甘味とごはんや 八一(やいち)
藤沢駅から7分。歴史感じる江の島道沿いにたたずむ古民家カフェ
藤沢駅北口から遊行通りを抜けて徒歩約6~7分。旧東海道藤沢宿エリアに「甘味とごはんや 八一(やいち)」が2025年3月にオープンしました。肉料理をメインに発酵食品を取り入れた「一盆八膳」の和食ランチと甘味がいただけるお店です。
大通りから1本入った静かな道沿いにある立派な古民家は1929年に建てられたもの。もともと米問屋だったんだそう。両脇には大きな蔵が建ち、紅白の大きな幕が印象的です。
お店がある通りは「江の島道(えのしまみち)」とも呼ばれ、遊行寺から江の島へ至る道で、かつて江の島弁財天へ参拝する人々でにぎわった道です。なんとあの徳川家康も通った道なんだとか。
引き戸を開けて店内に入ると、大きな神棚に圧倒されます。米問屋だったころの看板が掛けられ、歴史を感じさせる店内です。
畳敷きの小上がりは堀座卓になっていて、ゆっくりとくつろげる席になっています。その奥には縁側を挟んでお庭が望めるテーブル席とソファ席もありました。
堀座卓の右奥の階段を上がると雰囲気の異なる空間が広がっていました。壁には藍が使われ、なんと江の島の海水を煮詰めて取り出したという塩が塗られています。海の中のような素敵な空間です。
ここは母屋の隣の蔵の中と聞いてびっくり。昔はここにお米を保管していたんだとか。
1番人気!自家製しゅうまいと旬野菜のせいろ蒸しランチ
「甘味とごはんや 八一(やいち)」を営むのは、藤沢市内で焼き肉店やお肉屋さんを展開する「ヨンドングループ」。こだわりの肉を使用したメイン料理に、醤油や味噌、麹などの日本ならではの発酵食品を取り入れた4品の小鉢にごはん、汁物、自家製の漬物がいただけます。
1番人気は限定20食の「自家製しゅうまいと旬野菜のせいろ蒸しランチ(税込み2,100円)」。
蓋をあけると湯気が上がり、ツヤツヤの野菜と大きなシュウマイがお目見え。テンションが上がります。
厳選した豚肩ロースを使った自家製しゅうまいは、肉がぎゅっとつまっていて見た目以上にボリューム満点。肉汁たっぷりジューシーなのに、せいろ蒸しだからしつこくなく、ペロリと食べられてしまいます。季節の野菜もせいろで蒸すことで、甘くてとっても美味しい!
一緒に添えられた豆腐には自家製の醬油麹がかけられていました。普通のしょうゆより旨味があって香りも良く、お豆腐の味を引き立ててくれます。
味付けに使われている自家製の塩麹や醤油麹は、長野県の安曇野の農家さんが丁寧に育てたお米から作った麹で作っているんだとか。お味噌汁も安曇野の農家さんが作る無添加味噌を使用。優しい味わいで、どこか懐かしさを感じさせてくれます。
この日の小鉢はカレースパイスいりで夏にぴったりのかぼちゃ、もずくの酢の物、切り干し大根の煮物など。こちらも優しい味付けで、ほっとします。
9月から新メニューも登場しています。個人的に気になっているのが、以前からある「本日の海鮮ミックスフライ(税込2,100円)」。藤沢の老舗魚屋である「ふじやす水産」から毎朝、新鮮なさばきたての魚を仕入れて作るんだそう。
12時間熟成のこだわりのパン粉と藤沢産の新鮮な卵を使用した、本格的な魚料理屋さんに負けないフライなんだとか。次は絶対食べてみたい!
こだわりの甘味もおすすめ
ランチだけではなく、甘味もおすすめです。「HACHIパフェ(税込み1,000円)」は「八一」の”八”にちなんで、アイス2種、自家製きなこグラノーラ、ゼリーやフルーツなど8種類の具材が入った特製パフェです。
トッピングのあんこは藤沢の老舗餡子店の「平野製餡所」の餡に、「八一」の厨房できび糖やみりんで優しい甘さに仕上げた特製あんこです。
ほうじ茶味のアイスがほんのり香ばしく苦味が感じられる大人の甘さ。食べ進めていくと、ゆずが入っていて、爽やかな酸味がアクセントになっていました。このボリュームでもくどくなく、さっぱりと食べられるので、おすすめです。
同行したのが小学生の息子だったので、スイーツにかき氷をチョイス。まだ日中は気温の上がるこの時期。特製のかき氷も10月末まで販売予定だとか。
「ほうじ茶ココナッツミルク(税込み1,300円)」。ほうじ茶にココナッツミルク!と意外に思ったのですが、ほろ苦いほうじ茶にココナッツミルクのクリームの甘さが相性抜群でした。食べ進めていくと、中からゆずソースが出てきてびっくり!最後まで飽きずにいただける美味しいかき氷でした。
自家製のドリンクもおすすめです。「藤沢産梅ジュース(税込み600円)」は、辻堂にある梅園でとれた無農薬の梅を使ったドリンクです。爽やかな酸味と優しい甘さ。無農薬なので、梅の実までいただけます。
体が喜ぶ”和食”を日常に
藤沢エリアで複数の飲食店を展開してきたヨンドングループ。その代表・𠮷田社長が長年の経験を経てたどり着いたのは、日本ならではの食文化、味噌や麹などの発酵調味料を使った”和食”。先人が当たり前のよう取り入れていた発酵食品を使った”和食”を日常で味わってほしいという想いで「甘味とごはんや 八一(やいち)」をオープンさせたんだそう。
𠮷田社長は「『甘味とごはんや 八一(やいち)』では食べて”加菌”をするのがテーマ。現代では除菌・殺菌ばかりが重視されがちですが、本来、人の体に必要なのは“良い菌”を取り入れること。『八一』の”八”は発酵の”はつ”にもかけていて、日本人が昔から取り入れていた知恵と技術を、子どもたちにも作り手から伝えていきたい」とおっしゃっていました。
藤沢の卵や野菜など食材にもこだわり、体にも心にも優しい“本物の和食”。料理に複雑な味付けはせず素材と麹の味が生きているからこそ、シンプルなのに深い味わいが感じられます。ランチで気軽にいただけるというのは、今となってはとても贅沢なことなのかもしれません。
日本人の昔からある“食の知恵”を感じられるお店「甘味とごはんや 八一(やいち)」。一度訪れたら、そのやさしい味と空気感に、きっとまた足を運びたくなるはずです。
最寄り駅
JR東海道本線, 藤沢駅, 藤沢駅, 小田急江ノ島線
住所
神奈川県藤沢市藤沢630-1
駅徒歩
東海道線藤沢駅北口から徒歩7分
営業日
月曜日, 火曜日, 水曜日, 木曜日, 金曜日
営業時間
11:00 ~17:00
営業時間詳細
ランチは15:00まで
祝日営業
定休日
土曜日, 日曜日
予約
電話予約
電話番号
0466-90-3981
受付開始
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予算(下限)
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予算(上限)
2500
支払い方法
現金, クレジットカード, 電子マネー, QRコード決済
支払い方法詳細
対応電子マネー:iD、交通系 対応QRコード決済:PayPay、auPAY、楽天Pay等
席の種類
テーブル席, ソファー席, 掘りごたつ
個室
貸切
貸切可能
喫煙可否
全席禁煙
駐車場
無し
設備・サービス
落ち着いた空間
コース内容
ドリンクメニュー
利用シーン
アクセス
サービス
お子様連れ
可能
公式サイト
https://www.instagram.com/fujisawa_yaichi