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テギョン(2PM)が初挑戦した時代劇「御史とジョイ」を振り返る。スペシャルインタビュー&グラビア掲載

NHK出版デジタルマガジン

テギョン(2PM)が初挑戦した時代劇「御史とジョイ」を振り返る。スペシャルインタビュー&グラビア掲載

韓国ドラマ「御史とジョイ」公式ガイドブック』より、主演を務めるテギョン(2PM)のスペシャルインタビューの一部をお届け!

現在、NHK BS/BS P 4Kで放送中の韓国ドラマ「御史(オサ)とジョイ」。ドラマはいよいよ後半へ突入し、大きな黒幕を突き止めるため、ラ・イオン(テギョン扮)と仲間たちが力を合わせて奔走します。

当記事では『韓国ドラマ「御史とジョイ」公式ガイドブック』より、主演を務めるテギョン(2PM)のスペシャルインタビューの一部をお届け! 時代劇に初挑戦した感想、自身と似ているところ、おいしかった料理など…… ファン必読の裏話も含めてたっぷり語っていただきました。

※NHK出版公式note「本がひらく」より、本記事用に一部を編集して転載。

イオンと僕の似ているところは二人とも面倒くさがり屋です

 アイドルグループ2PМのメンバーとしてデビューしてから早15年、テギョンはミュージックシーンを華やかに駆け抜けながら、それと同時に映画やドラマでも活躍、俳優としても確かな実力を培ってきた。日本のドラマ「僕とスターの99日」に、初出演して話題となったのは10年以上も前のことだ。近年の活躍でインパクトを残したのは日本でも大ヒットした2021年制作のドラマ「ヴィンチェンツォ」での好演だろう。序盤は柔和な笑顔を絶やさない好青年としてしっかり視聴者を味方につけておきながら、ある瞬間からヒール(悪役)の素顔を強烈に打ち出して見る者を震え上がらせた。思いがけないギャップの魅力がさらなるファンを増やしたに違いない。「ヴィンチェンツォ」で注目を浴びた直後、すぐさま撮影に入ったドラマがこの「御史とジョイ」だった。

「『御史とジョイ』はとても心温まる、皆さんに癒やしをお届けするドラマだと思います。僕自身にとってもすごく愛おしいドラマになりました。皆さんにとっても人生において大変な思いをしたり、苦しくて悩んだりした時にこのドラマを見たら、きっと“大丈夫、私にだってやれる!”と勇気が湧いてきて、心が穏やかになるのではないかなと思います」

©STUDIO DRAGON CORPORATION

 任された役柄は、李氏朝鮮時代の地方官吏を監視する職務・暗行御史(アメンオサ)として暗躍するラ・イオン。こう書くと使命感あふれるキレ者に聞こえるが、実はイヤイヤ引き受けた任務、そして当時の男子で料理が趣味とはなかなかの変わり者!? 良家の出らしくおっとりとした物腰と、時折のぞかせるコミカルな表情が視聴者の頰を緩ませる。

「ラ・イオンというキャラクターは、暗行御史の重要な任務に就きながらも働くのが大嫌いで、面倒くさがり屋ですね(笑)。面倒くさがりのくせに料理をするのは好きなんです。小説を読みながらのんびりと過ごす、そんな穏やかな人生を目指していたんですが、兄のように慕っていた世子(セジャ)の死、それに関わる不審な出来事に巻き込まれたことで、事件の調査に乗り出します」

©STUDIO DRAGON CORPORATION

 ユ・ジョンソン監督は、テギョンの印象について「明るくて元気で、人を笑顔にさせてくれる人」と語っていた。イオンも明朗な性格ではあるけれど、心の内に世子の死の真相への疑念、葛藤を抱えている。演じるにあたって監督と深く話し合い、丁寧に人物像を作り上げていったという。自身との共通点、また相違点を教えてくれた。

「食べること、そして料理をするのが好きなところは僕と似ていると思いますね。それから僕もものすごく面倒くさがり屋なので(笑)、そこも結構似ているんじゃないかなと思います。似ていないところは、イオンの場合、すごく明晰な頭脳を持っているんです。それなのに彼は、せっかくのいい頭を使うことが大嫌いな性格なんですよ。僕だったらどんどん使いたくなる(笑)。そこが大きな違いですね。ただ実際は、それほど僕との違いは感じられないのではないかと思っています。僕自身の性格の中からイオンと似ているところを表現しようと頑張ったので、イオンとなって撮影を進めていくうちに、演じながらだんだんイオンが自分自身と似ていっているのを感じていました」

©NHK出版『韓国ドラマ「御史とジョイ」公式ガイドブック』

言いたいことは言う! ジョイの新鮮な魅力に惹きつけられて

 俳優としても10年を越える実績を持つ彼にとって、意外にも本作が初の時代劇である。暗行御史の装い、所作もバッチリ決まっているけれど、やはり現代劇との違いに苦労した点は多かったようだ。

「大変だったのはやっぱり言葉遣いですね。語尾などを時代劇で使う言葉に変えなくてはいけなくて。日本語で言うなら「~でござる」とつける感じでしょうか(笑)。もちろんふだんは使わない言葉なので、声に出すとだいぶ不自然に感じるんですよね。また、両班(ヤンバン)という貴族階級に属する人と一般の人では、それぞれシチュエーションによって表現方法が違います。そういった点を気にしながら撮影していきましたが、撮影が進むうちに少しずつ慣れてきて、自然な言い回しができるようになったのではと思います。楽しかった思い出は……、時代劇ですから現代にある物が映ったりしてはいけないので、電線などが見えない場所へ行って撮影したんですね。韓国にもこんなに美しい場所がたくさんあるんだな! と実感することができました」

 ソフトな語り口から、一面の花畑などの豊かな自然を堪能できるいくつものシーンが蘇ってきた。印象に残るシーンを上げてもらった中で、本人のいちばんのお気に入りはドラマ序盤で訪れるこの場面だ。

「好きなシーンはたくさんあります。その中でもやはり第2回のラストシーン、裁判の場でイオンがジョイに「離婚を認める」と告げるところは、とても大きなインパクトを感じました。そのセリフを口にした時、ここからが新しいスタートだ、と自分自身にも告げているように感じたんですよね。今でも鮮明に記憶に残っているシーンです」

 このシーンでジョイも初めて、それまで下男だと思っていたイオンが両班の暗行御史であることを知る。そこから仲間とともに繰り広げる捜査大活劇も痛快だが、同時に視聴者の胸を熱くしたのはイオンとジョイ、二人のロマンスの行方である。

「ジョイというキャラクターは、時代劇ではなかなか見られない珍しい女性だと思いますね。新しい時代の女性とでも言いますか、男に負けないくらい逞たくましくて、言いたいこと、表現したいことをすべて相手にぶちまて、不義を許さない。イオンはそんなところを新鮮に感じたのではないかと思います。イオンという人はふだんから自分を抑えていて、朝鮮時代の両班としての役割だったり、当時の男性として大きな責任感を抱いていたのだろうと思うんですよね。そんな時にジョイと出会い、彼女の明朗快活な姿を見ているだけで解放される気持ちになった。ジョイのそういう魅力に惹かれていったのだろうと思いますね」

取材=キム・ミニョン(SUBARU KOREA) 文=上野紀子

©NHK出版『韓国ドラマ「御史とジョイ」公式ガイドブック』

テギョン(2PM)

1988年12月27日生まれ。2008年に、アイドルグループ2PMのメンバーのメインラッパーとしてデビュー。10年にドラマ「シンデレラのお姉さん」で俳優活動を始める。主な出演作に、ドラマ「本当に良い時代」「ヴィンチェンツォ」など。

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