スナックで見た! 実際にあった“ホステス同士”の陰湿なバトル。「京都の女、嫌いなんだよねー」にヒヤッ…【愛のスナック どろんぱ】
【愛のスナック どろんぱ】
派手じゃないけど、バチバチやっている
夜の世界を描いたドラマや漫画、きっとみなさんも一度は見たことありますよね。
その中に出てくる女同士のケンカって壮絶じゃないですか。ドレスを破るとか、もみくちゃの乱闘になるとか、お客さんを寝取るとか、トイレに呼び出すとか…。
今回は、私が実際にスナックで見たことがあるホステス同士のケンカのお話です。個性の強い者同士の激突はヒヤヒヤですね…。
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ホステスはつらいよ? 夜の蝶たちのバトル3戦
1. ボスからの先制パンチ
私の話です(笑)。
初めてバイトしたスナックの出勤日、当時のボス的ポジションのお姉さんとシフトが被ったので、「新人です、これからよろしくお願いします」と挨拶をすると、タバコをふかしながら「よろしくねー」と。
カッコいいよなあと思っていたら、「出身どこなの?」とお姉さんから聞いてもらえて、私はそれはそれは舞い上がり「京都です!」と元気よく答えました。
すると持っていたタバコを大きく一吸いしてから「アタシ、京都の女って嫌いなんだよねー」。
一瞬で背筋が凍ったのを忘れません…。ですが、この話を何度も目の前でするくらい、今ではそのお姉さんとは仲良しです。
2. 鬼の長文メール
ある日、出勤するなりお姉さんAから「ねえちょっと聞いてよ」とメールの画面を見せられました(当時はLINEよりもメールが主流でした)。
そこには何スクロールしても終わりが見えないほどの文章がぎっしり。なんと、犬猿の仲であるお姉さんBが、不平不満と悪口が延々送ってきたそうです。
嫉妬心からか、ものすごい熱量の文字数でした。そしてメールを送ってきて以降、お姉さんBはお店を辞めたのです。姉Aは「直接言ってこいよ!」とブチギレておりました。
3. 出勤拒否
ものすごく穏やかで、おっとりなお姉さんCは、お客さんからもお店の身内からも好かれるタイプ。
誰とでも楽しくお酒を飲め、急なヘルプでも駆けつけてくれる聖母のような人でした。
そんなCさんが、一度だけ出勤をキッパリ拒否したことがあります。どうしても合わないお姉さんDがおり、Dがいるなら行かないとマスターに直談判。
言葉選びもいつも優しい姉Cが、濁すことなくストレートに「Dのことは嫌い」と断言するとは…。よっぽどだったんですね。
マジトーンの姉たちの恐ろしさよ
ドラマで見るようなド派手な嫌がらせやケンカはなくとも、張り詰めた空気が流れて冷や汗をかくことは多々あります。
いつもは楽しく優しい姉たちがマジトーンで怒ってるときの怖さったらありません。
みなさんもどうか日々平穏に過ごせますように…!
【登場人物紹介】
モジョ子:自信がほしい主人公。自信溢れるどろんぱのお姉さんたちに憧れ、日々修行中。
マキさん:どろんぱのナンバーワンホステス。さらりと稼いで颯爽と帰っていく3人の子持ち。
(おくげちゃん/漫画家・イラストレーター)