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【斎藤瑠希インタビュー】末っ子の主人公に大共感!ディズニー映画『ミラベルと魔法だらけの家』

ウレぴあ総研

斎藤瑠希 撮影:杉映貴子

女優の斎藤瑠希が公開中の映画『ミラベルと魔法だらけの家』の日本版声優として主人公ミラベルの声を演じている。

ミラベルは魔法の力を持つ大家族マドリガル家の中で、たったひとりだけ魔法の力を持たない存在だが、亀裂の入ってしまった家と家族を守るために奔走する。

本作を手がけたジャレド・ブッシュ監督はミラベルを「私たち全員の代表」と表現したが、斎藤はミラベルを「自分の分身のような存在」と語る。

“ミラベルって自分なのかも”って思うぐらい共感できた

本作の舞台は、南米コロンビアの山奥にある不思議な力で包まれた家。マドリガル家の人たちはそれぞれが魔法の力=ギフトを持っているが、三姉妹の末娘ミラベルだけはなぜか魔法の力を持っていない。

彼女は明るく振る舞うも、心のどこかで自分が魔法を持っていないことを、別の何かで埋め合わせなければと感じている。斎藤はオーディションでミラベル役に抜擢されたが「最初にミラベルの設定を聞いた時に、私と同じ三姉妹の三女なんだ!と思った」と振り返る。

「それから映像を観て、台本を読んでいくうちに “ミラベルって自分なのかも”って思うぐらい共感できる部分が多くなっていきました。姉に対する嫉妬やうらやましさも、実際に自分が感じてきた感情でした。

末っ子というのは少し複雑なのかもしれません。周囲から“えっ、そんなこと考えてたんだ”って思われることがよくあるんです。言葉に出さないだけでいろんなことを考えているんだと思います。

末っ子は生まれた時から兄だったり姉だったり“比較対象”がいる状況で育つので、比較されやすいですし、自分でも知らず知らずのうちに『お姉ちゃんとくらべて自分はここができていない』って、できることより“できない”ことに目を向けがちなんです」

劇中でもミラベルは、花を咲かせる魔法を持つ完璧な長女や、力持ちのギフトを持つ頼りがいのある次女と自分を比べてしまう。ふたりはあんなにも出来るのに、私には魔法の力がない。でも、物語が進むにつれて、姉たちにも別の側面や想いがあることがわかってくる。

「ミラベルの姉も自分の姉かと思うぐらい似てるんですよ。長女はしっかりしているようで意外と傷つきやすかったり、次女は責任感が強いがゆえに大きなプレッシャーを感じていたり……自分がこれまで感じてきたことが作品の中で描かれている。そんなことがあるなんて思わなかったですし、すごく共感できました」

ミラベルの魔法は“自分で道を切り拓く強さ”

とは言え、アフレコ初挑戦の斎藤にとって、声だけの演技と、複雑で躍動感のある楽曲を歌いこなすのは困難も多かったようだ。

「最初に試しで収録した時は緊張してしまって、ミラベルがまったく元気がないように聞こえて……不安を抱えた状態でスタートしました。

でも、ミラベルと自分は似た部分があるんだと思うようになってからは自然と緊張も解けてきて、ミラベルが姉とケンカする場面でも、自分が姉とケンカしてきた時のことを思い出しながら演じることで、リアリティのある演技ができるようになりました。

歌はここまで明るくて活発な楽曲を歌ったことがなくて、ラテンの楽曲にもなじみがなかったのですが、リズムとグルーヴを大切にして、身体全体でリズムをとりながら楽しく歌うことを大事にしました。

というのも、早口で歌わないといけない場面でも、自分が楽しんで歌うと、まったく苦しくなく聞こえるんです。だから、歌のテクニックよりも歌詞に乗せた感情や、歌詞の意味が聴いている方にまっすぐ届くことを考えて歌いました」

本作ではミラベルが行動することで、危機を迎えていた家族はお互いを見つめ直していく。

本作の監督バイロン・ハワードは「ミラベルは魔法を持っていない。でも、そんな彼女が一番の魔法を持っている」と説明するが、斎藤は「ミラベルの持っている魔法は “自分で道を切り拓く強さ”だと思います」と笑顔をみせる。

「すごく芯が強い子で、周囲とのハンデがあっても、それをカバーするだけの明るさと芯の強さと生きる力がある。誰にも負けないパワフルな女の子なんです。

きっと彼女は幼い時から“自分だけ魔法を持っていない”という壁に直面していて、彼女なりにそれを乗り越えようとする中で、彼女の芯がどんどん強くなっていったんだと思います。

でも、本人はそのことに、その強さに気づいていない。だから家族から“えっ、そんなこと考えてたんだ”って言われちゃうんですよね(笑)。

この映画は家族の物語ですけど、学校の中であっても、仕事の場でも、周囲にすごい人がいると自分と比べてしまうことはあると思うんです。

でも、”自分だからできることがあるんだよ”ってことをこの映画を観て気づいてもらえたらうれしいですし、ミラベルがそんな人の背中をそっと押してあげることができたらいいなと思っています。

私自身も“他の人には出せない自分の持ち味ってなんだろう?”って考える時には必ずこの映画を見返すことになると思います。

いまではミラベルは自分の分身のような存在だと感じているので、これからも何か壁にぶつかった時には、ミラベルの強さや前を向く力が私の支えになってくれると思います」

映画『ミラベルと魔法だらけの家』は公開中。

(ディズニー特集 -ウレぴあ総研/ぴあWEB)

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