生と死を見つめ、生き方を問いかける青春物語 新鋭監督・清水友翔×映画初主演・安部伊織『僕の中に咲く花火』
20歳で「Japan Film Festival Los Angeles2022」にてBest J. Horror賞を受賞した期待の新人監督・清水友翔が自身の出身地である自然豊かな岐阜県を舞台に、自身の経験をもとに自ら脚本を執筆。自身初の長編映画監督を務めた映画『僕の中に咲く花火』が、8月30日(土)より公開される。このたび、ポスタービジュアルと予告編が解禁となった。
期待の新鋭監督・清水友翔が地元岐阜を舞台に描く
本作のプロデューサーには、代表作である『太秦ライムライト』(14)を監督した落合賢が担当。ハリウッドで活躍しする二人が唯一無二の映画を送り出す。主演には、亡くなった母を忘れられず、岐阜の田舎町で暮らす思春期の少年、大倉稔に初主演の新人安部伊織。東京から帰省し稔と出会った朱里役にCXのドラマ「パリピ孔明」で仮面アイドルを演じた葵うたの。引きこもりの稔の妹・鈴に映画『ブルーを笑えるその日まで』(23)で主演を演じた角心菜が演じる。脇には渡辺哲、稔の父役に加藤雅也を起用。父と子の距離感を繊細に演じる。
迷い、苦しみながらも周りの温かい人々に支えられながら、いつかは大切なものがなくなってきえてしまう、喪失と恐怖を受け入れ、大切な今を生きていこうとするすべての人たちに捧げるひと夏の物語が公開される。
田園風景の豊かな岐阜県にある田舎町。小学校の頃に母親を亡くしている大倉稔は、家にほとんど帰ってこない父親と不登校で引きこもっている妹に頭を悩ませていた。10年前に亡くなった母を未だ忘れられない稔は、死者と交流ができる、と話題の霊媒師を訪ねる。そこで“ドラッグ”が臨死体験に似た働きをすることを知った稔は、死後の世界への好奇心から非行の道を走り始める。そんな折、東京から帰省してきたという年上の女性、朱里と出会う。どこか母親のような優しさを併せ持つ朱里は、稔の心の寂しさを埋めてくれる存在になっていく。しかし、稔の前で起こった不幸な事件が稔の心がこれ以上ないほどに引き裂かれてしまう。死への好奇心が恐怖に変わってしまったことで、彼の胸の内に潜んでいた狂気が姿を現し始めるのだった…。
ポスターは主人公の大倉稔(安部伊織)が居心地悪そうに教室に一人残り、朧げに窓の方を見つめている表情が印象的であり、予告編は亡くなった母を忘れられずにいる稔が、日々の父親との生活の中で悶々と悩みを募らせている姿や母親の面影をもつ朱里との出会いが描かれている。キャッチコピー「この夏、静けさだけが残った」というメッセージに込められた想いとは何なのか?
『僕の中に咲く花火』は8月22日(金)より名古屋・岐阜先行公開/8月30日(土)よりユーロスペースほか全国公開