猫が使う『水飲み器』にはどんなタイプがある?それぞれの特徴から適切な選び方まで
お皿・ボウル
最も一般的なのが、食器と同じような、お皿やボウル型です。特別な機能はありませんが、猫にとっては一番身近で安心できる形です。
電気を使わないため、家の中のどこにでも自由に置くことができ、もちろん移動も簡単です。また、構造がシンプルなので、毎日のお手入れがとても楽で、清潔さを保ちやすいのが大きなメリットです。素材には、プラスチック、陶器、そしてステンレスなどがありますが、特に陶器やステンレス製は汚れや傷がつきにくく、水温が上がりにくいため、水を新鮮に保つのに適しています。
水を飲むときにひげが容器の縁に当たると、猫が不快に感じて水を飲むのを嫌がることがあります。なので、できるだけ口が広くて浅めのデザインのものを選ぶと良いでしょう。また、床に置いたときに猫ちゃんが前足で触れても簡単にひっくり返らないよう、安定感があり、ある程度の重さがあるものを選ぶことも大切です。筆者の愛猫も水の入った入れ物をひっくり返してしまっていたので、重さのあるお皿を探しました。
自動給水器
最近人気を集めているのが、電気を使って水を常に循環させるタイプの水飲み器です。小さな噴水のように水が流れているのが特徴です。
この水飲み器の最大の利点は、猫の飲水量を劇的に増やす効果が期待できることです。多くの猫は、止まっている水よりも、自然の中の小川や蛇口から出るような動いている水を本能的に好む傾向があります。さらに、水を循環させる途中でフィルターを通す仕組みになっているため、水に浮いたホコリや毛、食べかすなどを取り除き、常に新鮮でろ過された美味しい水を猫に提供することができます。製品によっては「湧き出る」「滝のように流れ落ちる」など、水の流れ方を選ぶことができるものもあります。
このタイプの水飲み器を選ぶときは、動作音の静かさをチェックしましょう。モーターの音が大きすぎると、警戒心の強い猫は怖がって近づかなくなってしまう可能性があります。お手入れのしやすさも欠かせないポイントです。すみずみまで洗いやすい構造のものを選びましょう。フィルター交換の頻度や、交換用のフィルターが手軽に手に入るかどうかも、長く使うために確認しておくことが大切です。
給水ボトル
上部に付いたボトルに水を入れておくと、その水が重力の力などで、下の小さなお皿に少しずつ補給され、それを猫が飲むという水飲み器です。「リザーバー式」「サイフォン式」などと呼ばれることもあります。電気を使わずに、いつでも十分な量の水を確保できます。
このタイプの水飲み器は、水の量は確保できますが、下のお皿に溜まった水は空気に触れる時間が長くなるため、水の鮮度が落ちやすいという面があります。そのため、ボトルに入れる水は毎日交換し、お皿の部分も忘れずに毎日洗浄することが大切です。タンクの容量は、猫の数や水の飲む量に合わせて選びますが、大きすぎるタンクは洗いにくくなるので注意が必要です。
まとめ
水飲み器にはそれぞれ良い点と気を付ける点があります。最初は色々なタイプを試してみるといいでしょう。猫が一番気に入って、たくさん飲んでくれるものを見つけて、健康をサポートしてあげたいですよね。