いていたけれど。
あなたは生きている限り、酒場という環境に限らずとも誰かに出会い続けるし、その出会いの中から、また恋の炎を燃やすこともあるはず。
だとすれば、その邂逅を「恋」というフィルターのみで単純に見定め、炎が消えたら「はい終了」としてしまうのではなくて。
にこだよんさんの人生の中でより幅の広い、息の長い関係性へと育てられるよう、ロングスパンで大事にしてみたらどうかなって思うのよ。

恋とは、実る実らないに関わらず、性質としてはかないもの。たとえるなら、美しいながらも散っていってしまうさくらの花。
その時咲き誇り、こころにときめきをもたらしたとしても、いずれその勢いは衰えていってしまう(お付き合いっていうさくらんぼを実らせることもあるけどね)。

イメージ

でもさくら自体は、その開花をきっかけに葉を茂らせ、枝を伸ばし、幹を太くしていく。
人間だって、恋をきっかけにそれと同じことができるはず
ロマンスをひとつの入り口として、出会った誰かを自分の人生の「幹」というか、大事な支えにしていくことはきっと可能。あたしはそう信じてるんです。

だから、にこだよんさん。
これまでの出会いについてはできるのなら、これからの出会いについてはぜひ、どうかしっかり大切にしてみてください
「恋人」や「伴侶」、その延長上の「家族」って関係性も素敵だけれど、人が人と一緒にいるかたちはそれだけじゃない。
その様々なかたちをいろんな人と作っていけば、あなたの「さびしんぼ病」もきっとふっと、根本から楽になる瞬間が来るんじゃないかと思います(あたしはそうでした)。

運命の果実を一緒に食べる相手が、いつかにこだよんさんに見つかるようにと願いつつ。
西創成から、あなたとひとつの「つながり」を得た人間として、これからもあなたのことを応援していますね!

ま・と・め♡

というわけで、今回は恋のタイミングなんて話題について熱く語ってみました〜。
いやぁにしてもさ、あたしにもそろそろきちんとした春きてもいいと思うんだけど、マジでなんでこうも常時カラッカラなのかしらね……。なんかあったとしても「ろくでもなさ」のオンパレードだし……。

一縷の望みをかけて初詣の時に引いたおみくじもさ。末吉。
しかも恋愛のところすんげぇのよ。「裏切られる、やめよ」って書いてあんの。
なんなわけ!?

神様、あたしに喧嘩売ってきてんのかしら。
いつかとっちめてやります。←

ではではみなさん、Sitakkeね〜!

***
文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部 ナベ子
***

満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。LGBTパレードを主催する「 さっぽろレインボープライド」の実行委員を兼任。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。

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