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スタイリスト・地曳いく子さんに聞く!楽&コンパクトな大人のひとり旅

TBSラジオ

テーマは「大人のひとり旅を、ラクにコンパクトにする極意」
昔から仕事やプライベートでいろいろな場所に旅に行きました。もう何十年も前のことですが、雑誌の撮影で海外ロケに月に何度も行っていたのですが、私たちスタイリストは、モデルやタレントさんに着てもらう衣装を詰めたスーツケースをひとりで何個も持っていくんですよね。衣装の荷物が多いので、5泊くらいのロケに行くときも、自分の荷物は飛行機の機内持ち込みができるくらいのバッグひとつでした。そこで気づいたのは、「旅に行くときは極力少ない荷物でも楽しめるのではないか」ということ。今回は、長年のひとり旅の経験で地曳さんが気づいた「大人のひとり旅を、ラクにコンパクトにする極意」をお話しいただきました。

①旅に行く服は「いつものスタメン」を意識しよう

飛行機でも新幹線でも電車でも、長距離移動の時ときのファッションは「体が楽な服」が一番。旅だからといって着慣れていない服や、履き慣れていない靴だと、いつも以上に疲れてしまいますよね。あくまでも「ちょっとそこのスーパーに行く」くらいの「日常的に着ている服」にしましょう。「旅用」ではありません。ゴムのウエストのパンツやスカートやワンピース、堅苦しくないシャツ、緩めの靴下などがオススメです。長時間、同じ姿勢で座ることもあるので、「肌触りのいい生地のもの」を選ぶといいと思います。
ちなみに、私が考える「三種の神器」は、ワンピース、フラットシューズ、2種類のストール、です。ワンピースはコーディネートを考えなくていいことが最大の強み。フラットシューズはホテルからふらっと出かける際にも重宝します。ストールはかさばらないものを。無地のものは防寒対策にも使えます。
また、持って行く洋服は「極力少なく」が基本。よく、日本に旅行に来ている外国の方の服装がめちゃくちゃになっているとき、見たりしませんか?実はあれが荷物を少なくする行動だったりします。元々、想定している気温はあるかと思いますが、そこから大きく外れた場合は現地で買いましょう。「予備の服を持っていかない」ことを意識すると、荷物がグッと減りますよ。

②着飾りたいときは、大ぶりのアクセサリー

いくら「荷物を少なく!」とはいえ、着飾りたいときはありますよね。そんなときに活躍するのは「大ぶりのアクセサリー」。ピアスやネックレス、ブレスレットなど何か一つ、大ぶりで軽く、インパクトのあるものを持っていくと、シンプルな洋服に足しただけで、大きく気分が変わります。細々したものをいくつも持っていってしまうと、どこかで落としてなくしてしまったり、それを探すのに時間を使ってしまいますよね。「旅行先でアクセサリーをなくしてしまった」みたいな経験、ありませんか?当たり前ですが、「旅に持っていっていないものは、なくならない」です。重くはならないし かさばらないけれど、持って行くものは厳選してみましょう。

旅先でアクセサリーは購入するときは?
アクセサリーはかさばらないので「旅先で購入しがちなもの」にもなりますよね。思わず見かけた道端のお店などで買ってしまうかと思います。そんな時に考えてほしいのは「その場ですぐに付けたいかどうか」です。その場で付けたいものはその旅から帰った後もヘビロテするものになりやすいです。

③下着や肌着は旅先のホテルで簡単に手洗い!

先ほど話したような「体が楽な服装」。これを下着や肌着にも適応してみてください。「洗濯しても乾きやすいような素材」の下着や肌着であれば、洗濯用洗剤ではなく、ホテルに備え付けてあるボディーソープやシャンプーで十分です。少なめの量でよくすすげばそこまで気になりませんし、寝ている間に干しておけば、翌日には乾きます。洗濯物を干すには無印良品や百均などで売っている軽い折りたたみ式のハンガーを使うと、ホテルにある木製のハンガーよりもよく乾きます。1~2泊の旅行だと下着や肌着はそんなに量は多く感じませんが、長期旅行だと宿泊する日数分持っていきがちなので、試してみてください。

地曳さんが旅に行くときの具体的な荷物の内容は・・・
<2~3泊の場合>
充電器類、メガネ、使い捨てコンタクトレンズ3日分、ショーツ3枚、ブラかブラトップ1枚、替えのトップス2枚、フラットシューズかサンダル、保湿クリーム、ヘアクリーム、メイクポーチ、水筒
これにスマホや財布などです。メイク道具も最低限、保湿クリームやヘアクリームは旅行用のものに詰め替えています。他のものはホテルのアメニティを使用します。

ホテルのアメニティ類持って帰る・持って帰らない問題
「次の旅のときに使うかも・・・」と思って持って帰りがちですよね。私も持って帰るときもあります。でも、ホテルから持ち帰りがちな「アメニティ類」は、帰宅してすぐに自宅で使ってしまいましょう。いつ持って帰ったかわからないものが家の中に残っていたり、いつの間にかたくさん溜まってしいますよね。品質が落ちてしまったものを使うのも、使わずに捨てるのももったいないですよね。

④疲れたら予定はすぐ変更!「予定は未定」で楽しむ

私が予定を立てるときに一番大事だと感じていることは「無理をしない」ということです。旅先で疲れてしまったら、躊躇なく予定を変えてしまいましょう。疲れてきたら旅の目的を思い出し、「自分は一番何を見たいか、どこに行きたいか」と優先度をハッキリさせ、プライオリティが低い予定をスキップする勇気を持ってみてください。一番重要な目的にフォーカスして、体力・気力・財力をそこに注ぎ込みましょう。予定はギッチリと詰め込まず、どこかでお茶をするような時間を作っていた方がゆったりと動けます。ちょっと回り道をしてみると、思わぬ景色を見ることができたり、地元の方しか行かないような、素敵なカフェに出会えるかもしれません。忘れてはいけないのは、旅の主役は「自分」ということです。

<地曳いく子さん>
1959年生まれ
専門学校卒業後はスタイリングのみならず、バッグや洋服のプロデュースなど、スタイリストのキャリアは40年以上!著書には『服を買うなら、捨てなさい』や『着かた、生きかた』などがあります。

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