「アーモンド効果」は太る?栄養や飲む際の注意点について管理栄養士が解説
アーモンド効果ってどんな飲み物?
アーモンド効果は、アーモンドの豊富な栄養をおいしく手軽に摂取できるドリンクです。
オリジナルのほか、砂糖不使用のものや香ばしコーヒー、薫るカカオなど、さまざまな種類があり、気分やシーンに合わせて楽しめます。そのまま飲むだけでなく、料理やお菓子作りにも使えますよ。
アーモンド効果はダイエットにおすすめ?太るって本当?
アーモンド効果のオリジナルのカロリーは200mlあたり80kcal、糖質は9.8g。砂糖不使用のカロリーは200mlあたり39kcal、糖質は0.9gです。
牛乳は200ml(206g)あたりのカロリーは125kcal、糖質は9.9g。アーモンド効果のほうがカロリーは低く、糖質はオリジナルと同量、砂糖不使用のほうが低くなっています。ダイエット中は、アーモンド効果の砂糖不使用がおすすめですよ。(※123)
アーモンド効果に含まれる栄養と効果効能
栄養と効果効能
抗酸化作用のある「ビタミンE」
便秘対策に役立つ「食物繊維」
骨や歯を作る「カルシウム」
抗酸化作用のある「ビタミンE」
強い抗酸化作用をもつビタミンE。抗酸化作用とは、老化やさまざまな病気の原因となる活性酸素から体を守ることを言います。活性酸素を増やす因子は身の回りにたくさんあり、加齢やストレス、食品添加物、たばこ、激しい運動、多量飲酒、紫外線などです。
また、ビタミンEは紫外線や外的刺激から肌を守ったり、潤いを保つためのバリア機能を安定させたり、皮膚の新陳代謝を高めたりするなど、肌をきれいに保つのにも役立ちます。(※45)便秘対策に役立つ「食物繊維」
食物繊維は整腸作用があるため便秘対策になったり、血液中のコレステロール濃度を低下させたりするなど、さまざまなはたらきがあります。
また、肥満対策にもおすすめです。脂質や糖を排出する作用や血糖値上昇を抑制して脂肪細胞の蓄積を抑える作用があります。(※67)骨や歯を作る「カルシウム」
カルシウムは骨や歯を作るのに必要な栄養素です。そのほかにも、筋肉の収縮や神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進などに関わっています。
ビタミンDやビタミンKが豊富な食材と組み合わせると、カルシウムの吸収が高まりますよ。(※8)
【Q&A】アーモンド効果は一日にどのくらいの量を飲めば良い?
A:200mlを一日の目安量にしてください。
アーモンド効果(オリジナル)1本200mlに含まれるビタミンEは、10.0mgです。日本人の食事摂取基準によると、ビタミンEの18歳以上の目安量は5.0~7.0mgの間で、アーモンド効果(オリジナル)1本(200ml)で満たしています。
ビタミンEの耐用上限量は18歳以上で650~900mgなので、200ml以上飲んでも構いませんが、ほかの食事と組み合わせて摂取するとよいですよ。(※1910)
【Q&A】アーモンド効果を飲むタイミングはいつが良い?
A: 毎日の習慣として取り入れやすい時間帯に飲むのがよいのですが、ダイエット中は6時~15時がおすすめです。
この時間帯は、脂肪の合成を促進するビーマルワンというたんぱく質が低下しています。そのため、脂肪として蓄えにくく、肥満対策に役立ちますよ。(※1112)
ダイエット中にアーモンド効果を飲む際のポイント・注意点
ポイント・注意点
飲み過ぎない
砂糖不使用のものを選ぶ
アレルギーに注意する
飲み過ぎない
アーモンド効果は低カロリー、低糖質ですが、飲み過ぎには注意が必要です。一般的に、一日の間食は200kcalが適量と言われています。アーモンド効果を飲めば飲むだけ、摂取するカロリーや糖質が増えてしまい、適量をオーバーしてしまうことに……。
一日に摂取する量が消費するエネルギーを超えないように、食事や間食を調整しましょう。(※13)砂糖不使用のものを選ぶ
ダイエット中は砂糖不使用のものを選ぶと良いでしょう。オリジナルと砂糖不使用では、カロリーは半分以下、糖質は8.9gも異なりますよ。
糖質を摂り過ぎると、肥満につながります。肝臓が過剰に増えたブドウ糖を取り込めず、中性脂肪に変化し、脂肪組織として体内にたまるためです。(※114)アレルギーに注意する
アーモンド効果は、アーモンドから作られるので、アーモンドアレルギーの方は飲めません。
現在アレルギーでない方が、大人になってから突然発症することもあります。症状が出た場合は、医療機関を受診してください。摂取した食物や症状、発症までの時間などをメモしておくとよいですよ。(※15)
アーモンド効果は太るはウソ
アーモンド効果を飲むだけで太ることは考えにくいでしょう。アーモンド効果は牛乳よりもカロリーが低いため、牛乳の代わりに飲めばカロリーを抑えることが可能ですし、ビタミンEやカルシウム、食物繊維などの栄養も豊富に含まれていますよ。
飲み過ぎには注意して、アーモンド効果を暮らしに取り入れてみてくださいね。
【参考文献】
(2024/03/11参照)