【名馬列伝】セントライト記念を日本レコード勝ち! 地方競馬から海外GⅠを勝った名馬とは!?
セントライト記念を勝ち8歳まで現役を続けた地方のタフネス馬とは!?
今週は、3連休という事もありJRA開催も3日連続の開催となっている。
その3日間開催の最後を飾る重賞が、菊花賞トライアルの「セントライト記念」である。
そこで、今週はセントライト記念を勝った名馬を紹介しよう!!
その名は「コスモバルク」!!
2001年に生まれ、JRA所属ではなくホッカイドウ競馬に所属。
2003年の8月デビュー戦で2着、次戦で初勝利を挙げる。
その後2戦を消化したのちにJRAの特別レース「百日草特別」に参戦する。
とはいえ、それまでホッカイドウ競馬で4戦を消化し2勝しかしておらず、特筆すべき成績ではなかったうえに鞍上は道営所属で五十嵐冬樹が起用されたため11頭立ての9番人気であった。しかし、その人気を覆しコースレコードのおまけつきで勝ってしまう。
次走もJRAでのレースを選択。阪神競馬場の重賞「ラジオたんぱ2歳S」のため、北海道からの長距離輸送も不安視されたが問題なく重賞初制覇を成し遂げる。
この勝利で、収穫賞金は2000万円を突破してJRA所属なら確実に3歳クラシック戦線に出走できる状況ではあったが、地方所属馬という事でトライアル競走に出走し優先出走権を獲得しなければいない立場であった。
そのため3歳初戦は皐月賞トライアルの「弥生賞」を選択し、逃げ粘るメイショウボーラーを交わして勝利! 皐月賞の出走権を得る。
この皐月賞の結果は、ダイワメジャーを交わすことが出来ず2着であった。とはいえ、この2着で続く日本ダービーの出走権は確保したため、トライアル競走に出走する事なくダービーへ。そのダービーではキングカメハメハが勝利し、コスモバルクは残念ながら8着と結果を残すことが出来なかった。
秋に入り菊花賞に出走するためにトライアル競走の「セントライト記念」を選択する。
そして、そのセントライト記念ではは日本レコードタイムで勝利。重賞3勝目とした。
本番の菊花賞ではデルタブルースの4着ではあったが、地方所属馬として毎回優先出走権を獲得しなければならない状況で、クラシックレースでの完走を果たしたのだ。
菊花賞の後は、ジャパンカップで2着とGⅠ制覇にあと1歩までせまる走りを披露したのを最後に国内では結果を残せなくなってしまった。
4歳時は未勝利で掲示板すら載れないでいたが、年末のグランプリ「有馬記念」で4着と復活の兆しを見せる。
5歳となり、天皇賞(春)出走のため優先出走権を得るために「日経賞」に出走するも8着と負けてしまう。
そのため、国内では適当なレースがないため海外に目を向ける事に。
選んだレースは「シンガポール航空インターナショナルカップGⅠ」。そのレースでセントライト記念以来1年8かぶりの勝利を挙げ、初GⅠ制覇を海外で挙げることに。
その勝利を最後に海外、JRAでは勝利を挙げる事は出来なかったが、盛岡などでは勝ち鞍をあげ8歳まで現役で走り48戦10勝の成績を残す。
引退後、一度はアイルランドでの現役復帰を目指したが途中に屈腱炎を発症し、現役復帰は断念。いまはビッグレッドファームで功労馬として過ごしている。
果たして、今年のセントライト記念からもコスモバルクのような名馬が誕生するのか!?
発走は9月16日の中山競馬場11レース、15時45分予定。