清水エスパルスの吉田豊選手、フィジカルの強さの要因は“おしり”？ペナルティ・ヒデ「カチコチ、鋼鉄みたい」
SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK！」に、清水エスパルスのDF吉田豊選手（静岡学園高校出身）をお招きしました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん。（2024年4月30日放送）
ヒデ：吉田選手は見た目がごつくて、ファイター的ですけど、すごく繊細なんだなっていうのが、挨拶して分かりました。ずっと緊張してる、緊張してるって。本当ですか？
吉田：試合なんかより緊張してますね。
ヒデ：新鮮な話題として、反町康治さん（清水東高校出身）がエスパルスのGMに就任しました。選手の皆さんはどんな印象を持っていますか。
吉田：勝手な僕のイメージですよ。ちょっと怖いのかなっていうイメージはあるんですよ。なんですけど、どんな人かも分からないので、僕にどういう言葉をかけてくれるのか、チームにどんな言葉をかけてくれるのか。ものすごい楽しみでもあります。
サポーターの声援に鳥肌
鬼頭：前節のアウエー岡山戦、吉田選手もフル出場して、チームは1−0で勝利。この試合を振り返っていただけますか。
吉田：この試合は上位対決で、アウエーで、しかもあの暑さ。秋葉監督も、いつも以上にタフに本質的なところを大切にしないと勝ち点は取れないってことを言っていました。みんながそれをやり遂げたゲームだったと思います。
ヒデ：チームの雰囲気はいいんじゃないですか。
吉田：いいんですけど、修正点というのは見つめ直していますね。これは昨年勝っていた時期にやらなかったこと。秋葉監督も、キャプテンの航也（北川選手）もそこは口酸っぱく。常に修正してますね。
ヒデ：勝っている要因は。
吉田：一番は勝っても負けてもしっかりとぶれずに修正する点は修正していること。あとは、途中から出る選手、頭から出る選手、もちろんメンバー外の選手も同じ温度で練習に取り組んでいる。チームが一丸になっているのが、勝ってる要因だなと思います。
ヒデ：アウエーでも多くのサポーターが駆けつけてくれてますよね。
吉田：あり得ないですね。
ヒデ：いや、本当そうでしょ
吉田：すごいです、本当に。サポーターの力は大きいっすね。特にアウエーで、敵チームと同じぐらいの声援を受けた時の鳥肌。これは慣れないっすね。本当に心強いです。
ヒデ：ちょっと感極まりそうになるでしょうね。持ってる以上の力がやっぱり出せるんでしょうね。
「大人になりました」
鬼頭：私は吉田さんをずっと見てきましたが、本当に大人なんですよ、どんな時も。例えば、選手たちは試合中にどうしても熱くなっちゃう時ってあるじゃないですか。そういう選手を諭すんですよ。「お前、あれはあかんぞ」と。声までは聞こえてないですけど、そういう感じで。
これがベテラン。自分だってきっとムカついてるはずですよ。でも、そこはちゃんと抑えていて、素晴らしいと思います。
吉田：大人になりましたねえ、吉田豊（笑）
ヒデ：俺、ちょっと拝んでいいかな。いい木彫りの仏像に見えてきた（笑）
鬼頭：でも、きっと吉田さんも最初からそうだったわけじゃないですもんね。
吉田：そうですね。もちろん若かった頃はファールされたり、何か言われたりしたら、ガーって言っていた側でした。
やっぱり闘争心みたいなものって必要だと思うんですけど、でもこういう立場になってきたときに大切なのは、チームをサポートする、助けになることだと思うので。
2度目のエスパルス移籍、機は熟した
鬼頭：吉田選手の経歴を紹介します。富士宮市出身の現在34歳。静岡学園高校を卒業してヴァンフォーレ甲府に加入して、2012年に一度目の清水エスパルスへの移籍。当時の思い出は。
吉田：やっぱり地元に帰ってきて、すっげえ活躍してやるぞっていう気持ちで来ましたね。でも、やっぱり清水エスパルスっていうビッグクラブに来た時に、素晴らしい選手や凄すぎる選手ばかりで、全然自分の思い描いてたプレーはできなかったので、もどかしさっていうか、悔しさみたいなものはありましたね。
鬼頭：2015年にサガン鳥栖に、2019年に名古屋グランパスに移籍。昨シーズン9年ぶりに清水エスパルスに復帰しました。
ヒデ：どういう感情なんでしょうね
吉田：まず初めにオファーをいただいた時に、9割ぐらいは行くという気持ちでした。やっぱりJ1に上げるために呼ばれたんだと思ったので、（静岡に）帰ってJ1に上げてやろうっていう気持ちでしたね。
ヒデ：機は熟したと。
今季の北川選手から感じるオーラ
鬼頭：いろんなチームを見てきた中で、清水エスパルスはどんなカラーのチームですか。
吉田：仲いいっすよね。もちろんゲーム中、練習中はビシバシ厳しいことや激しいこともしますけど、でも終わったら和気あいあい。このスタジオに来る前も（選手たちと）ご飯を食べてきましたけど、やっぱりみんな仲がいい。
鬼頭：吉田さんは特にどの選手と仲がいいんですか。
吉田：僕はコウヤ（北川航也選手）とか蓮川壮大選手らと仲がいいですね。ご飯もよく行ったりします。
鬼頭：北川選手の調子の良さ！体が絞られたなんて話もありますが。
吉田：いろいろ変えているみたいですね。体のことも、メンタル的なものも、トレーニングも。やっぱり覚悟みたいなものはすごく感じますね。
一緒にやってても、あまり僕もガツガツと航也に行けない、行かせてくれないようなオーラが出てる。
ヒデ：覚悟って大事ですよね。
リスナーの質問タイム
鬼頭：ここからはリスナーの質問タイムです。「吉田選手はすごくフィジカルが強いイメージがあります。秘訣は何ですか。子供の頃から強かったんですか」
吉田：強さの秘訣はやっぱりケツですね。
ヒデ・鬼頭：おしり！
吉田：お尻はやっぱり重要ですね、どんなスポーツでも。おしりの入れ方や当て方もあると思うんですけど、お尻がしっかりしてると体幹もしっかりするのかなと思います。
ヒデ：元日本代表の中田英寿さんとかもそうでしたよね。グッとおしりを入れて、絶対に倒れないみたいな。
鬼頭：リスナーから。「先日とある番組で、他のチームの選手が『体を当てに行ったら痛そうな選手』に吉田選手を挙げていました。実際に当てられる吉田選手は痛みを感じてますか」
ヒデ：いや、馬鹿にしてんのか！ほぼ軽トラ扱いされてますよ。
吉田：一応人間ですからねえ（笑）でも、あまりケガも少ないですし、痛いって思うことはあまりないですね。
ヒデ：おしり、ちょっと触ってみていいですか（笑）ええっー、すごい。カチコチ！鋼鉄！
鬼頭：どうやって鍛えたんですか。
吉田：特にこのトレーニングを毎回やってますみたいなものはないんですね。普段のトレーニングや試合の中でどんどんついていったと思うんですよね。
鬼頭：リスナーから。「リカバリー食で、吉田さんイチオシメニューは何でしょうか？」
吉田：僕はやっぱり麺類を食べちゃいますね。うどんやパスタ。試合が終わると、体重がぐっと減るんですよ。なので、栄養というよりかは食べることが重要かなと思っています。
鬼頭：リスナーから。「好きなスイーツはなんですか」
吉田：うーん、チーズケーキ！
子どもは4人「もう、やんちゃすぎて」
鬼頭：吉田選手は、お子さん4人の子育てパパなんですよね。
ヒデ：上からおいくつですか。
吉田：11、8、6、3歳です。
鬼頭：試合を見に来たりはしますか。
吉田：デーゲームの時は応援に来てくれます。もうやんちゃすぎて大変ですね。でも心は休まりますね。
ヒデ：最後にサポーターの皆さんにメッセージをお願いします。
吉田：いつもフットークをお聞きくださり、ありがとうございます。選手の素顔みたいなところをたくさん知ることができると思うので、引き続きお聞きください！
ヒデ：いや、ご自身のことを言って！
吉田：僕のことですか…。ピッチで活躍して勝利を届けるってのは一つだと思うんですが、そうじゃない時もしっかりとチームのことを考えて頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします。