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広瀬すず[イベントレポート]撮影中の横浜流星へのサプライズ秘話を明かす「本当に笑いをこらえることに必死でした」映画『流浪の月』初日舞台挨拶にて

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左から、李相日監督、横浜流星(中瀬亮役)、広瀬すず(家内更紗役)、増田光桜(安西梨花)、松坂桃李(佐伯文役)、多部未華子(谷あゆみ役)、内田也哉子(佐伯音葉)(©2022「流浪の月」製作委員会)

映画『流浪の月』が、5月13日(金)に初日舞台挨拶を開催した。同イベントには、広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子、内田也哉子、李相日監督が登壇。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

2016年の『怒り』以来の6年ぶり長編新作、しかもコロナ禍での撮影という異例の状況の中で作られた同作がついに公開を迎えた李監督は“いい映画を作ってなかなか言葉にできないいろんな想いを観る人に届けたいというそれだけでした。コロナ禍での撮影が大変だったかどうか、そんなことはこの場に立つと忘れます”と自信作の封切りに晴れやかな表情。その李と『怒り』以来のタッグとなった広瀬は“撮影中は更紗として生きることに必死過ぎて”と完走を自負し、“どういう風に伝わるのかなと、ここ最近の中でも強く、ドキドキとちょっとした緊張を感じています”と神妙な面持ちだった。

役作りのために体重を落として撮影に臨んだという松坂は“情報解禁前だったので、周囲になぜ痩せているのかを言うに言えなくて……。「激やせ! 何があったのか?」とは言われていたようだけれど、そのうちにわかるだろう!くらいの感覚でいました”と思い出し笑い。初の李組での経験については“役や作品との向き合い方をじっくりと時間をかけてやらせてもらえた場所でした。この仕事を続ける上で、とても大切なことを教えてもらいました”と役作りに没頭できる環境へ感謝の言葉を述べた。

すでに観た人からは“新境地”を開拓したとの声も挙がっている横浜も“役作りの中で贅沢な時間を設けてくださって感謝しています。そのお陰で更紗と亮の関係が作れたので、こんな贅沢な現場はほかにはないと思います。今後は自分でそのレベルまで持っていかなければならないですが、この作品以降、役への向き合い方は強くなりました”と成長を実感したと振り返る。文(松坂)の恋人で看護師の谷役を演じた多部は“距離を縮めるために、監督から「桃李君を触って」と言われたので、空き時間にずっと触らせていただいて(笑)。ウエストがぞっとするくらい細くて、この日にいたるまでいろいろな想いで、ここに立たれているんだと触りながら感じました。私も頑張らなければと思わせてくれる、人柄と体形でした”とジョーク交じりに松坂の役作りを労っていた。

『悪人』に出演した樹木希林の娘である内田は、李監督から手紙をもらい出演を決意したという。“当初は母・樹木希林のような演技力を私に求めているのではないかと思い丁重にお断りをしたんです。そうしましたら「僕はしつこいとあなたのお母さんに言われてますので……」と含みのあるお手紙をいただいて、1度会いましょうとなりました。母の言っていた「しつこい」というのは、1人ひとりの役どころの魂に向き合っていく意味のある「しつこさ」で、そうするとこういう風に長い間がかかるんだと腑に落ちました”と李監督のこだわりをリスペクトしていた。さらに自身初の単独主演作『ツナグ』(2012)で樹木希林と祖母と孫として共演した経緯のある松坂は、内田との親子役共演に“これを宿命として言わずしてなんと言うのか。自分の中で特別な想いがあります”と感慨をかみしめていた。

撮影時の裏話を紹介するコーナーでは、撮影中に行なわれた横浜へのサプライズバースデーが話題に。怒りに任せてゴミ箱をぶちまけるシーンが急遽追加されたと聞かされて撮影に臨んだ横浜だが“そのゴミ箱の中に誕生日プレゼントが入っていて……。嬉しいけれど、このワンシーンは追加はないんだ……とちょっと残念な気持ちもあって不思議な気持ちになりました”と苦笑い。このサプライズを事前に知っていた松坂は“役として激高して入ってきて、その流れの中でプレゼントがあり自分の誕生日に気づくという……。怒りからの喜びに行くまでのストロークはすさまじかったはず”と横浜の心中を慮ると、広瀬も“監督の前でウソをつく演技はしてはいけないという感覚になっているので無駄な集中力になるんだろうな……と思いながらも、本当に笑いをこらえることに必死でした”と笑顔を見せた。

“儚く見えるように”という監督の指示のもと、撮影前にスリムなシルエットを見事に体現した広瀬だが、撮影中は“撮影ではエネルギーを使うので、いっぱい食べていました。トレーナーの方が食事管理をしてくださったので、お昼はマネジャーさんや監督と一緒に焼き肉に行きました”と食欲旺盛だったという。李監督が“桃李君のことを考えると胸が痛くて……”と肩をすぼめると、当の松坂は“(広瀬は)焼き肉とか食べて、『情熱大陸』観たらラーメンもすすっているし……。本当にうらやましいと思って”と打ち明けると、広瀬は“(松坂を)間違って1度食事に誘ってしまったことがあって。その時に桃李さんは「僕は明日まで我慢します……」とおっしゃってて、私たちもその日は監督と一緒にコンビニのご飯にしました……”と申し訳なさそうに回想した。また、撮影後に松坂は李監督のおごりで洋食屋さんを訪れたそうで“胃に優しいものはありますか?と聞いたら雑炊を作ってくれて。あまりにも美味しくて手が止まらなかったです”と喜ぶと、李監督は“その時の桃李君の笑顔で罪悪感も消えていきました”と笑わせた。

舞台挨拶後半には、安西梨花役の増田光桜が広瀬&松坂への可愛らしい花束を持ってサプライズ登場。『流浪の月』では物語の終盤、更紗と文の選択に大きな影響を与える重要な役どころを担っている増田だが、実は朝ドラ『なつぞら』で広瀬と親子役で共演を果たしている。広瀬は増田のことを“そうなんです、娘なんです!”と喜色満面で紹介し、“李組で再共演させてもらえたことがものすごく嬉しくて、勝手に遠いお母さんのような気持が離れず、監督と横に並んでいる姿に感動して泣きそうになりました。距離が近いままお芝居ができて、今回もその延長でお芝居ができて幸せでした”とにっこり。増田も“2年ぶりに広瀬さんと会えてすっごく嬉しかった”とこちらも満面の笑みを覗かせ、会場を温かい空気で包みこんだ。また、増田との共演シーンが多かった松坂からも“もう素晴らしかった。幸せをありがとうという感じ!”と感謝されると“演技中に松坂さんの声が心の中にジワーと響いて、松坂さんってすごいなあ、素敵だなあと思いました”といじらしくコメントすると会場からも拍手が。松坂も“今の感想が心にジワーと響いています!”とメロメロな様子を見せていた。

最後に松坂は“いろいろな理由や人には言えないことを抱えて生きている登場人物たちの息遣いや生きている姿を観ていただくことで、みなさんの中で得るもの通ずるものが必ずあると思います”と確信。広瀬は“初日を迎えてこの作品がどんどん世の中に広まって届いていくことに嬉しさと寂しさを感じています。美しくて強くてたくましい2人の姿を見届けてほしいです”と大ヒットに期待を込めていた。

映画『流浪の月』は、現在全国で公開中。

映画『流浪の月』ポスター(©2022「流浪の月」製作委員会)

映画『流浪の月』

全国公開中

原作:凪良ゆう『流浪の月』(東京創元社刊)
出演:広瀬すず 松坂桃李 横浜流星 多部未華子 趣里 三浦貴大 白鳥玉季 増田光桜 内田也哉子 柄本明
監督・脚本:李相日
撮影監督:ホン・ギョンピョ
音楽:原摩利彦
製作総指揮:宇野康秀

製作エグゼクティブ:依田巽  製作:森田篤  プロデューサー:朴木浩美  エグゼクティブプロデューサー:小竹里美 髙橋尚子 堀尾星矢  ラインプロデューサー:山本礼二  美術:種田陽平 北川深幸  照明:中村裕樹  録音:白取貢  音響効果:柴崎憲治  編集:今井剛  装飾:西尾共未 高畠一郎  キャスティングディレクター:元川益暢  衣裳デザイン:小川久美子  ヘアメイク:豊川京子  制作担当:多賀典彬  助監督:竹田正明  韓国コーディネーター:鄭信英  音楽プロデューサー:杉田寿宏  宣伝プロデューサー:依田苗子 新田晶子

製作幹事:UNO-FILMS(製作第1弾) 共同製作:ギャガ、UNITED PRODUCTIONS 配給:ギャガ

■ストーリー
雨の夕方の公園で、びしょ濡れの10歳の家内更紗に傘をさしかけてくれたのは19歳の大学生・佐伯文。引き取られている伯母の家に帰りたがらない更紗の意を汲み、部屋に入れてくれた文のもとで、更紗はそのまま2ヵ月を過ごすことになるが、やがて文が更紗の誘拐罪で逮捕されてしまう。それから15年後。“傷物にされた被害女児”とその“加害者”という烙印を背負ったまま、更紗と文は再会する。しかし、更紗のそばには婚約者の亮がいた。ー方、文のかたわらにも1人の女性・谷が寄り添っていて……。

©2022「流浪の月」製作委員会

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