コミカル&大号泣の朗読劇や裏話満載の振り返りコーナー、まさかの展開となったクイズコーナーなど盛りだくさん!TVアニメ『Summer Pockets』AFTER PARTY夜公演レポート
2025年11月1日、ベルサール汐留でTVアニメ『Summer Pockets』AFTER PARTYが開催されました。イベントは昼夜の2回公演で実施。本稿では夜公演「~ポケットをふくらませて~」の模様をレポートしていきます。
■出演者(敬称略)
鷹原羽依里役・千葉翔也
鳴瀬しろは役・小原好美
空門蒼役・高森奈津美
久島鴎役・稗田寧々
紬ヴェンダース役・岩井映美里
加藤うみ役・田中あいみ
鳴瀬小鳩役・白石稔
三谷良一役・熊谷健太郎
加納天善役・浜田洋平
七海役・花澤香菜
主題歌アーティスト・鈴木このみ
【写真】TVアニメ『サマポケ』AFTER PARTY夜公演レポート
アニメの裏話から思い出までたっぷり聞ける振り返りコーナー「Summer Pockets Memory」
影ナレで田中あいみさん演じるうみの「お父さん元気~?」という呼びかけに、お客さんたちが「元気!」と答えるところから、夜公演がスタート。
続いてしろはのことを大声で呼びながら白石さんがステージに登場。しろはのアクスタを掲げながら「こんな感じの子を探しているんだ」とアピールすると、会場には大きな笑いが巻き起こります。
そのまま白石さんがしろはを探していると、なんと客席の後ろから小原さんと田中さんがサプライズで登場。渡り鳥をヒラヒラさせて付き添っている原作シナリオの魁さんとプロデューサーの中島さんとともに、客席にファンサをしながら壇上に上がっていきました。
今回の司会はWEBラジオ番組「鳴瀬家の食卓」で一緒にMCをしていた小原さんと白石さんのお二人。早速小原さんの呼びかけで、千葉さん、高森さん、稗田さん、岩井さん、熊谷さん、浜田さん、そして夜公演のみのゲストとなる花澤さんら7名のキャストが勢揃いします。
花澤さんの強火ファンを自認する千葉さんと小原さんが普段の『サマポケ』のイベントと違いよそ行きの雰囲気を醸し出しつつ、お客さんも少しお行儀がいいことに「よそ行きにならないで!」とツッコミが入っていました。
イベント最初のコーナーは、「Summer Pockets Memory」。制作陣が選んだキャラクターごとの珠玉のシーンを、そのキャストを中心に振り返るコーナーです。
夜公演と昼公演でピックされるキャラが違いますが、夜のトップバッターは白石さん演じる鳴瀬小鳩。ピックアップされたシーンが強く、発表されただけで笑い声があがるほどでした。
実は白石さんが年配のキャラクターを演じるのは珍しいそうで、収録前は不安だったというエピソードも挙げられていました。
続いては小原さん演じるしろはのセレクトシーン。こちらもマル秘エピソードが公開され、実はアニメ版のPVが公開された時、「眩しさだけは 忘れなかった」のセリフだけは、不器用さを出したかったので、ゲーム収録時のものを使ったと小原さんの口より語られました。
さらに、ゲームを収録した頃よりアニメの収録は時間が経っていることから、アニメの1話を収録した時に「上手くなりすぎてるから当時の感じに戻してほしい」と言われたとも明かします。最終的には「戻したというより、しろはが血の通った声になるように演じた」とも話していました。
3人目は花澤さん演じる七海のセレクトシーン。ナレーションとして実は少しだけ早く登場していたそうですが、キャラとしては7話で初登場。ゲームでオファーがきたときは作品の肝となるキャラクターだから「試されている」と感じたと当時の思い出を語ります。
アニメではゲームと違いみんなでの収録になるため、現場でしろはちゃんと話して、たくさんの感情をしろはちゃんにぶつけてもらって、繊細に考えながらお芝居を一緒に運んでいったとアフレコについても語ってくれました。
ラストは田中さん演じるうみのセレクトシーンが発表。ここで千葉さんが作品のキービジュアルに触れ、「視聴者に手を伸ばしているイラストだと思っていたら、少しだけ羽依里としろはの目線が低くて、実はうみちゃんに手を伸ばしていると知って驚いた」と話します。
うみの物語は作品の核心にふれるため、アニメが始まった頃は「ただの親戚の子供です」としか話せなくて、いつ言えるかなとワクワクしていた田中さん。しかしいざオンエアが進み、言えるようになったら今度は言いたいことがありすぎて、逆にまとまらなかったそうです。
最終話でしろはと共に居るシーンでは、「すべてはここのためにやってきた」と小原さんと田中さんの二人で渾身の思いをかけ、何度リテイクが来てもやりきるつもりで収録に臨んだお二人。しかし逆に一発で決まって、もっとやりたかった気持ちも少しだけあったと明かしていました。
続いては女性陣による朗読劇のコーナー。
ここではとんでもないIFストーリーとして「羽依里が4人を同時に攻略した世界線」の物語が展開。告白された時のセリフを言い合ったり、愛されっぷりでマウントを取り合ったりと修羅場が繰り広げられ、会場は終始笑いの渦に包まれていました。
朗読劇の後、気まずそうに再登壇した千葉さんは「みんなと真剣に向き合っています」とコメント。女性陣から「この夏の羽依里はちょっと……」と言われ、再び笑いを誘っていました。
まさかの展開となった「クイズ鳥白島に行ってきました」と、感動の朗読劇&生ライブ
ここで司会が千葉さんと小原さんにバトンタッチされ、「クイズ鳥白島に行ってきました」のコーナーへと移っていきます。このコーナーでは鳥白島のモデルである直島にロケへ行った千葉さんと小原さんのVTRが流され、そのワンシーンから抜き出したクイズが出題されていきます。
昼の部でも同じコーナーが実施され、なんとポイントは引き継ぎ制。
熊谷さん、浜田さんの「さしずめ少年団」が2ポイント。
高森さん、稗田さん、岩井さんの「さしずめヒロインズ」が0ポイント
田中さん、白石さんに花澤さんを加えた「さしずめ俺はうみちゃんズ」が2ポイント
という状況からスタートしていきます。
なお、司会の千葉さんより、「昼の部はうみちゃんに対する愛から(小原さんの)不正があったので、厳しく取り締まっていきます」と釘が刺され、笑いが起こっていました。ちなみに優勝チームには鳥白島(直島)への旅行券がプレゼントされるので、みなさん気合十分な様子です。
1問目は15話の再現シーン。10分くらい離れた釣り場にいる小原さんに向けて大声で千葉さんが呼びかけますが、その結果何が起こった? というもの。
・かもめが飛んできて千葉さんにふんをひっかけた。
・先に小原さんから声をかけられた
・大声を出したらかもめが返事した。
など色々な答えが飛び交うも、正解は「大声で声を掛ける前に、もう声が届いていた」となり、この問題は正解者なしとなりました。
2問目は加藤家のモデルとなった石井商店にお邪魔したお二人。引き出しに入っている何かに気づいて驚きますが、何が入っていたでしょうか。
千葉さんから「こんなのが入ってたらいいなってやつが入ってた」とヒントがあり、一斉に回答していきます。
白石さんの「Summer Pockets REFLECTION BLUE」、花澤さんの「丸焦げのキャサリン
」といったおもしろ回答もありつつ、熊谷さんが「交流ノート」と回答。これがズバリで、『サマポケ』ファンの聖地巡礼ノートが入っていました。
「さしずめ少年団」チームが1ポイントリードしたところで、最終問題。ここでバラエティのお約束。「最後の問題はめちゃくちゃ難しいけれど、絆があれば当たるかもしれない」ということで、正解したら優勝ということになりました。
作中で駄菓子屋さんのモデルになったイワタコンフェクト前で、しろはといえばスイカバー。しかし夏の暑い日のロケだったため、持ち歩いていたスイカバーは完全に溶けてしまっていました。それを見て小原さんがとった行動とは……? という最終問題です。
早速自信満々に手を挙げた高森さんの答えは「スイカバーを飲んだ」。この回答に笑いを堪えられない様子の千葉さん。しばしの沈黙の後VTRが再開し、まさかの一発正解となりました!
しろはの友達にふさわしいとして、「さしずめヒロインズ」が奇跡の大逆転。みごと鳥白島旅行券をゲットしました。
クイズの後は2度目の朗読劇。1度目のコミカルな雰囲気と違い、全員参加でマジメな雰囲気が流れます。舞台はあの夏から1年後、バカップルとなった羽依里としろはの前に、11年前に居なくなったはずの七海が姿を表します。七海には何やらまだ島でやり残したことがある様子で……。
七海のやり残したこと、そして鷹原家の蔵から出てきた「世界に色を分け与える蝶の話」が描かれた絵本。そこから感動のクライマックスを迎える朗読劇が展開されました。
朗読劇が終わると、暗転の後アーティストの鈴木このみさんが登場。『フィニステラー』と『Lasting Moment』の2曲を全力で歌い上げ、観客も青いサイリウムを大きく振り、それに応えていました。
歌唱後はキャスト陣も登壇し生歌唱や朗読劇を振り返り。まずは鈴木さんが「7年ぶりのサマポケの新曲。みなさんに届けられて幸せでした」と話し、朗読劇についてはキャスト陣も目をこすりながら「朗読劇でキャストもお客さんも泣いてた。あれは泣いちゃうでしょ」と語りました。
ここで楽しかったパーティもいよいよ終わりの時間に。登壇者全員から一人ずつ万感の思いを込めて、たっぷりと感謝の言葉が紡がれていきました。みなさんファンへの感謝を述べながら、「また会いたい」、「今日で終わりじゃない」、「これからも応援してほしい」と再び会える日に思いを馳せていきます。
トリとなった小原さんからはしろはに出会ったのは運命だと思えること、アニメですべてを出し切ったこと、そう思える作品に関わっている人すべてに感謝を伝えていました。最後には笑顔で「『Summer Pockets REFLECTION BLUE』で出てきた赤い髪の子に会いたくないですか?」と話すと、大きな拍手が。
そして「叶えるためにはみなさんの応援が必要です。(『Summer Pockets』が)ひと区切りなのは間違いないですが、終わったとはいいたくありません。みなさんで願いを叶えていきましょう。みんなであの子に会えるよう頑張っていきましょう。ありがとうございました!」とコメントし、万雷の拍手の中、『Summer Pockets』AFTER PARTYは閉幕となりました。
TVアニメ『Summer Pockets』AFTER PARTY ダイジェスト映像公開中!
イベント概要
■イベント公式HP:https://summerpockets-anime.jp/event-sp/
■イベントタイトル
昼公演 : TVアニメ『Summer Pockets』AFTER PARTY~鳥白島へようこそ~
夜公演 : TVアニメ『Summer Pockets』AFTER PARTY~ポケットをふくらませて~
■日程
2025年11月1日(土)
昼公演 : 開場13:15/開演14:00
夜公演 : 開場18:00/開演18:45
■開催場所
開場 : ベルサール汐留 B1F HALL
住所 : 〒104-0061 東京都中央区銀座8-21-1住友不動産汐留浜離宮ビル