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吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【吉森HCで竿頭を獲るぞ!:第2回】

TSURINEWS

釣り座140番周辺(提供:週刊へらニュース編集部・関口)

テーマは「吉森HCで竿頭を獲るぞ!」。栃木県小山市にある協定・吉森へら鮒センターにて、何とか数の上では竿頭だった吉田のメーターセット。今回からは釣り方の詳細を紐解いてみよう。

釣り座選定も重要

生涯一度もウドンと言うエサを触ったことがない記者。セット釣りに縁がないのだから、当然だがセットのバラケにも疎い。疎いどころか、正直チンプンカンプンと言ってもいいだろう。

そんな記者が果たして吉田のセット釣りを解説できるのか。いや、間違いなくできないだろう。

しかしそうは言っても中身はヘラブナ釣り。ウキの動きを見ていれば、何かしら疑問が湧くものだ。そこでベテラン読者にはたいへん恐縮ではあるが、これからの原稿はセット釣り未経験者としての視点で解説させていただく。早い話が吉田を質問攻めにしただけなのだが、彼はその都度記者にもわかるようやさしくていねいに解説をしてくれた。

吉森HCの釣り座(作図:週刊へらニュース編集部 関口)

それでは順を追って見ていこう。まずは入場時の話。

到着は池がオープン前の6時30分。気温は何とマイナス7度と冷え込んでいた。

吉田康雄

「関口さん、おくつろぎのところ悪いですが、そろそろ釣り座に向かいませんか?」

ストーブの前から離れられない記者を尻目に、吉田はさっさと道具を背負って目的の釣り座へと急いだ。

吉田康雄

「最低でも桟橋の山向きが理想で、できれば140番周辺に座りたいですね」

それだけポイント差があるってこと?

吉田康雄

「実はそうなんです。それに今日は午後から南風が吹く予報なので、可能な限り風を背にしたいので」

なるほどね。確かにオーナーとの雑談でも、できればそのへんに座ったほうがいいよと話されていたよ。底釣りでもないのに関係あるのかなって記者は正直思ってたけどやはりあるのね。

大容量ダッフルバッグ

ところでさっきから吉田が背負っているバッグが気になるんだけど。

吉田康雄

「いいでしょう!背負えるダッフルバッグで、すごく大容量なんです」

確かにたくさん入りそうだね。

ライトへらダッフルバッグPA-01(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

吉田康雄

「はい。そうでなくとも宙釣りはエサの使用量が多いので、通常のプライムエリアバッグ一つだけでは、まかないきれないんです」

ゆえにサブバッグにエサ類を入れてバッグに道具類と分けたのね。

吉田康雄

「はい。背負えれば両手が空くのでとても便利ですよ。野釣り派の関口さんもお一ついかがですか(笑)」

検討しておくよ。

吉田作センシービレ

山向きへと向かうと、すでに140番の手前には前回紹介させていただいた段底の名手・羽鳥氏がスノコを敷いて場所を押さえていた。

吉田康雄

「ほらね。名手でもお気に入りのポイントがあるんですよ。ジャマしては申し訳ないのでボクは羽鳥氏から3席ほど離れて座ります。ちょうど140番が空いてますから関口さんが座られたらいかがですか(笑)」

遠慮しておくよ。ここに入って釣れなかったらあとで吉田に何を言われるか分からないから。

着座後、吉田が継いだ竿は8尺。釣り方はメーターセットで、使用ウキは吉田作トーナメントシリーズのセンシービレ2番で、下ハリスは50cmでスタートする。

メーターセットで使用したウキ(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

ところでセンシービレってどういうウキなの?

吉田康雄

「メーターセット専用モデルでトップはグラスムクになります。パイプはもとよりPCムクでも表現しづらいような微細な動きを出すために作りました。触りやアタリが極端に減少する厳寒期にこそ使っていただきたいモデルですね。まあ関口さんには一生縁がないウキでしょうけど(笑)」

おかげさまでそんな小さなウキ、持っていても使うシーンが想像つかないから心配ご無用だよ。

次回も「吉森HCで竿頭を獲るぞ!」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

この記事は『週刊へらニュース』2025年3月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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